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2023-6マン島・イギリス

 Didcot Railway Centre
Branch Line
ディドコット鉄道センター展示本線
蒸機列車


Burlescombe - Didcot Halt

ロンドンから西方へ80km程の所にあるDidcot Parkway駅。


駅裏に当たる場所に広大な鉄道博物館ジドコット鉄道センターがある。


駅舎とホームとを結ぶ地下通路の先にアクセスするための通路が延びている。


通路から地上に上がった所に入場ゲートがある。
入場料はイベントの有無などで異なり通常日は大人£8.5(約1,500円)、これで園内で運転される列車は自由に乗ることが出来る。


三角線の一角で内外の線路に挟まれた中洲的な三日月形の敷地。


展示本線の蒸気列車で着いたOxford駅を出てすぐの所に支線のBurlescombe駅がある。



その先の線路は2手に分かれているが、片方は3線軌条になっている。



この線路はBrunels-broad-gaugeと言われる7feet(2,140mm)の超広軌、これは日本の在来線に対し2倍もの線路幅である。
速度向上を目指し1938年に設計されロンドン-ブリストル間などを結んでいたが、1892年で廃止され遺構と言える物しか残ってなかったものがこちらで再現されている。



機関車は1840年に造られBrunels-broad-gauge最初の列車を牽引した「FIRE FLY」を再現し、グレートウエスタン鉄道150周年に当たる1985年に造られたレプリカ。



超広軌客車のレプリカもある。



その後ろに1両「FIRE FLY」に比べ先輪が1軸多い「IRON DUKE」と書かれた機関車があった。



こちらもレプリカで、オリジナルの「IRON DUKE」は1847年製、125.9kmhという最高速度を記録した。



客車は元GWRグレートウエスタン鉄道のNo.190 Auto Trailer、Autotrainと言われたシステムで対応する蒸気機関車と組んで使われた1933年製の制御客車。
後のディーゼルや電気機関車とは違ってシャフトによる機械的な制御となっている。



片端は荷物室で片面につき2ヶ所の乗降扉と荷物用扉があり、両端とも妻面が3つに折れている。



牽引するのはD9516、1964年製の液体式ディーゼル機関車。



セミセンターキャブで3軸の動輪がロッドで結ばれている。



車内はセミクロスシート配置でクロスシート部分は向かい合わせの4人ボックス。
すべて復元に際して新たに造られた物であるが、写真等をもとに復元されているとの事。



開かない大窓と開く小窓2つあるボックスが交互に並ぶ、上部に換気用の小窓があり荷棚は無い。



ロングシートの前には吊り革が下がっている。



デッキと客室の間には扉付の仕切がある。



乗降扉は戸窓が開く様になっているが、内側にもノブがあった。
荷物室側にもボックス2スパン分の客室がある。



窓に鉄格子が付いている荷物室、折妻になっているが、こちら側には運転機器は無く、窓下に折畳み椅子が備えられていた。



後ろ側はブレーキ弁や加減弁らしいレバーが付いていた。



中央に手ブレーキが鎮座している。



他の工場・展示エリアとの連絡線には柵が付けられていた。



その柵付近から走行列車を撮影。



こちらの支線は短い路線に信号所や給水設備など多くの建築物が凝縮されている。



Didcot Haltのホームからは展示本線で走る"King George"の姿も見えた。



展示支線の中程に客車貨車の展示や修繕が行われる大きな建物がある。



こちらのW231もAuto Trailerで、こちらは1951年製。



展示エリアではプラットホームの様な台が設置され車内を見られる車両もある。



Travelling Post Office と呼ばれる郵便客車。
郵便物が入った袋をタブレットの様に走行中に授受する装置を備えた客車もある。



困難が多く見える木造客車の修復m寄付金箱も置かれていた。



ほぼ新製、ボランティアと考えるより1/1鉄道模型と思えば後世の残せる趣味活動だと思う。



客車庫の前にはトラバーサーがある。



その操作小屋は下に車輪があり、鉄道車両の様な感じになっていた。



最近まで使われていたカレドニアンスリーパーの客車の姿もあった。
2020年に搬入されたNo.10527でボランティアの宿泊施設として使われる様である。



貨車のコレクションも種類が多く、至る所に並べられている。



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