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2018-8イギリス保存鉄道巡り
WHR ウエルシュ・ハイランド鉄道
Welsh Highland Railway
カナーヴォン発−ポルスマドック行き
Caernarfon10:00発−Porthmadog12:15着
駅はバスが着いたカナーヴォンの街からを南の方にある。 東側は石垣になっていて、通りから階段を下りて跨線橋を渡る形になる。 ホームから道を挟んだレンガ造りの建物が切符売場でお土産物も販売されている。 |
跨線橋から北の方を見ると、カナーヴォン城の手前に大きめな建物が建設中、線路も延びそうな感じで新しい駅の様だった。 |
切符売り場で購入した切符、ブリットレールパスの割引で20%引きになり、カナーヴォン−ポルスマドック間で£21.4(約3,000円)。 カナーヴォンからポルスマドックまで39.7km、保存鉄道としてはかなり長距離である。 |
せっかく早く駅に行ったのに、お土産グッツを見ている間に入線していた。 機回し線の途中に給水塔があり、給水作業は見られた。 |
給水を終えた機関車は一旦ポルスマドック方面へ。 |
ポイントの先で折り返し、戻って来た。 軌間597mmのナローゲージであるが車体は大きい。 |
そして客車と連結、牽引機はNGG16型143号、機関車はカナーヴォン発が前向きだった。 |
ボイラーの前後に水タンクがあり、その下に台車があるガラット式機関車。 |
軸配置1C1+1C1で動輪とシリンダも前後にある。 |
マンチェスターのBeyer Peacock社1958年製の銘版 。 |
キャブにはSOUTH AFRICAN RAILWAYSの文字があるナンバープレート。 1959年から南アフリカで活躍し、引退後イギリスに戻って来て1998年からここの鉄道で走る様になった。 |
後部は水タンクの上に石炭を積める。 |
炭水車の下にシリンダと動輪がある。 |
客車10両の編成で機関車の後ろは側面にN.W.N.C.24と書かれた多扉客車。 |
3等車を示す3という数字が入った扉が7つ並んでいて、妻面に扉や窓は無い。 |
座席が車体幅全体に渡っていて、行き来は出来ないが、車内は一体の空間になっている。 |
扉間に背もたれが低い背中合わせの座席が並び、その横にある1枚の窓は開かない。 扉の窓は開く事ができ、内側から扉を開けるには開けた窓から外側のノブを握る様になっていて、内側にドアノブが無い。 |
その後ろ2両目の客車122番、扉にTHARDと書かれた3等車。 |
編成の中で一番近代的に見える。 |
車内は2+1配列向かい合わせ、大きな窓に合わせたボックス配置で広々としている。 窓は上部分しか開けられないが、とても綺麗に保たれている。 |
3両目の2022番は窓が無くオープンなノロッコ客車タイプ。 |
こちらも3等車で扉に3の文字、中央の2スパンは窓が張られている代わりに柵がない。 |
こちらも2+1配列向かい合わせで柱に合わせ広々としているが、座席間のテーブルは小さめ。 窓が入っている2スパンの前後には風雨除けの簡易仕切がある。 出発時は雨模様で濡れている座席が多かったが、写真が撮り易く空いていたので、この車両に乗った。 |
扉にも窓が無く、妻面は窓が広い。 |
4両目2091番、扉に3の文字がある3等車。 |
窓は2段に分かれ大きい窓と狭い窓が交互に並んでいる。 |
車内は2+1配列向かい合わせ、縦長窓の部分にテーブルがある。 2人掛け席の背もたれ上に金色の握り玉が付いている。 |
片端にシャッター扉のあるスペースがあり、向かいは折畳み椅子になっている。 |
5両目の客車は2047番、3等車。 片端の扉が両開きになっていた。 |
窓は2段式で横長の窓が等間隔に並んでいる。 車内の写真を撮り忘れた。 |
6両目の客車2042番、縦長と横長の窓が並んだ2両前の2091番と同じ様な窓配置。 |
車内も2091番と同様な座席配置であるが、テーブルの通路側に支柱があった。 窓は上部の細い部分しか開けられない。 |
貫通扉はスライド式、扉やその両側にも縦長の窓があり、更にデッキとの間にある幅の狭い仕切にも窓があり視界が開ける様になっている。 |
7両目の客車2040番、3等車。 |
縦長と横長の窓が並んだ窓配置であるが、上段の細窓が無い。 |
車内は同じく2+1配列で座席間にあたる縦長窓の部分にテーブルがあり、開けられる上段窓が無い代わりに縦長の窓が少し開けられそうで、その上には換気口もあった。 |
テーブルの支柱は少し内寄りにあった。 |
8両目の客車2043番3等車、片端の扉が両開きになっている。 |
縦長と横長の窓が並び上段窓は無い。 |
