鉄道世界旅行 Domestic

ブルートレイン
たらぎ

くま川鉄道線路脇
14:00〜チェックイン
     〜12:00チェックアウト

肥薩線人吉駅と隣接する人吉温泉駅からくま川鉄道に乗車。
様々な椅子が並びディスプレイもある凝った車内だった。2020年1月撮影


30分少々乗って多良木駅で下車。2020年1月撮影


駅を出て踏切を渡るとすぐに駅名標風の看板が立ち車両が見える。2020年1月撮影


小坂にあるブルートレインあけぼのはバスで行かなければならないに比べると、鉄道で来られるのは楽であり、人吉はSLも走るので意外と便利な所にある。2020年1月撮影


客車全体に屋根が掛けられている。2020年1月撮影


反対側は顔の無い妻面で非常口用の階段が設けられている。2020年1月撮影


客車3両で中央が入口でフロントがある共有スペース車両となっている。2020年1月撮影


受付を済ませ鍵を受け取り客室へ。3号車はオハネ15 2003 B寝台1人用個室ソロ。
このソロは24系25形で運転されていた「富士」、「はやぶさ」用に1989年に改造されたオハネ25 1000番台だった。
1999年12月のダイヤ改正でに「はやぶさ」が「さくら」との併結運転となり、共通編成の「富士」とともに14系編成に変わったが、
このソロは編入され14系のオハネ15 2000番台に改番された。2020年1月撮影


今回は上段タイプの12号室。宿泊料金は大人1人3,140円。2020年1月撮影


引戸を開けると3段の階段があり手摺も付いている。2020年1月撮影


階段側から見た個室内。突き当りの湾曲した窓の下に、下が屑物入れになったテーブルがある。2020年1月撮影


2階建て車両の2階席以上の高さがあり、窓際は天井が低い為、窓から少し離れた位置に座る様に背もたれがある。2020年1月撮影


肘掛より奥はベット下が階段となるので固定された柵があるが、背もたれのクッションは通路側まで続いている。2020年1月撮影


上から見た階段。
1人用個室で自分だけの為の階段なので上に入りきれない荷物を置いた。
私はオハネ25 1000番台時代の1993年2月に富士でこの上段タイプの個室を使ったが、その時もそうした記憶がある。2020年1月撮影


座席位置の正面には鏡と折畳み式のテーブルがある。2020年1月撮影


荷物置き場側から見た個室内。
ハンガーより通路側に額入りの絵が飾られているが、これも列車時代からの物。2020年1月撮影


通路上にある荷物置き場。
ブルートレイン多良木となる際に天井を抜いて天窓が取り付けられ、側面には空調ダクトと、電源コンセントが追加された。2020年1月撮影


天窓はハンドルを回すことにより開けられる。
上屋根が覆い被さり、ガラスはワイヤ補強入りなので換気用なのだろう。2020年1月撮影


肘掛けと折り畳みテーブルを出した座席状態。2020年1月撮影


折り畳まれたテーブルの裏にヒンジが付いたステーがあり、マグネットで固定される様になっている。2020年1月撮影


窓は湾曲しているので、ブラインドの隙間が空かない様にステー棒が降り、定位置で止まる様になっている。2020年1月撮影


窓側の隅にある折り畳み式の読書灯と目覚まし時計、空調のコントロールパネルは電源の違いとメンテナンスの事情で使えない状態にされている。2020年1月撮影


この車両のトイレが埋まっている事を知らせるランプがカバー付きで用意されていたが、電源が違うし列車のトイレは使用できないので点灯する事は無い。2020年1月撮影


チェックインの時に渡された乗車券風宿泊カードとルームキー、スタンプカード、そして向かいにある温泉施設の入館券。2020年1月撮影


個室内に用意されていた、ラミネートされた施設利用案内。2020年1月撮影


小坂にあるブルートレインあけぼのと同様に個室内では飲食不可で、宿泊する開放寝台でも飲食不可である。
若干不便は感じるが、単なる宿泊施設ではなく泊れる博物館的存在と考え、車両が出来るだけ永くオリジナルの状態に保つ為のルールであろう。2020年1月撮影


部屋番号が奇数となる隣の部屋は下段タイプで
扉は蝶番内開き。2020年1月撮影


下段タイプの個室は階段が無い代わりベット上の天井が低い。
この上の空間が上段タイプ個室のベットにあたり、『形と、』形の部屋が交互に並んでいる。
設備やインテリアが違うが、北斗星のJR北海道車両にもこの様な構造の1人用個室ソロがあった。2020年1月撮影


