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'99-5 中欧

Zillertalbahn
オーストリア ツィラタール鉄道 蒸機牽引列車

料金は往路のディーゼルカーの3倍AS100(約1000円)


牽引は軸配置C1のタンク機Lok 2
1900年製で鉄道名と同じ”Zillertal”の愛称が付けられている。


イェンバッハを発車するLok 2、石炭は運転室の前に積まれている。


軌間は760mmの狭軌、9両の不揃いな客車を牽引して戻ってきた。


後ろは平面顔、前面と同じく3つのライトが付いている。


雲の間から山の頂が少しだけ見えた。


客車はオープンデッキの2軸車。


年代物の木製客車、椅子も天井も板張り。窓が多くて開放感がある。


別の年代物客車、8ボックスしかない車内だが、中央にもしっかりとした仕切がある。
荷棚は座席の真上で背もたれの端に支柱が立っている。


比較的新しそうな客車。荷棚は枕木方向で座席の上で天井から吊られた状態になっている。
乗車したJenbach行きは乗客私1人。結果的に9両編成を貸し切ってしまった。



窓際の電気スタンドが見えるカフェカー。他より車体長が短い感じがする。


カフェカーのカウンター、店員は車掌と世間話。棚にはリキュール類の瓶が沢山あった。


食事も楽しめそうなテーブル席。


アッヘンゼ鉄道、
イエンバッハから出ているもう一つの蒸機鉄道で
軌間1000mmで路線長は6.8km。
駅を出たすぐ先からラックレールのある急な登り勾配が始まっている。


営業運転は訪問した時の翌週末からで乗車出来なかったが、機関車の姿を見ることが出来た。
後方から見ると足廻りが妙に高く感じ、中央にバッファがあるのも特徴。
給炭設備が組み込まれた建物も珍しい。


勾配区間でボイラーが水平になるようになっているので、
横から見ると全体に前のめりになった格好をしている。
2つの動輪の他に奥に見える歯車も駆動し急坂に挑む。
19世紀後半に製造された機関車であるが全然古さを感じない。


前方から一見すると、普通の小型タンク機の様にも見える。
ラック式の勾配機関車は前側に客車を連結して下から押し上げる様に走るので
普段は前面を見せないが、この鉄道では平坦部でこちら側を前にして客車を牽引する区間がある。


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