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2023-6マン島・イギリス

Snaefell Mountain Railway

スネッフェル登山鉄道

Ramsey - Summit

ラクシー11:45発 - サミット12:15着
サミット13:20発 - ラクシー13:50着
ラクシー10:45発 - サミット10:45着
サミット11:00発 - ラクシー11:30着


マン島のほとんどの交通機関に乗り放題の”GO explore”1日用£19(約\3,400)、3日用£39(約\7,000)で5日、7日用もある。購入場所にもよるかも知れないが3日用はICカードで1日用はQRコード付きのレシートだった。


Laxeyを起点とするスネッフェル登山鉄道の電車が停まっているのが見えた。


ちょうど接続する列車は既に満席の様で、次の列車を待つ列が出来ていた。


車両は全て1895年製で、No.1〜6までの6両製造され、現在活躍するのは1・2・4・5の4台、。


先頭部の右隅斜めにデッキがある。


左前の斜めから見るとデッキが見えない。


このNo.5は1970年に火災事故に遭い、車体更新されていて他の車両とは屋根が大きく違っている。


屋根上の前後に、ビューゲルが垂直に立っている。
架線に追従する機能は無く、垂れ下がる架線は持ち上げ、架線柱付近では架線に届かなくなるが、もう一つのビューゲルは接触するという考え方である。


ラクシーに到着した時点で次の列車を待つ列が見えていたけれど、1人だけ空席があった様で乗せてもらえた。


次の日もNo.5に乗車、始発が10:15発という事もあり満席だった。


運転室と客室は仕切られていて、乗客は運転室右側にあるデッキから入り運転室の横を通り抜けて客室へ入る、座席は基本的には転換クロスシートであるが、前後にある仕切際の席は背もたれが無い。


仕切扉には窓があり、前から2列目に座ると前方を見る事が出来た。


ラクシーを出てすぐ勾配を登り始め進行方向右側に大水車The Great Laxey Wheelを見下ろす角度で見られる。


水車は川の流れを動力源に坑内の排水を行う為に建設され1854年に完成した。


標高が上がると木々が少なく草地となり浅い谷間が線の様に延びている。


線路の周辺に建物は少なく、ボイラー状のものが置かれた石造りの建物が気になった。


中腹あたりに見える歩道橋も観光スポット。


マン島TTレースのコースとなっている道路と踏切で横切る地点で、ここにBugalowという乗降場がある。


後方の席でも右の通路側からは前方が見える。
線路間に横になったレール状のものがあるが、ブレーキ用のレールでラックレールではない


島にある山岳鉄道であるが全線複線となっている。


所々に羊を見掛け、放牧されている様である。


終点のサミット(頂上)駅、マン島の最も高いスネッフェル山の頂上にあり建物内にカフェとお土産物屋さんがある。


海抜621mで路線延長8.9km。


周辺がハイキングコースとなっている。


山頂のシンボルとなっている鉄塔。
写真左に駅があり。一周近く回って下りて行く。


のぼって来たラクシーとは反対側には水辺が見え、ダム湖の様だった。


登って来た折返しの列車を撮影。
高低差が大きいので山頂付近を撮影出来る区間は少ない。


遠くを走っているところは良く見える。


見えるのはTTレースのコースとクロスするBugalow駅あたりから下の方。


海岸に近い集落まで見え、空気が澄んでいればその辺りを走る電車も見えそう。


次の列車が登って来た。
列車は複線の右側を走る。


次に来たのはNo.1。


トップナンバーであるが全車1895年製なので特別感はない。
塗装に違いがあり色だけでなく塗り分けも違っている。


屋根はダブルルーフになっている。


正面から見たところ、ビューゲルが車体幅ほどある。


次の列車も混んでいたので見送る事とした。


上から見比べるとNo.5とは印象が違う。
発電ブレーキ用の抵抗器類がダブルルーフの上に載せられている。


山頂駅を出発して8分くらい後にBugalow駅辺りで見えた。


小さく電車が写っている遠くと手前の線路はつながっている1つの路線。


ボイラーらしい物が置かれていた廃墟のあたりで上下の列車がすれ違った。


次に登って来たのはNo.4。


今度は電波塔側から撮影。


こちらも1895年製の同形車両。


真横からだと両側とも扉が見えない不思議な車両。


正面から、この塗装だと扉が際立つ。


センターのレールを掴むためのジャッキの様なブレーキ装置が台車の前側に付いている。


台車の中間には電磁石でレールに吸着するブレーキも取り付けられている。


台車の内寄りには車輪状のガイドローラが水平に並んでいる。


スライドレールだけしかなく強制的に止めたり動かしたりする装置は着いていない様でセンターレールからの外れ止めという感じ。


乗降する際に運転室を見る事ができる。
大きなブレーキハンドルが2つあり、マスコンが左サイドにある。


車内は転換クロスシート2+2配列、No.5とは違い座面、背もたれとも木版張り。


天井は明かり採り窓があるダブルルーフとなっていて、こちらもNo.5と違っている。


この便は若干の空席があった。


仕切扉の戸窓越しに前方も少し望む事が出来た。


比較的空いていた事もあり、反対側の展望も良かった。


左の窓側はすれ違いが楽しめる。


こちらはNo.5での前方席で下っている時でNo.4とのすれ違い。


羊が線路に入り込み、北海道の鹿状態となる事もあった。


今回じっくり撮影出来なかった車両、No.2とのすれ違い。


下りで2度目のすれ違いはThe Great Laxey Wheel付近となり、水車を狙っていると突然被られてしまいがちな様。


時間がなく入場しなかったが終点ラクシーに到着後The Great Laxey Wheelの方に歩いて行った。大水車からの道は正面へ延びているので、間近でなければ電車の車窓からの方がベストアングルになりそう。


The Great Laxey Wheelへ向かう途中の道の下方に線路と小駅が見えた。
こちらはThe Great Laxey Mine Railwayという鉄道のMines Yard駅。


マン島電気鉄道と平行する道路を挟んだ向かい側にも鉱山遺構が遺されている。
Washing Floorsと呼ばれた採掘された鉱石を選別する施設で、鉱山からは鉛、亜鉛、銅などが採掘されていた。


The Great Laxey Mine Railwayは鉱石を選別場まで運ぶ鉱山鉄道の保存鉄道だった。


Laxey Riverに面していてこちらにも水車がある。


Snaefell Wheelと呼ばれる水車でウェールズの鉱山博物館に貸し出され保存されていた物が帰って来て復元された。


貨車に積まれた鉱石を落とすために敷かれているので、線路は選別施設より一段高い所にあった。


線路が見えるのは僅かな区間で、すぐにトンネルに入る。


トンネルを出たところで分岐して曲がった所に駅がある。


こちらはValley Gardens駅でホームまで整備されていて、小さなボイラーや貨車のホッパーが置かれていた。


残念ながらこの鉄道の運行は日曜日のみで乗ったり列車を見たりする事はできなかった。


ラクシー川に掛かる橋から駅に方向に少し戻ったところからマン島電気鉄道とスネッフェル登山鉄道の平行する区間となり入換のタイミングで並走した。


ラクシー発の出発が遅れた様で登って行くNo.5と下りて来たNo.4が並んだ。No.5は車体更新されていて並ぶと違いがわかりやすい。


この時はスネッフェル登山鉄道のNo.4とマン島電気鉄道のNo.5の並走。
スネッフェル登山は軌間1,067mm、マン島電気鉄道は914mmで軌間が異なる。


側線にはNo.21が停まっていて、3台並びが見られた。


マン島電気鉄道の後ろの窓から見納め。


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