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2016-4 バルチック・フィンランド

ELRON ディーゼル列車

Valga発-Tartu行き
335列車
ヴァルガ13:48発-タルトゥ14:58着

Tartu発-Tallin行き
Ekspress013列車
タルトゥ8:46発-タリン11:00着



駅の窓口で購入したチケットでもレシート状の物。
座席指定でもないがチケットに列車番号も表記されている。
ヴァルガ-タルトゥ83kmで9.4EUR(約1150円)。
タルトゥ-タリン間は190kmの距離、急行列車で23EUR(約2800円)。


夜のヴァルガ駅で並んだエストニアとラトビアの列車。


エストニア国内の旅客鉄道はElronという会社により運行されていて、
車両はスイスStadler社製の"Flirt"シリーズに統一されていた。
部分低床と言える車両で台車上は窓が高くなっている。


ヴァルガやタルトウは電化されていないので、2区間ともディーゼルタイプ。
客車4両+電源車の連節編成は2400番台の番号が付けられていて、
乗車したのは2日とも同じ2425番の編成だった。


駅の渡り通路から見た正面。
線路幅はロシアと同じ1524mmの広軌。


国境の街ヴァルガの駅。
見た限りElronの全ての駅が、この車両に合う高さのホームに整備され、
屋根や照明も同じデザインの物に統一されていた。
ここまで整備するなら高いホームにして、
フラットな床の車両を導入した方が良さそうに思えた。


大きな駅舎の割にホームがあるのは2線のみだが、
その奥に広大な貨物ヤードがあり、貨車が沢山停まっていた。


先頭部、
4両編成の2400形は両端とも先頭車の乗降扉より運転室側が1等席となっていて
窓上に黄色い帯が入っている。


中間の客車、
中央に1カ所乗降扉がある。

中央に連結された窓が無く短い車両。


屋根上に大きなファンがあり
ディーゼルエンジンと発電機が積まれているのだろう。


客車3両の2300形
電気機器は先頭車の上にあり電車タイプに近い。
日本で言うDC ディーゼルカー全体を示す、
DMU ディーゼル マルチプル ユニットという呼び方が
しっくりと感じる編成である。


中間客車が無い客車2両のDMU2200形。
1等席は片端だけになっている。


EMU 電車タイプ4両連接の1400形。
電源車は無く、中間車が少し長く屋根上にパンタグラフがある。
電化区間が長くないからか1等席は設けられてない。


EMU 電車タイプ3両連接の1300形。
中間車の前後にパンタグラフが載っている。


車体表記によると最高速度160km/h
74.3mと編成全体の全長が記されていた。


パンタグラフは端部に取り付けられている。


先頭部右サイドに入っていた文字は編成ごとに違っていて、
航空機にある様な愛称だろうか。


1等は座席指定の様で、両端に分かれる為に
黄色い帯の上に座席番号の表記もある。


乗降扉はプラグ式でステップ無しで乗降できる。


先頭車の運転室よりが1等席で、仕切にその表記がある。


1等席は2+2配列で床は絨毯敷きになっている。


座席の方向は固定されていて、向かい合わせでない席は
前の背もたれに折り畳みテーブルがある。


運転室寄りの向かい合わせ8席は
台車上にあたり、高い位置にある。


2等席側にもガラス製の仕切があるが、
特に2等席を示す表記は無い。


デッキの仕切にある表示モニタ。
これからの停車駅と時刻をメインに
日時や車速、外気温列車番号などは上の方に表示されている。


乗降扉の上に路線図が貼られていた。


2等席は3+2配列。


座席の方向は固定されていて、
2等は前席背面に折り畳みテーブルは付いていない。


連節の台車部は床が高く4段のステップがある。


全体的に床が高いので
通路と座席の床は同じ高さになっている。


連接部に面した座席は2席になっている。


荷棚も高い位置にあり、天井との間が狭く大きな荷物が入らないが、
背もたれのすぐ後ろとなる低床側の低い荷棚に置く事が出来た。


向かい合わせ席の窓際にある固定テーブル。
付け根側の中央部は開く事が出来、ごみ箱になっていた。


その、テーブルステーのゴミ箱部側面にPC電源用のコンセントが付いている。


車内はWifiが通じていて簡単快適にインターネットアクセスが出来た。


客車同士の連接部は扉が無く
上部が広い鳴子の様な形に抜かれている。


電源車との間にはガラス製の仕切扉がある。


仕切扉が開いたところ。
表示ランプ類は全く無いがアニメ999の機関室が連想される。


電源車側には扉は無く、
通路の幅は連接部の上下部の間くらい。


上下左右ともパネル張りの電源車を通り抜ける通路。
片側の1スパン置きに手摺が付いている。


自転車、車椅子マークが付いた乗降扉の脇は、
ガラス仕切の幅が狭く、その奥にもう1カ所仕切がある。


壁沿いに折畳み椅子が並び、下には車椅子固定用のベルト、
上には自転車を吊るすフックが備えられている。


自転車はフックを使い立てる事で占有スペースを少なくしている。


乗降扉脇の一角に曲面スライド扉の化粧室がある。


バリアフリー対応されていて広い化粧室。


鏡は2面で、正面の鏡下に蛇口やハンドソープ、
ハンドドライヤーが備えられている。


オムツ交換台はダンパー式ステーが付いていた。


針葉樹の森が続く車窓。


全般的に北海道的な風景。


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