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'98-5 中国北方

瀋陽-蘇家屯往復

 

目当てはパシナ型SLが保存されている蒸気機関車博物館。

 

丹東発-青島行き直快

 

 

   
  瀋陽発-菅口行 客車、硬座の賑わう車内。  

 

 

20分足らずで蘇家屯に着いたが近くに鉄道博物館や展示車両らしい物は見当たらず、

駅員や売店の店員に聞いてもわからず、道も雨上がりでぬかるみが酷かったので断念。

下調べを怠け,正式名称すら知らなかったのだから仕方がない。

 

   
  博物館は見つからなかったが、前進型蒸気機関車牽引の貨物列車が駅を通過するのを見る事が出来た。  

 

 

   
  丹東から青島まで行く直快で瀋陽駅へ戻った。  

 


 

駅前で買った地図の郊外図に、「蒸汽机車陳列館」というのを見付け、駅から北よりある事と正式名称

がわかったので翌々日に再チャレンジ。蘇家屯駅ヘ向かう。

 

   
  瀋陽駅でも蒸気機関車の姿が見られた。  

 

   
  瀋陽発-西柳行きY236 旅遊、座席にはカバーが掛けられ雰囲気が違っている。  

 

「蒸汽机車陳列館」と書いたメモを色々な人に見せていると、詰所から出てきた男性鉄道員が知っていて、

客待ちをしているバイクタクシーの運転士に説明してくれた。

 

   
  バイクは街中を結構走った後機関区構内に入り,渡り板で線路を越え,奧の方に入って行った。

全体の距離もかなりあり、機関区構内の移動も長いので徒歩ではまず行けないだろう。

陳列館は結構立派なゲートがあり月曜ということで心配したが、係員が来て開けてくれた。

入場料は10元、客の姿は他に無く、昼になると鉄道員がフェンスをよじ登って遊びに来た。

 

 

   
  1985年に一度復活運転したSL751号だが、塗装の青色も褪せて錆び、朽ちていた。

輸入された蒸機を中心に13両展示されていたが、みんな状態が良く無かった。

 

 

機関区職員に聞くと蘇家屯駅に戻っても暫く列車が無いとの事で瀋陽市街までバイクで戻ることになった。

来た時はほとんど未舗装の道でゆっくりだったのでノーヘルメットもさほど気にならなかったが、今度は途中

から高速道路の様な道に入りスピードがどんどん上がる。荷台に兵士を立乗させた軍用トラックを次々と

追い抜く50CCバイクの後席に私は必死でしがみついていた。

その後、SL751は別の鉄道施設に移された様なので、この蒸汽机車陳列館も閉鎖されていそうだ。

瀋陽に鉄道博物館を建設する計画も有るようで、再び美しい姿となり現れる事を願いたい。

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