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2013-4 中欧とウクライナ

国際夜行
Lwow Express

リヴィウ発-クラクフ行き
S36
Lviv 23:59発−Krakow7:10着

チケットはDBの日本代理店となっているヨーロッパ鉄道チケットセンターに依頼し購入。
寝台車の2人利用は1等扱いになり、寝台券と1等乗車券あわせ2人で19,800円
寝台券2人分とウクライナ国内、国境Medykaからポーランド国内分の乗車券1人1枚の
5枚で出発駅リビウはドイツ語名で"Lvov"と書かれていた。


切符は夜、発車後に車掌へ渡し、
翌朝到着前に返してくれたが、寝台券はコピーになっていた。
日本なら改札で回収されてしまうので、
一部がコピーでも手元に戻るのは嬉しい。


待合室が賑わっていた事もあり、早い時間に入線しないかと早めにホーム出て、
列車が来たのは50分程前だった。
чM33型ディーゼル機関車を先頭に入線してきたが、
この後切り離されたので出発時に牽引した機関車はわからない。


同じ形の寝台車3両編成、
乗車したの1号車は入線時機関車の後だった最後尾の客車。
リビウの駅はホームが線路の踏面並みの低さだった。


列車の看板が車掌室の窓に掲げられている。
乗降扉の脇にある表示器は寝台か、いわゆるヒルネ状態かを示すものであろう。


寝台個室は2段ベットの2人部屋。


寝台の対面には様々な設備がある。


窓寄りには梯子が立て掛けられていた。


その後には折畳み椅子があった。


窓際で対面になって座る事が出来るがテーブルは無い。


窓は上部を開く事が出来、ブラインドの他に網戸がある。


窓側から見たコンパートメント内。


壁沿いにテーブルとクローゼットがあり、
寝台側には寝台用読書灯とストッパが縦に並んでいる。


3箇所に寝台のストッパがあり、
2人使用時は1個下でセットする様に考えられていると思われるが、
一番上でセットされていた。


テーブルを開くと洗面台になり、
クローゼット脇の部分を開いた中に蛇口があり、
扉の側にはコップ置きがある。


クローゼット、下部分が棚になっていて荷物が置ける。


全開にした状態。


壁側の上にも荷物置き場がある。


タオルやシーツ類は1人分づつビニールパックされている。


使い分けはわからないがタオルは2種類あった。


上段寝台、3段ベッドの設定でセットされていて天井がやたら低い。


上段ベットには3連式の転落防止策が内蔵されている。


通路側に寝台の読書灯がある。


転落防止策は黄色いボタンを押すと3個連動して動く。
通路上の荷物棚は奥行きが小さく、使われる事の無さそうな3個の座席用枕が置かれている。


梯子は角度が付けられている分、
折畳み椅子になっている窓側以外では使い難い。


上から見た個室内、
電源コンセントは洗面台棚の上部と窓下の2ヶ所あるが、
どちらもテーブルからは少し距離がある。


寝台はストッパを上げて下方に倒して格納できる仕組の様だが、
上段のストッパ金具が緊急ノブに当たって上げられなかった。
それで2人利用でも3段ベットの高さでセットされていたと思われる。


個室出入口の上にある操作パネル。
室内照明のスイッチと放送の音量ボリュームがある。


寝台車の通路、コンパートメントの扉は
蝶番式の外開き。


車端にあるトイレ。


洗面台はコーナーにあり、その上が三面鏡になっている。


この駅の横を行き来している間に軌間変換していた様だ。
パスポートは自身で持ったままで、夜中に出入国の審査官が各部屋に来る。
後でEU入国のスタンプが押されていない事に気づいて車掌に連絡してもらったが時遅し、
でも、その後とくに問題は無かった。


クラクフ到着時には牽引機がポーランドのEU07に変わっていた。
更新工事を受けている様で車体下部やライト類が四角い。


機関車の後はPKPの1等客車、
国境に近いポーランドの街プシェミルからの車両で
TLK33102という列車番号が書かれていた。


残り3両はリビウからのUZ ウクライナ鉄道の寝台車WLABd、
最高速度は160km/hと表記されていた。


客室側は車掌室を含め窓が12個並んでいる。


通路側の窓は少ない。


リビウ駅での同じ客車、
台車の外見は変っていないが車輪の奥行きが違う。



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