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2023-8マレー縦断
 SRT 国際列車
Express

パダン バサール発-ハートヤイ行き
948Express

Pandang Besar8:55発-Hat Yai9:50着

パダンバザール駅は連絡船にでも乗換えるかの様なホーム上に広い面積を持つ橋上駅だった。



待合室などがあるフロアに切符売場がありKTMマレーシア国内線とタイ方面とで分かれいた。



乗る列車は8:55発なのに、窓口が開くのは9:00からと書かれている。
一瞬戸惑ったが、マレーシアとタイでは1時間の時差があり、マレーシアの方が1時間早い。
窓口が開く9時はマレーシアの時刻で、ハートヤイ行きの列車が出発するの8:55はタイの時刻だった。



駅前見学、階段を下ったところに駅の出口があり、ロータリーの中に工事用モーターカーが展示されていた。
脇に寺院があるが、周辺に店舗等は無く街は遠そうに思えた。



40分足らずの乗換えと思って、早朝に買ったものを食べていたが、時間が開いたので朝食。
店は少ないが駅の中にフードコートの様になっている場所があって、最後にマレーシアらしいものを食べる事が出来た。



窓口で購入したチケットは定期券サイズでQRコード付き。
オンライン購入も可能であったが乗継に不安があったので買っていなかった。料金は1人50バーツ(約210円)。



チケットがすんなりと買え、まだ時間がありタイのSIMを売っている店があったので買ってセッティングしてもらった。



時間が近付くにつれ乗り場近くに人が集まり始めたが、タイ時間での出発時刻を過ぎてもイミグレーションに進む下り階段のゲートが開かず、冷房がなく風通しの悪い場所で1時間以上待った。先頭の方だったのでゲートが開くと数分でホームに出られたが、マレーシア出国・タイ入国手続きとも丁寧に行われている感じだった。



牽引するのはGE型と呼ばれるアメリカ、ゼネラルエレクトリック製の電気式ディーゼル機関車。
軸配置CCで1965年製の古参機。



客車5両編成で機関車の後ろ1両目はBTC.1196。



2両目BTC.1239、5両の客車ともタイ国鉄のマッカサン工場製で1970年代から1980年に造られた客車。



3両目BTC.1279。、前後にあるデッキのうち片方は高いホームに対応したステップを設ける改造が施され、その扉脇には表示がある。このPandang Besar駅も高いホームとなっている。



4両目BTC.1301、各車ともデッキの上には3等車を意味する3の行燈表示器が取り付けられている。



5両目BTC.1084、チケットは座席指定制で5号車と書かれていたが、列車側に号車表示は無かったので、この5両目の空いてるボックスに座ったが、下りてからサボに1の文字があり、間違えていた事に気付いた。



同じ線路上にマレーシアの特急電車ETS Platinumが停まっていて、ホームも続いている。



車内はクロスシート向かい合わせ配置で日本の国鉄時代の急行列車という感じ。



座席の生地色が異なる車両もあった。



冷房は無く扇風機が回っていた。



片方の客室端は天井が低くなっている。



その片側は1面だけ仕切られ、両隅に手洗い台があった。



反対側はボックス席になっているが天井が低いので荷棚は無い。



前後方向だけの仕切が不自然に感じるが、全車5両とも同様なレイアウトだった。



樋や鏡の位置など小さな違いは見られる。



トイレは反対側のデッキ手前にあり、こちらはしゃがみ式。



洋式の所もあった。



出発を待っている間に貨物列車が隣の線路を通り抜けた。
機関車はKTMの26型、軸配置CC2003〜2004年ボンバルディア製で旧ADtranzとゼネラルエレクトリックが共同開発したシリーズ。



イミグレーションに人影が消え、全員が乗った様子になってもなかなか発車しない。



1時間半程遅れて、始発Pandang Besar駅を出発。



駅を出て間もなくなところの側線に、3両の客車が留置されていた。
ステンレス製寝台車2両と一般型の座席車でバンコク直通のSE46列車用の客車ではと思われる。



数分後に停車したのはタイ側のPadang Besar Station。



乗降扉は手動式の内開きで、多くが開いたままで走っていた。



貫通扉が無く先頭の客車からは機関車が良く見える。



両脇の扉も開いていてスリル満点。



Hat Yai駅に到着したのは11:14、1時間半近い遅れとなった。



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