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2016-8 タイ
夜行スペシャルエクスプレス
ステンレス寝台車編成


チェンマイ発-バンコク行き
SPECIAL EXPRESS
SE2列車

Chiang Mai18:00発-Bangkok6:50(遅れ7:35)着


往路と同様に 旅行会社の12go.asiaというサイトで購入し
バンコクのオフィスで一項目づつチェックした後、サインを記入してチケットを受け取る。
中程のCLASS-COACH TYPEの欄には"2 ANF40"と印字されていた。
額面は予約画面の明細通り881バーツ(約2560円)。
オンライン予約で支払ったのは予約手数料300バーツと
変更可能オプション100バーツを加えた金額で、
バーツ建てのクレジット決済なのでレートも悪くない。


元ブルートレイン編成のSE13列車でチェンマイに到着した時、
側線に停まっていた客車が次に乗車するSE2列車の編成だった。


早めに駅へ戻り見ていると、出発時刻の1時間半程前に入換が始まった。


牽引は軸配置CCのアメリカ製GEA形デイーゼル機関車。


先頭部脇窓下にGEの大きなエンブレムが掲げられていた。


車体には様々な紋章が付けられている。



こちらはタイ国鉄のシンボルマーク。


機関車の次に連結されていたのは荷物車บพพ.1013。


荷物車も現役。


その次は2号車を示すサボが入っていたบนอ.ป.1010。
1等寝台で2段ベットのある2人用個室になっていて、
外観も塗装のみならずコルゲートのピッチまで異なっている。


3号車บนท.ป.1109、2等寝台車。


この車両だけ水色のサインボードで子どもの絵が描かれている。


入口に立てられた札も水色で
下に「Ladies&Children Car」と書かれていた。
DAEWOOと書かれた大きな銘版が扉の上下にあり、
デッキだけでも4枚付いている様だ。


4号車บนท.ป.1125、2等寝台車。


5号車บนท.ป.1106、2等寝台車。


6両目の客車はบกบป.1001食堂車。
鋼製で両端の寝台車より車体断面がひと周り小さく全長も短く見えるが
食堂車としては比較的新しそう。


今回乗車した7号車บนท.ป.1106、2等寝台車。


8号車はบชท.ป.207、
リクライニングシートの2等座席車で
両開扉が増設されているが元オハ12だとわかる。



9号車1138、2等寝台車。


10号車1140、2等寝台車。


11号車1136、2等寝台車。


12号車1118、2等寝台車。
妻面は黄色く塗られている。


荷物車を含め客車12両編成。


向のホームには1時間前に出る
同じくバンコク行きのSE 14列車が停車していた。


駅より先の踏切へ行きブルートレイン編成のSE14列車が発車を撮影。


今回乗車するのは7号車。


食堂車とリクライニング座席車に挟まれた好立地だった。



プルマン式と呼ばれる、かって日本にあった開放型A寝台と同様の構成。


乗車時は座席の状態になっていた。


ボックスを真横から見たところ。
座席の床面は一段高くなっている。

1カ所おきの背もたれの脇に固定式の梯子がている。





座席番号は肘掛けの下に表示され、
座席の下にはテーブルが格納されていた。


テーブルを出した状態。
脚が1本だけ折り畳まれていて、
反対側には2カ所に金具が付いている


窓側にあるステンレス鋼板製のdリンクホルダーの脇に
横長のスリットがあるプレートが付いている。


テーブルの金具をスリットに差し込み、
脚を出し浅いくぼみに入れるとテーブルのセット完了。
ただ、揺れや荷重に対し固定が甘い様で
近くの欧米人の席で、いきなりテーブルが落ちるというハプニングを目撃した。


上段寝台はL字断面で約90度折り畳まれている。


上段寝台を下げた時にステーとなる金具が付いている。


ハンガーフックはスイング式で、その上に扇風機のスイッチがあった。


荷棚は通路上の所々にあり、昼夜とも使えるが、縦幅が小さい。


扇風機は見慣れた形。
一瞬JNRマークが付いているのかと思った。


仕切が厚い所があり、断言コンセントなどがあった。


列車内は飲酒禁止となっていて、その注意書きが仕切にある。
仕切扉の上にもDAWWOOの銘版、1両に何カ所あるのだろう。


デッキが無い側の仕切扉を出たところ。


片側に休憩用の座席があるスペースがあり、
そこの窓上に電源コンセントが付いていた。


洗面台は2カ所。


蛇口1カ所のみで、飲めないと思われるが円錐型の紙コップが用意されていた。


車端にトイレが2カ所向かい合う様に配置されている。


片方はしゃがみ式で
洗浄用シャワーと手洗い台がある。


反対側は洋式。


元おは12の8号車。


片端の乗降扉が埋められ、少し中程に両開きの扉が設けられている。


新しく設けられた両開き扉も日本的な感じがする。


両開き扉には車椅子用のリフトが設置されている。


新しい扉と客室の間には仕切が無く、
車端側にはバリアフリー対応の化粧室がある。


座席車は回転リクライニングシート1+2配列で、
1席側は両開き扉寄り3席分座席が無く車椅子スペースになっている。


座席のベース部がレール状になっている。


重厚な座席の割にはリクライニング角は小さめであるが
タイの定期列車では一番豪華な座席だと思う。


折り畳みテーブルは肘掛け内蔵で、
前席背面にはマガジンラックがある。


4人テーブルが並ぶ食堂車。
窓とテーブルのピッチが合っていない。


座面が跳ね上がる座席が固定されている。


カウンターには荷物が沢山置かれているが、
上に看板があり営業時間も表示されている。


テーブル席とカウンターの間は準備スペースとなっていた。


メニューの種類は行きのSE13と同じで、
今回はグリーンカレーが付いた170バーツ(約500円)を選んだ。


20時過ぎだが大体のテーブルが埋まっていた。


食堂車でも飲酒禁止で、アルコール無しであるが
欧米人グループがバースデーパーティーをしていた。


夜8時過ぎに車掌が寝台のセットにまわって来た。


マットレスを敷いてシーツも掛けてくれる。


掛け布団になるタオルはビニール袋でパックされた状態で置かれる。


座席の枕部分を90度上げる事が出来、
その下に読書灯と網状の小物入れがあった。


反対側は何もないが枕部分を上げる事が出来、
その上を棚として利用できる。


カーテンを閉めた状態の寝台。


横になった時の眺め。


上段は通路側の縁も下段より奥まっていて幅が狭い。


上段に窓は無く、壁際に読書灯と網ポケットがある。


開放A寝台には乗った事がないが、
両側カーテンの空間は583系と同じ雰囲気がある。


到着まで1時間以上ある6時前に寝台の解体に回って来た。


定刻より遅れていて6:30頃ドムアン駅に停車。


王室専用ホームがある駅を通った。


運河に掛かる小橋を渡る。


終点バンコク・ファランポーン駅が見えた辺りでしばらく停車。


定刻より40分少々遅れて到着。
隣には1時間先にチェンマイを出発した
ブルートレイン編成のSE14列車が停まっていた。


到着した夜、チェンマイ行きのSE1列車をLaksi駅で撮影。


数多くの夜行列車が通ったが、12系客車が連結されていたのはこの列車だけだった。


翌朝バンコクへ向かうSE2列車を宿泊したホテル前で撮影。


この日も同じくらいの遅れ具合だった。



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