鉄道世界旅行ホームページ

2023-4 中欧


ÖGEG
Österreichische Gesellschaft für EisenbahnGeschichte
オーストリア鉄道史協会


Steyrtal-Museumsbahn
シュタイヤー渓谷保存鉄道
蒸機列車撮影

Grünburg - Steyr Lokalbahn

ミュンヘン始発だったWestbahn運行列車の遅れで予定したシュタイア行きの列車には乗り継げず、調べてみるとOÖVV Freizeit-Ticketが有効なバスでシュタイアまで行ける事がわかりリンツ中央駅横のバスターミナルへ、出発時刻になってもバスはなかなか来ず、乗車するのは410番なのに400番と掲げたバスが入って来て戸惑ったが、運転手に聞くとこのバスで良いとの事であった。



後から出る次の列車でもシュタイアに着く時刻は変わらなかったが、バスは目的地に近い市街地まで行くけた。



ÖGEGのSteyr Lokalbahn駅は市街地から0.6km程のところにあるが起伏があり急いで行くのは疲れた。



列車はGrünburg発17:30で所要約30分との事でギリギリだった。



数分後にGrünburgからの列車が到着、駅の手前が登坂で煙を上げながら入ってくるのが見えた。
この鉄道の軌間は760mmとなっている。



機関車はÖBB 699.103、1944年にフランスで造られたドイツ陸軍野戦鉄道用機関車、軸配置Dで元々テンダー機として作られたが、タンク式機関車に改造されている。
後面にはオーストリア国旗をベースとした5月1日を祝うヘッドマークが掲げられていた。



煙突はギールスエジェクタ、サイドタンクには束状になった草の装飾が掛けられていた。



客車はオープンデッキの2軸車が多くつながれていた。



到着すると多くの乗客が下車。



客車と貨車を合わせて10両という長編成、中程にカフェカーとして使われているボギー客車を連結している。



駅に到着後、機関車は切り離られ前進して折返し機回し線に入る。



機回し線の中程に給水設備があり一旦停止。



給水を終えると更に前進。



踏切の手前ギリギリのところにポイントがあるので、踏切上で停止し折り返す。



そして客車の方へ向かっていった。



ポイント脇には、手押しトロッコをモチーフにしたオブジェがあった。



折返しの撮影地を探そうと思ったが、踏切の先はしばらく下り坂の様で、遠くまで行くとリンツまで帰る列車に間に合わなくなるので諦めた。



出発時刻の18:30を過ぎ、列車は動き出そうな感じで、なかなか動かなかった。



10分近く過ぎてようやく出発。



煙室扉も国旗カラーと紋章の装飾が付けられていた。



機関車の後ろは貨車が2両、その後ろに全面オープンデッキのトロッコ風客車が1両つながれていた。



それまで気付かなかったが、一番後ろがカフェカーとなっていた。
これが本日最終の列車で折返しはなくバスでリンツに戻る事も出来ないので今回は見送るだけ。



客車3両が切り離されて置かれていた。



機関車をはじめ、所有車両の多くはGrünburgにある様だが、
他にもSteyr Lokalbahn駅構内の奥の方には客車が留置され、1/2等、荷物合造車を含む4両のボギー客車があった。



その奥にコンパクトなクレーン車両が停まっていた。



駅舎よりの側線には貨車が数両あり、Feuerlöschwagen(消防車)と書かれた水タンクを載せた車両もあった。



更に奥に、多くの2軸客車が押し込まれる様に留置されていた。
かってこの鉄道はU字に曲がりGarstenまで続いていた。



シュタイアの市街地を素通りし駅へと急ぐ。
今回は時間の都合で列車を撮影するだけになったが、乗車して街巡りもしたいと思った。



ÖBB駅は川を渡った先にあるが、直接駅に向かえる人道橋が架っていて意外と近かった。



写真の無断転載を禁止します。