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'05-3 チュニジア+イギリス

Bluebell Railway
ブルーベル鉄道 2005

ブルーベル鉄道へは1996年に一度訪問したことがあり、今回2度目、
沢山の機関車を保有して順次レストアされているが、
動態で維持できる数には限界があり9年前動いてた機関車でも
今回は静態保存となっている機関車もあり、
火が入っている機関車は前回訪問時と全く異なっていた。
ブルーベル鉄道へのアクセス方法は
・ロンドン・ビクトリア駅からEast Grinstead行きの列車に乗り、終点まで行き
 主に週末に運行されるKingscote行きの連絡用バスを利用する方法。
・ロンドン・ビクトリア駅からBrighton行きの列車に乗り、Haywards Heathで降り、
 路線バス270番に乗り、週末だけ経由するHorsted Keynes Stationで下車する方法。
 があり、今回の行程上は後者の方が効率が良いのでSouthernの列車でHaywards Heath
 まで来たがバスの時刻には早く着き過ぎたのでSheffield Park 駅までタクシーに乗った。

>ブルーベル鉄道1996へ

Sheffield Park、まだ駅は開いていなかったが構内では入換作業が行われていた。

全区間往復や1日券のみという保存鉄道も多いがブルーベル鉄道は
区間乗車(中間駅はHorsted Keynes駅しか無いが)や片道料金も設定されている。
上はSheffield ParkからHorsted Keynes迄の3等1駅片道券£4.4(約870円)
全区間の往復券は3等£9.5(約1880円)で、1等は3等の1.5倍の運賃となっている。
写真下段は、Horsted Keynes駅のアンティークな自動券売機で売られている土産用入場券10P(約20円)




本線とは反対寄りの駅舎隣には3線分にわたり屋根が掛けられた保存展示スペースがある。
この車庫は駅舎寄りが奥となっていて、殆どの機関車が本線上に出たときKingscote側が正向きとなる様になっている。
3両並んでいる写真左の機関車はクラスV "Schools" No.928 軸配置2B 1934年製で静態保存状態となっている。

クラスU No.1618 軸配置1C、静態保存状態で9年前も同じ場所に停まっていたが、塗装が綺麗になっている。

クラスQ No.541 軸配置C 静態保存状態
9年前は屋外にあったが今回は車庫の1番奥に停められていた。

軸配置2C1の流線型形機関車Blackmoor Vale No.21C123、
1946年製で現在動態保存状態にあり車庫の出口側に停められていた。

クラスT9、No.120 軸配置2B 1899年製で静態保存状態。

クラス415 No.488 軸配置2B1のタンク機、1885年製で静態保存状態。

STEPNEYとあだ名が付けられているクラスA1X、No.55 軸配置Cのタンク機、
1875年製で9年前は煙室扉に顔が描かれ車庫の奥に置かれていたが、
今回は顔が消され動態で車庫の出口に近いところに停まっていた。