車内は同様な2+1配列で、背もたれのモケットが分割されているのと、両側の背もたれ上に握り玉が付いている違いがある。 |
テーブルがある部分の縦長窓が少し開くが、窓上の換気口が無い。 |
多扉車以外は乗降扉の内側にもノブがあった。 |
9両目の客車2010番、片端の扉が両開きになっている。 |
後方の窓は埋められていて、扉に等級表示が無い。 中央部の窓上には「CAERNARFON・BEDDGELERT・PORTHMADOG」と書かれたサインボードが掲げられていた。 |
2010番の連結部。 |
この車両は業務用の様で、半分が横長椅子と折畳み椅子がある車掌室、奥は食事や販売物を準備するスペースになっていた。 |
10両目、一番後ろの客車2100番。 1等車で上にPULLMAN、下にGLASLINの文字が入っている。 |
後部は大きな曲面ガラスの展望席になっていて、内部は1人掛けのソファーが並んでいた。 パンフレットによると1等車は3等運賃の他に£7〜12の追加料金で乗車できる。 |
カナーヴォン駅では機関車が停まるのはホーム端ギリギリだったので外の歩道からカナーヴォン城を背景に入れ撮影。 |
定刻にカナーヴォン駅を発車、暫くは遊歩道が線路に平行していた。 |
10分少々でDINAS駅に停車。 間にBontnewyddというリクエストストップの駅があったが、車内探索をしていて見落としていた。 |
この駅には機関庫があり、中にガラット機NGG16型87号が入っていて、隣の奥の方にも煙室扉がある蒸気機関車が見えた。 乗った列車を牽いている143号も朝までここに入っていて始発のカナーヴォンまで回送されたのだろう。 |
パンフレットではこの駅もリクエストストップとなっていたが、行き違いも無いのに5くらい停車していた。 |
沿線は羊のいる牧草地となった。 |
Dinasを出て10分後くらい経ちTryfan Junction駅を通過。 この駅もリクエストストップになっている。 |
カーブで前方の機関車を見る。 客車に比べ機関車の背が高く見える。 |
更に10分位経ちWaunfawrに停車。 パンフレットの時刻表に載っている1つ目の駅になる。 |
後でクルーが注文をとりに来ていたが、後ろの車両を見に行った時に食事メニューにあったWelsh Beef Madrasを注文していて、ラップを掛けた状態で座席まで持ってきてくれた。 |
すぐ後に車内販売がまわって来た。 ビール4種にシードル、ワイン、ウイスキー、シェリー、ジンとアルコール類も種類豊富 |
スランドゥドゥノにあるGreat Orme BrewaeryのCelticaとSnowdon Claft Lager(各£3.8)を購入。 Welsh Beef Madras £10はご飯が真ん中に載ったビーフシチューの様な料理であった。 |
ガラット型蒸気機関車が牽く眺望抜群の客車でいただく食事とクラフトビールは最高の組み合わせ。 |
3両目なので、急カーブだと機関車が近くに見える。 |
CelticaはLight Hoppy Summer ale。 |
右側に見えた水辺はLlyn Cwellynという湖だった。 |
反対側は斜面になっている。 |
列車も徐々に高度を上げてゆく。 |
川は滝の様な急流になっている。 |
視界が開け後ろの車両の方が前方の車両が良く見えそうだが、窓が開く車両は少ない。 |
ゴツゴツ.した岩が目に付き、高度が上がっている感じがする。 |
対向列車が停まっている駅に到着。 |
RHYD DDUという駅でほぼ定刻だった。 |
すれ違った列車を牽引していたのは同じくNGG16型の138号。 ホームに沢山の人がいたが、列車が到着すると先に着いていたカナーヴォン行きの列車に乗り込む人も多かった。 |
パンフレットによるとこの駅の少し先が最高地点で標高650ft、 換算すると200m弱になるので意外と高くない。 |
上下ほぼ同時に発車した。 |
ホームの先に運転台が付いた1等車111番と保線機械が留められていた。 |
Meillionen駅はリクエストストップの駅で通過。 |
列車は蛇行しながら下っているが、白煙を出していた。 |
分岐して給水塔があるカーブ。 |
そのすぐ先にBEDDGELERT駅があり定刻で停車。 |
10両目のサボに表記があった中間駅でハイキング客が多い。 |
その先にトンネルがあり抜けた直後、そう言えばここまでトンネルが無かった。 |
ずっと下り坂の筈だけれど、結構な煙が上がっていた。 |
列車は川を渡った後、川沿いを進みトレッキングコースも平行していた。 |
列車が徐行していると思ったら前方に羊がいた。 |
