入口際の4人ボックスは座面が跳ね上げられる様になっていた。
仕切扉は座席配列に合わせオフセットした位置にある。
荷物置き場は客室の外になるが、仕切扉がガラス製で見えやすく、
化粧室との間でクランクした場所にあるので安心感はある。
化粧室は乗降扉に面した位置にあり、。
円筒形をした張り出しの上に、
ツェルマットから先のゴルナグラート鉄道の広告写真があった。
曲がっているが、通路幅は車椅子が通られる様に確保されている。
バリアフリー対応の広い化粧室。
手洗い台はボウル状のシンプルで、鏡は縦長な物になっている。
扉は手動スライド式だが、鍵は手動な物と電気ロックのボタンがあった。
乗降扉の後ろは連接部となり、再び床が高くなる。
4車体連接のABDeh4/10の場合は2両目も一部が一等客室になっている。
貫通路部分だけ左右1席づつであとは1+2配列。
2等客室との間にある仕切の手前が階段になっている。
2等客室側は低床。
3車体連接のタイプは、1/2等合造のこの車体が抜かれた形になっている。
この中間車には2等客室側にだけ乗降扉があり、1等の乗客は前の車両から
乗降する様に考えられている様だ。
もう1両の中間車は全室ハイデッカーの2等車。
1等の高床部分と同じく荷棚が無く、上の斜め部分にも窓がある。
2等車は絨毯敷きでない編成もあった。
全室ハイデッカーの中間車には乗降扉が無く、
両端の車両から乗り降りする様になっている。
階段状になった連接部分に荷物置き場がある。
乗降扉はプラグ式の両開き。
開ボタンの下にベービーカーのイラストが入ったボタンが
片側にだけ付いていた。
4車体連接の編成は、
2等側の先頭車にも化粧室があった。
3車体連接の編成は両側とも横方向の折畳み椅子になっていた。
スペースの都合上だろうか1列だけ向かい合わせになっていない席があった。
帰りになるツェルマット発の列車で前向きとなる方向になっている。
低床部は窓が高い位置まであり、荷棚も透明部分が多く
上方の視界がとれる様に考えられている。
2等車側の先頭部は荷物・自転車室があるので
高床席は1ボックス分のみで、窓高さも揃えられている。
仕切扉が偏った位置にあり、仕切際に3人掛けの席がある。
ブリークを出てしばらくは、レッチュベルク峠越えをする路線が進行方向右側の斜面に見え、
カートレインが走っていた。
滝のすぐ傍に橋が架かっていた。
車両形の変電設備。
大きな窓は隅々まで綺麗。
水はミネラルが多い硬水であるが、水垢など全く無い。
「おもてなし」を謳っている日本の鉄道はどうだろう?
運転室との仕切窓は濃い色が付いていたいたが、
近づくと運転台が見えた。
新緑の中、高度を上げてゆく。
勾配がある区間はラックレールが敷かれている。
下方の視界も効き、スリルがある。
所々に滝が見える。
川沿いを走る区間も多い。
反対側の山を見るのに天窓はちょうど良い。
反対側にも滝が見えた。
扇状の残雪。
花が咲いている樹は山桜だろうか。
1日目にゴルナグラートに行くのを諦めた
都合で連日で2往復したが、車窓は飽きない。
大規模な駐車場があるMatterhorn Terminal Täsch。
ツェルマットは自動車で行く事が出来ず、
車やバスで来た場合はここで列車に乗り換える事になるので、
Täsch-Zermatt間のシャトル列車も走っている。
Täschの駅は始発列車のホーム部分だけドーム屋根になっていた。
ツェルマットの駅は頭端式ホームで建物に覆われた形になっている。
Täschまでの短距離列車乗り場には自動改札機が付いていた。
ツェルマット駅前。
自動車の乗り入れが禁止されているが、
電気自動車が沢山走っている。
パトカーも電気自動車だった。