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2016-4 バルチック・フィンランド

Pasažieru Vilciens
DMU国際列車

Riga発-Valga行き
リガ発18:46-バルガ21:36着


リガ駅の窓口で購入したチケット。
レシート状の物だが裏面に路線図が描かれている。
ヨーロッパ時刻表によると168kmの距離のこの区間でコンフォートクラス1名の料金は7EUR(約850円)。
料金表を見ると普通席なら5.6EURだったので、
1.4EURの追加でコンフォートクラスに約3時間乗車できる。
普通席はどうか不明だが列車時刻と号車・座席番号が指定されている。


出発時刻の約5分前に入線。
後ろとなる非動力先頭車が3号車で中扉より運転室寄りがコンフォートクラスだった。


車両は旧ソビエト連邦時代に造られたDR1A型。
前面中央にあるエンブレムのRVRはリガ製作工場Rīgas Vagonbūves Rūpnīcaを示す。
3両編成のうち、片側の先頭車だけが動力車となっている。


動力車の乗降扉より運転台側の半分は動力室になっている。


両端の車両の中程にある乗降扉は両開き。
内側に2段と外側に1段のステップがある。


車端部の乗降扉はプラグドアに改造されていた。


ソビエト建築のビル、科学アカデミーの展望台から見えた同型のDMU。

向きが逆の編成も見られた。


コンフォートクラスの客室内。
リクライニングシート2+2配列。
11年前にも途中Siguldaまで外観が同じ列車に乗っているが、車内はかなり変化した。

突き当りは運転室で張り出しの側面に乗務員用扉がある。


背中合わせの所にもテーブルがあり、
こちらは折畳みでなく元々広い。


リクライニングを一杯まで倒した状態。
肘掛けは下側に倒して格納させる事ができ、全く邪魔にならない。


肘掛下に2つのボタンがあり、
前後の矢印はリクライニング。


左右は座席を横方向にスライド出来る珍しい機構。


向かい合わせ席間には大きなテーブルがあり、折畳みで拡張できる。


食堂車が無いのはわかっていたので、
駅に入っていた北欧ブランドのHESバーガーで夕食を調達した。


窓下にはPC電源用コンセントがあり、
車内Wifiも飛んでいて利用できた。


上部分だけ開く窓で、遮光はカーテン。


デッキ側にガラス張りの車掌室がある。


その向かいには雑誌が置かれたマガジンラックとゴミ箱、
そして飲料用の給水タンクが置かれていたが、
これは有料サービスのコーヒー・紅茶用の様だった。


デッキは以前と変化が少ない。
連結部には窓が小さく頑丈そうな鉄扉が付いている。


コンフォートクラスの仕切扉は片開きで曇りガラスが入っていたが、
普通席の仕切扉は両開きで透明なガラスだった。


車内はクロスシート2+2配列。
座席の方向は固定されていて、
通路を挟み右側通行ですれ違う様な向きの席が多かった。

向かい合わせ席の窓際には小さなテーブルがあり、
片方向きの2人掛け席は、前席の背面に蝶番式の折り畳みテーブルが付いている。


肘掛けはコンフォートクラスと同様に下側に倒して格納可能。
肘掛下にボタンが2つ付いていたが、
表示があるのは横方向の矢印だけでリクライニングは出来ない。


仕切扉寄りに横方向の折畳み椅子となっているスペースがあった。


その反対側には折畳み椅子の他、自転車ハンガーも付いていた。


トイレは動力車の動力室寄りにある。


手洗い台は奥の隅で、鏡が正面にある。


便座を上げてしゃがむ事もできる様になっていた。


国境を少しだけ越えて定刻で終点ヴァルガに到着。
ホームの向かいにはエストニアの車両が停まっていた。
もうすぐ夜10時だが空に明るさは残っていた。



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