羊は暫く線路上を前方に走っていたが、交換設備のところで線路脇に外れ戻って行った。 ホームや看板は見当たらなかったがこの区間にあるNantmorというリクエストストップの駅を見逃しているので、ここだったのかもしれない。 |
一旦しばらく離れていて幅が広くなった川を今度は鉄橋で横切る。 |
橋のすぐ先に対向式ホームの駅があった。 |
このPONT CROESOR駅もリクエストストップの駅で通過。 |
沿線は再び牧場となった。 |
羊の他、牛の牧場もある。 |
到着時刻が近づいてきた頃に分岐してゆく線路があった。 |
パンフレットではもう駅は無い筈だが分岐した線路にホームがあった。 |
PEN-Y-MOUNT JUNCTIONという看板があった。 乗車しているWelsh Highland Railwayとは別のWelsh Highland Heritage Railwayの駅だった。 |
その先に給水塔や機関庫の様な建物が見えた。 |
今度はBR線との平面クロスがあり標準軌の線路を渡る。 手前にはStop Look Listenの看板が立っていた。 |
最後にカーブしながら川を渡る。 |
反対側にはヨットやボートが見えた。 |
Porthmadog駅には定刻より2,3分早く到着、列車到着後すぐに降りて前方に急ぎ、渡れる場所があったので反対側に回った。 |
すぐに機関車が切り離された。 |
ポイントを過ぎたら戻ってくると思ったが、フェスティニオグ鉄道の線路をずっと先に進んで行った。 |
山側を見ると遠くにBR線を走るATWの気動車が見えた。 |
客車を見ながら駅舎の方に歩いていると10分くらい後に機関車が戻って来た。 |
カーブしたところにあるフェスティニオグ鉄道の駅舎の方に進んで行った。 |
その先に給水塔があった。 |
給水を終えるとすぐに戻ってきた。 |
客車との位置関係はこの様になり、直接渡る事は出来ないので一旦編成の向こうにあるポイントまで走ってゆく。 |
編成の両側を1往復する形になる。 |
その先で折り返して機回し完了。 |
カーブしたフェスティニオグ鉄道の駅から編成全体が見える。 |
機関車の周りには人が集まっていた。 |
フェスティニオグ鉄道到着列車があり、ガラット式とフェアリー式の機関車のツーショットを撮影できた。 |
駅舎にはFFESTINIOG RAILWAY HARBOUR STATIONと書かれているが、Welsh Highland Railwayも経営は一緒になっていて、他に駅舎は無い。 |
折り返しとなる12:55発カナーヴォン行きを撮影。 |
駅を出てすぐの橋は併用軌道となっていて、道路を横切るので車は止められている。 |
反対側にも水タンクはあるが、カナーヴォン行きはテンダーファストとなる。 |
フェスティニオグ鉄道などを撮影して回った後、次に来る15:15ポルスマドック到着の列車を撮影。 |
機関車はRhyd Dduですれ違ったNGG16型の138号。 この機関車にはヘッドライトが付けられてなかった。 |
ガラット式機関車を出来るだけ横から撮影したかったが、歩いた辺りではここでいっぱいだった。 |
編成の構成も合わせられている様で、機関車の後ろが古典的な多扉客車で、 その後ろの116番は形は違うがリブが無く比較的近代的に見える客車だった。 |
3両目がノロッコ的な2021番。 |
4両目2090番は前後とも両開き扉で、窓は交互だが全体的に大きく、乗車した編成には無いタイプの客車だった。 |
5両目2046番は大窓が並ぶ。 |
6両目2045番は片側が両開き扉で縦長と横長の窓が交互に並び上段の窓が無いタイプ。 |
6両目2044番は前の2045番と同形。 |
7両目2060番は側面にリブが無く上段が下降して開く2段窓になっていた。 扉にはRESERVED REQUEST STOPSという表示が扉に付けられていた。 |
8両目2011番は業務用の客車で、窓が高い位置にある。 |
乗って来た編成より1両少なく、9両目が1等車プルマンカーでBODYSGALENと愛称が書かれている2115番。乗車した編成では展望車になっていたが、こちらは中間車タイプで扉や両端の窓が楕円形になっているのが特徴的。 |
遠くで撮影したので、駅に戻ると機回し線を走ってくるところだった。 |
143号と同じくマンチェスターのBeyer Peacock社1958年製。 |
15:50発のフェスティニオグ鉄道の列車に乗るので、 折り返しの15:40発カナーヴォン行きの発車をホームで撮影。 この日はウエルシュ・ハイランド鉄道の列車が3往復あり、一番多く運転されるパターンの日だった。 |
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