SNCF系のVoyages-sncfページからWeb予約をして
シャルルドゴール空港駅で発券してもらったチケット。
1等クシェット料金込みで1人60EURという早割運賃に
4人個室を2人で使える貸切料金50EURを加え、2人分合計で170EUR(約23,000円)。
更に、乗り換え時間が短くなり切符が買えないと困るので、
IC NUITの終点St.Gervaisからスイスパスが有効となるシャモニーまでの乗車券
2等2人22.4EURも一括でインターネット購入しておいた。
予約確認のメールに書かれたコードや名前を駅の自動券売機に打込んで発券しる様になっていたが、
スイスパスをヴァリデートしてもらう際に、シャモニーまでの移動手段を示す為に
予約確認のメールを見せたところ窓口で発券してもらえた。
夜行列車の減少で発着本数が少なくなったパリ オーステルリッツ駅。
近くのスーパーに買い出しに行ったが、出た時の出入り口が警備の為か封鎖されていて困った
地下鉄駅を上下して遠回りでどうにか辿り着く事がたが、時間が無かったら大変だった。
列車が入線したのは出発の15程分前の22:40。
それから頭端ホームの付け根にカウンターが設けられ検札が行われる。
入線時に牽引してきたゲンコツスタイルの7200型機関車は切り離される。
牽引機は26000型電気機関車。
最近のTGVの様な新塗装になっていた。
客車10両編成、機関車の後ろはリクライニングシート座席車、
40号車、BOURG ST-MAURICE行きの札が入っていた。
2両目は39号車の札が入っていた2等簡易寝台クシェット。
Corail Luneaというロゴが付いた青い塗装で
中程にla voiture services(サービス車)という文字が入っていた。
3両目は1等クシェット。
Corail Luneaというロゴが付いた青い塗装だが
裾の配色が異なり扉が黄色い。
4両目は2等クシェットだが、白い車体でCorail Luneaの文字は無い。
5両目も2等クシェット、Corail Luneaの青塗装だが、
3両目の1等車と逆の配色になっていた。
Bourg-St.Maurice行きはD5705列車で、
次に停車するChambery-Challes(5:05着)まで併結される。
その後ろ6両目は2等リクライニング座席車。
20号車の札が入っていて、これ以降の車両は
行先がST-GERVAIS LES BAINS LE FAYETになっていた。
7両目19号車はla voiture services と書かれた2等クシェット。
扉周りはラッピングが剥がれた様に見えるが、
3両目と同じになっていて模様だった。
8両目、乗車した18号車1等クシェット。
A9c9ux、F-SNCF 50 87 49-77 264-8
最後尾の10両目16号車も2等クシェット。
1~5両目と6~10両目は塗装まで同じ並びの編成になっていた。
乗車した18号車。
1等クシエットは2段ベット向かい合わせの4名コンパートメント。
個室を占有したい場合は、各自クシェット料金の他に
3人だと1室あたり40EUR、2人だと50EUR、1人だと70EURで個室を占有できる。
窓側から見た個室内、
通路との仕切扉には窓が無い。
夜遅い時間の出発だからか、下段は毛布がセットされていた。
上段への梯子は乗車時、下部を壁側に寄せられていた。
下部を通路側に引いて使えるようにすると、
寝台間が塞がれてしまう。
日本のB寝台の折畳み梯子は意外にスグレモノだと思った。
上段から見たコンパートメント内。
上段寝台も頭上の高さは充分。
上段の毛布はセットされず、ビニール袋に入れられていた。
通路上にあたる空間は、個室の荷物置き場になっている。
窓上にも荷棚があり、それに梯子を掛ける様になっている。
上段寝台のステーにはダンパーも付いていて、
格納可能の様で下面は弧を描いていた。
各寝台個別の照明は仕切扉の縁についているが、
最小限のランプになっている。
仕切扉の上に個室内の照明、放送音量、温度スイッチと
緊急レバーがまとめられている。
個室の扉はダブルロックで、
鍵の構造や付いている場所を変えている。
鍵の説明の下に張られていた非常用見取り図。
この車両には9室のコンパートメントがある。
寝台はクッション状の物が載せられている。
上段には転落防止ベルトが1カ所掛けられていた。
各寝台にある網状のポケットにミネラルウォーターとアメニティセットが入っていた。
枕はカバーが掛けられた状態でビニール袋に入れられている。
丸箱の中身。
耳栓とウエットティッシュとペーパータオル。
四角い箱の方は、それに加え靴下が入っていた。
食堂車は無いとわかっていたので、駅近くのスーパーで買い物をしていた。
パンとワインとチーズと生ハム。
北斗星やトワイライトエクスプレスのBコンパートと同等な設備だが、
2人なら充分な十分なスペースで、
貸切で楽しむことができる。
朝食は注文可能な様で、チラシが車内にあった。
寝台は十の位が個室番号で、一の位が1・2が下段、3・4が中段、5・6は上段を表わし
1等クシェットは3・4が無い。
コンパートメント内には無かったが、
通路の壁に電源コンセントがあった。
電気髭剃りを想定している様で鏡の隣にある。
デッキと化粧室は車両の両端にある。
乗降扉は折戸で、閉めた時に内側となるステップを塞ぐ板が付いていて
開いた状態様に逆L字状に手摺が付いている。
化粧室は入口を挟んでトイレと手洗台が反対側になる様にレイアウト。
大きな明かり採り窓がある。
手洗台の上には大きな3面鏡。
上の方に便座シートのホルダーがあったが空になっていた。
片側にだけある丸窓のある扉は洗面室。
中は同様な手洗い台と3面鏡があった。
隣に連結されていたサービス車両、
端の客室が改造されフリースペースになっていた。
窓際にスタンドカウンターがあり、
飲食物の自動販売機でもありそうな雰囲気だが、
カバーされたような状態になっていた。
その隣の部屋はPoint informationという表示がある車掌室になっていた。
逆側の端にある個室は自転車スペースになっていた。
座席車はオープンサロンタイプでデッキや仕切扉などにCorailらしさが見られる。
リクライニングシート2+2配列、
夜行列車用の座席で枕の両サイドが張り出している。
朝7時ごろに見たところで乗客は2・3人。
レッグレストが上がっていたり、背もたれが倒れたりしていたので、
アヌシーなどの途中駅で多くの乗客が降りた後だったのかもしれない。
座席の背面はマガジンラックとT字形のフットレストだけで、
テーブルは無い。
方向の転換は出来ず、全席が車体中央にある壁の方を向いている。
通路側席の背もたれを一杯まで倒した状態。
元々大きな角度が付いていて、
可動範囲はそれ程大きくない。
個室内を見る事は出来なかったが2等は3段ベット向かい合わせの6人部屋。
4人以上だと各々のクシエット料金に45EURを追加すれば
個室を貸切にできる。
2等クシエット車のデッキと化粧室入口。
編成端の貫通扉から見た機関車。
途中、16号車側に機関車が連結され進行方向がかわっていた。
St.Gervaisに到着した時は進行方向が戻っていて、
5時台に分割される筈のBourg-St.Maurice行きの札が入った5両も
なぜか連結されたままだった。