列車として乗る時は眺めが良く、駅に停まっていていてもホームから覗き込まれない上段の方が好きだったが、ここならホームは無く、上は屋根が掛かっていいるので下段の方が良いかもしれない。2020年1月撮影


洗面台は車両の物が使える様になっていて、趣もそのままなのも小坂のブルートレインあけぼのと違うところ。2020年1月撮影


1号車の洗面台はリニューアルされたタイプだった。2020年1月撮影


トイレは倉庫とされ、閉鎖されている。2020年1月撮影


その代わり、トイレと洗面所がある小屋が建てられ、くま川鉄道の線路側の乗降扉に横付けする様な形になっている。2020年1月撮影


1号車は開放型B寝台。
宿泊料金は個室のソロと同じで、列車時代も寝台料金は同額だった。2020年1月撮影


外に出ると陽は沈んでいたが冬晴れで空は明るい。2020年1月撮影


乗って来た折り返しの列車が来た。2020年1月撮影


人吉温泉に向け戻ってゆく。2020年1月撮影


線路側から見ると扉部分に建物が見える。2020年1月撮影


その後も列車が通る時刻に外が出た。
暗くてわかり難いがブルートレイン同士。2020年1月撮影


すぐ先の駅で停まっているところをもう1枚。
それから向かいにある、ふれあい交流センターえびすの湯に入った。2020年1月撮影


1号車スハネフ14は2段ベット化されているものの、オリジナルの14系寝台車で初期の3番でJRマークも付いていた。2020年1月撮影


車掌室は電気が点いていた。2020年1月撮影


屋根は掛かっているが寝台車の雰囲気は充分ある。2020年1月撮影


SOLOのエンブレムが付いたスハネ15 2003。2020年1月撮影


共有スペースとなっている2号車はオハネ15 6、元々からの14系15形でブルートレイン客車としては最も新しいタイプだった。2020年1月撮影


2号車の扉が通常の出入り口で扉は手動になっている。2020年1月撮影


共有スペースの2号車は寝台が撤去され、窓に合わせ3人掛けの椅子と大テーブルが設置されている。2020年1月撮影


フロントになっている奥の1区画分だけは寝台が残っていて、カーテンが掛かっていた。2020年1月撮影


周辺に居酒屋もあったが正月休みだったので
スーパーマーケットや来る途中で買った物で夕食。2020年1月撮影


入口側にはテレビとゴミ箱が並んでいた。
車両の屑物入れは使えず、車内のゴミは全て分別してこちらに捨てる事になっている。2020年1月撮影


晩酌中も来る列車の時刻を気にして撮影。2020年1月撮影


脇を定期列車が通るのはブルートレインあけぼのでも見られず貴重に感じる。2020年1月撮影


1本おきに車体の色が変わっているのは暗くてわからないが、月の位置が変わってゆく。2020年1月撮影


消灯時間を過ぎると、スハネフ14の車掌室の明かりも消えた。2020年1月撮影


上り列車は通路の窓から撮影。
客室が線路側向きだったら部屋によって見え方が違い毎回変化を付けられたと思う。2020年1月撮影


寝台に戻りベットメーキング。2020年1月撮影


毛布、シーツ、枕はあるが浴衣やスリッパは無い。2020年1月撮影


寝台で横になった目線の1枚。2020年1月撮影


天井は火災報知器が増設されている。
室内温度は4つの吹出口の開け具合で調節する。2020年1月撮影


一番列車が来る前に起床。2020年1月撮影


湯前行き1D。
始発駅を出る時刻は北海道の1D(スーパー北斗)より早い。2020年1月撮影


折り返しの2Dは広角レンズでサイドから。2020年1月撮影


7時近くなる3Dでもまだ暗く、霧が掛かっていた。2020年1月撮影


テールライトがずっと点けられているのは嬉しい。2020年1月撮影


朝食は前日にスーパで買っていたものを共有スペースでいただく。
電子レンジは使える様になっていた。2020年1月撮影


上り2本目4Dの頃には明るくなってきた。2020年1月撮影


3Dの前もそうだったのだろうが、4Dの後はブルートレイン。
くま川鉄道の気動車KT-500形は茶、赤、黄、青、白と1両づつ色が違う。2020年1月撮影


8時前にチェックアウトし、乗りつぶしの為5Dに乗車。2020年1月撮影


最後に湯前から折り返し乗った6Dの前面から1枚。
列車から泊まれるブルートレインが見えるというのも良い。2020年1月撮影

秋田の「あけぼの」と熊本の「はやぶさ」で違った魅力があり、共通点や対称的な所に気付いたのも面白かった。

今度はSL人吉号と絡めて、開放Bにしようか、下段タイプの個室にしようか・・・。



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