朝6:40頃、自強号で斗南駅に到着。
斗南駅前にはDL先頭の五分車編成がディスプレイされていた。
下調べが甘く、バス乗り場が分からなかったのでタクシーに乗った。
”虎尾糖廠”と書いたメモを運転手に見せ十数分。
着いた所に線路はあったが、もう使われてない雰囲気で、
さとうきびを積んだトラックが走っていて、史跡にある様な看板も立っていた。
一瞬廃止になったのかと思ったが、とりあえず工場沿いの道を歩くと
正門らしき門があり、奥にトロッコが見えた。
タクシーを降りたのは工場の南端辺りだという事がわかった。
更に工場沿いの道を歩く。
すると現役らしい大きな踏切に当たり、
工場側はヤードになっていた。
いつ列車が来るかわからないので、
とりあえず工場と反対側の線路沿いを歩く事にした。
街中は裏道の様な感じで併用軌道状態になっていた。
しばらく進むと道と線路が分かれていた。
工場入口の踏切から40分程歩くと高鐵(台湾新幹線)の高架橋があった。
それから間もない8:19、工場側から列車が走って来た。
126というプレートが付いていたDLが
後ろ向きで空車を牽いていた。
8:28 それから間もないうちに
空車がもう1本やってきた。
高鐵も撮影できるので時間を持て余す事は無い。
空車の帰りをここで待つ事にしたが、
そうタイミングが合うものではない。
9:32、1本目の積車。
菜の花畑が背景になった。
貨車が通っている間に高鐵が来た。
ゆっくり走る長い編成の後ろを一瞬で通り過ぎる。
高鐵の方も12両編成が入る絶好のポイント。
連作対策で毎年変ると思われるが、良い場所が菜の花畑になっていた。
10:39、上下2本ずつ撮った後、戻る方向に歩いているところで、
また空車が走って来た。
工場手前まで待避線は無かったので、
すぐ行き違いで来た様だ。
少なくとも積車が帰ってくるので高鐵とクロスする場所に戻ると、
10:49にもう1本空車が来た。
高鐵との組み合わせを考えるとまた同じ場所で撮る事になった。
11:49折り返しの積車。
チャンスを増やそうと、出来るだけ長い区間見られる場所で待ち構えたが、
高速鉄道は来なかった。
後追い、砂ぼこりで前方の機関車は見えない。
12:15 積車4本目、とりあえず両方写ったが、遠くで草に隠れた。
もう50秒高鐵が遅く来れば・・・。
工場側に戻る方向で歩き、今度は街まで戻って来れた。
街中の踏切も個性がある。
踏切近くにあった店で昼食をとった。
工場入口の踏切まで戻ってこられた。
門の向こう側に2台の機関車が見えた。
14:24空車が出てきた。
これまではずっと一人だったが、踏切には沢山の同好者が撮影していた。
ここにはワイヤ式の遮断機がある。
街中を抜けるトロッコ。
そのあとすぐサイドに柵が無い貨車も出てきた。
14:26 すぐに推進で工場に戻ってゆく。
構内入換でも少しだけ外に出てくる様だ。
14:35 次は白い袋を積んだ貨車が入換で出てきた。
これは工場で作られた製品の砂糖だと後で知った。
とても嬉しいことに、踏切で撮影していた
日本から来た人と彼を案内していた台湾の鉄道ファンに声を掛けられ、
彼らの車に同乗させていただいた。
自動車でサトウキビ列車を追いかける。
15:09、先の方には積み込み場所があった。
積み込み場所は所々にある様で、この列車は通過していった。
15:20、さらに車で追いかけ、
そのだいぶ先にあったヤードで入換作業が行われていた。
乗務員が下車してポイントを切替え、
サトウキビの茎が積まれた貨車と連結する。
15:26 列車はすぐに折り返し、
その積車を追いかけながら戻る。
15:38、広大なサトウキビ畑が広がる場所で俯瞰。
貨車は40両連結されていた。
撮影した高台は積み込み場所になっていた。
15:43、別の積み込み場所へ先回り。
積み込み施設。
トッラックなどから下す形で、上から積み込まれる様になっていた。
ここで更に貨車を増結、
側線に停められていた全部をつなぐのは無理の様で途中で離されていたが、
それでも10両以上は長くなった。
隣に停まっていた貨車はトラクタとつながれていた。
16:02、更に先回り。
大きめな道路との踏切では係員が交通整理をしていた。
係員は、列車の先頭部が踏切を通過するとすぐに
スクーターに乗って次の踏切に移動する。
貨車には番号と共に自重の表記があり、
自重にもそれぞれ違いがあった。
16:14、午前中歩いた場所まで戻って来て本日最後の撮影。
同乗させて頂いた方に、そのまま斗南の駅まで送っていただいた。
- その1年後 2016年1月 -
さとうきび列車との交差ポイントと程近い場所に
高鐵の雲林駅が開業。
高雄に宿泊して高鐵で再訪した。
高雄は曇り空で全く気にしていなかったが、
虎尾は土砂降りになっていた。
サトウキビの糖分も流れ出ていきそうな雨なので列車は走らないと思い、
故宮南院のラッピングをした高鐵を撮ってすぐ雲林駅に戻った。
雲林駅から斗六駅を通り雲林科技大学までの無料シャトルバスが
日中は分おきに運行されている様で、
台鉄側からこちらの方に訪れるのにも使えそう。