ヤード側から車庫を見るとNo.488とSTEPNEYが後ろ向きで並んでいる。

クラスS15、No.847 軸配置2C 1936年製で静態保存状態、
9年前は車庫の一番奥にあったが、今回はホームを挟んで向かいの外に留置されていた。

クラスUSA No.WD1959 C型タンク 米陸軍の設計で1943年に製造
現在は静態保存状態、戦時スタイルに戻されている。

クラスC No.592 軸配置C 1902年製
9年前は乗車した列車の牽引機だったが、ボイラーの状態が悪く現在は静態となり、
外に留置されていた。

クラス4MT No.80064 軸配置1C2のタンク機、1953年製
車庫の外にあったが、現在静態保存状態にある。

クラス9F No.92240 軸配置1E 1958年製
9年前は車庫の中で今回は裏に出ていたが、まだ静態保存状態のようである。

クラス01 No.65 軸配置C 1896年製の機関車
動態保存状態にあり、煙室扉を開け整備中だった。

この日カマに火が入っていたのは3台、
その1両が、クラス4MT No.75027 軸配置2C 1952年製

今回乗車した列車の牽引機 クラス5MT No.73082 軸配置2C 1955年製
9年前の訪問時も美しい塗装で車庫の手前に停まっていた。

列車は客車5両編成、扉はこの様に外開きになっている。

最後尾の車両はコンパートメント車両で、後ろ部分は荷物室の様であった。

コンパートメントの通路、2つ上の写真の様にこの通路に面して乗降扉がある。

6人部屋の1等席、コンパートメントにも直接乗降出来る扉が付いている。

4人掛け向かい合わせの3等室。

3等コンパートメントを室内側から見たところ。

後ろから2両目の車両、開放タイプで4人ボックス配置。

クッションが厚く背もたれが斜めになってゆったりとした座席。
壁から突き出た窓側様の肘掛けと、座席の真上にある荷棚が特徴。

デッキの扉

後ろから3両目、改装された車両でボックス間に固定テーブルがある。
荷棚が特に近代的なものになっているのが気になる。

中央部分は売店となっていて飲み物、パン、菓子類など
短区間の列車ながら商品の種類は豊富だった。

後ろから4両目、中央部分は座席が取り払われホール状態になっていて、
窓際に1人掛けの椅子が並べられていた。

4両目の端部は大テーブルのあるボックス席、荷棚は無い。

4両目の扉は車椅子用リフトが用意されていて、
この列車にも車椅子の乗客が乗車していた。

先頭の客車、この客車も間に大テーブルのあるボックス配置だが、
座席のモケットやテーブル色合いの調和がとれ落ちついた雰囲気になっている。

他の車両より若干シートピッチが狭めだった。
窓と窓の間に丸鏡が付けられていた。
隣の線路にはテーブルメーキングされたプルマンカーが停まっていた。

先頭の客車の扉。

私はカーブで機関車が見えるよう、前から4両目の車両に座った。

私が下車したHorsted Keynesでは列車交換がある。

すれ違う列車の牽引機はクラスEarl No.9017 軸配置2B 1938年製

客車は、扉の沢山ある2軸車。1日2編成を用いて運転される日は1本がこの様な編成で運転され、
タイムテーブル上でもVBT(Vintage Branch-Line Train)という注釈を付け区別している。


"Sharpthorn" 1877年製、軸配置Cのタンク機で運転席は前面の風防しかない。


第3軌条集電の電車

運転席寄りの部分はショップになっていて書籍や写真ハガキが売られていた。
この他にも客車を用いた鉄道書籍の店が開いていて
鉄道雑誌のバックナンバーが10P(約20円)からという格安料金で売られていた。

後寄りの部分はは客室を復元中という状態だった。

蒸機が出ていった後の線路に保線車両が走ってきた。

駅のカフェ列車だけでなく駅の雰囲気も蒸機時代を再現している。

店内、ここでソーセージとポテト、ボトルウォーターを買い昼食にした。

火の粉による小火対策であろうか、消防車も所有していてHorsted Keynes駅の隣に私設消防署がある。

客車の書籍店で古雑誌を物色したりしていたら、
No.73082牽引の列車がKingscoteで折り返して戻ってきた。
機関車は常にKingscote側が正向きで、大型テンダー機でもバック運転される。



Kingscote寄りにある陸橋へ急ぎ、
交換するNo.9017牽引列車を撮影。

少し遠いがSheffield Park寄りにも跨線橋があるので向かってみたが、
途中に私有地立入禁止の看板があったので駅近くの
Kingscote寄りにある陸橋に戻り、ここで次の列車も撮影した。

今度はNo.73082の列車が正向きで駅を発車するシーンが見られる。





No.75027牽引のランチトレイン。
タイムテーブルには載せられていない列車でSheffield Park発の往路は撮り逃がしてしまった。
Sheffield Park駅でテーブルクロスがセットされたサロン車両編成がホームに停まっていて
No.75027に火が入っているのを見ていたのにうかつだった。
タイムテーブルに載っている列車同士が交換するHorsted Keynesしか途中交換施設が無いので
ダイヤはだいたい想像がついたので、バック運転の帰路をサイドから撮影した。
>ブルーベル鉄道1996へ

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