チケットはオスロ中央駅で購入
乗車料金は1人片道300Nokに対し往復400Nok(約6850円)
レールパス割引も設定されているが、片道料金からの30%引きなので
往復するなら普通の往復料金の方が安い。
スノーシェッドをくぐってフロムからの列車が到着。
牽引するのはEl17型電気機関車。
両端に機関車を連結したプッシュプル編成になっていて、
そのまま折り返す事が出来る。
本線でも使われていた軸配置BBの交流機。
Myrdalの駅舎はホームの間にあり反対側はNSBベルゲン線の電車が停まっている。
ミュルダールの標高は866m、ホームに雪は無いが辺りは雪景色。
フロム側の機関車後ろの客車はシャッター式の大扉が付いていた。
客車は6両、
1両目の後ろに「3」の札があり、前後の扉ごとに数字が増え、一番後ろが「13」だった。
後方の車両は団体貸切の様で、ミュールダールで降りない人が多かった。
車内は2+3配列の向かい合わせで、映画館の様に座面が上がる座席だった。
シートピッチは広くないが、空いている時は広々使える。
3人掛け側も同様で肘掛が無く背もたれの上に手摺が窓側までずっと延びている。
おおよそ半分の窓は上部を開ける事が出来る。
当然どの窓もきれいだが、開けた方が写真は撮りやすい。
車端部の上には液晶モニターがあり、
通過地点の景色や歴史についての説明があった。
客室はほぼ統一されていたが、車端部に違いがみられる。
この車両は荷物置き場があった。
こちらの車両にはカウンターが設けられていた。
カウンターは使われていなかった。
内側は1段低くテーブルがあり、折畳み椅子も用意されている。
化粧室は客室とデッキの間にあり、入口は斜めになっている。
化粧室内、狭いながらもエアタオルまで用意されている。
使われない様にされた化粧室もあり、機器室的なマークが貼られていた。
荷物室も化粧室を撤去した跡のスペースの様で、
斜めの扉だけが残っていた。
貫通扉は引き戸で、乗降扉は外開き、どちらも手動式。
乗降扉は車幅方向に奥まっていて、
ステップは扉の外側にある。
トンネルは素掘りで、車内の光が岩肌を照らす。
序盤は雪が多く、私が住んでいる札幌の近くで1~2か月前の様な感じだった。
次に停車するVATNAHALSENは団体バスのツアー客が乗降する。
ミュールダールで乗ったままだった後ろの貸切客車の団体客は、
この駅から乗車し一旦ミュルダールを往復してフロムに向かう様だ。
トンネルを抜けたところで目の前に滝が見え列車が停まる。
滝の名前が付いたKjosfossen駅で5分ほど停車。
早めに列車に戻ったので車窓からも撮影。
ジグザグな道の上に見える建物がVATNAHALSENの辺りで、
乗車したミュルダールは白い山の向こう。
列車は蛇行して高度を下げてゆく。
谷間の村。
それから、距離や高低差は変化するが川に沿って走る。
前半は斜面が続く右側の車窓だが、
滝が間近に見られる。
列車は川を渡り一旦、右側に川が見られる様になる。
俯瞰の眺めはフロム行きで進行方向左側が多い。
鍋蓋形をした山はVibmesnosi岳。
フロム駅手前の沿線にサイクリングをする人達が集まていた。
時刻表より数分早くフロム駅に到着。
目の前に巨大な客船が見えた。
メインの観光ルートとなるグドヴァンゲンGudvangen行きのフェリーは駅のすぐ横に泊まっていた。
ソグネフィヨルド、360度山に囲まれているが、ここは海。
大型客船が泊まっている先端の方まで行ってみた。
P&Oクルーズの「OCEANIA」という船。
途中に木造客車2両を利用したカフェがある。
駅近くの山にハイキングコースがある様なので登ってみた。
フィヨルド側の眺めで駅に停まっている客車が少し見えたが、
その先の線路が見える所は見つけられなかった。
周辺をまわる観光トラムと言われる乗り物が踏切を渡っていた。
戻る方向に沿線を歩いて、乗ってきた列車の折り返しを撮影。
プッシュプルなので、後追いもそれらしく写せる。
折り返しに乗車する列車の到着は、よりフロム側で撮った。
機関車は客車側のパンタグラフだけ上げていた。
後追いは駅に入るところ。
到着した列車、
フィヨルドの港に停泊する客船が背後に写る。
その脇にある建物の奥の方は鉄道博物館になっていて
昔の電気機関車が保存されていた。
保線用車両だろうか、
簡素な造りだが、連結器はしっかりしている。
フロム駅に停車する客車。
側面にフロム鉄道の売りが書れた車両もある。
降車客全員がホームから出るまで、
手前で止められてホームに入れなかったので、
ゆっくりと撮影できた。
広角レンズで撮影した帰りの先頭側、鋭いスノープラウが付いている。
帰りの列車、陽が低くなり下の方が陰になったが、
とても空いていたので左右行ったり来たり出来、撮り放題。
Berekvamという駅で列車が行き違うダイヤになっている。
ミュルダール行きは通過扱いの運転停車で、
往復とも、上り列車が先に到着して待機するタイミングになっていた。
後ろの機関車は17 2229、往路に乗車した編成だった。
乗った時と同じ客車6両を挟んだ6両編成。
逆ルートで回ってくる乗客も多いので、上り列車も滝で停車。
滝が見えるのはトンネルの狭間でホームはトンネルの中まで伸びている。
スノーシエッドを支える木組みの間に谷間を見下ろす。
通って来た線路が眼下の斜面に見える。
このトンネルを抜けると終点ミュールダール駅。
フィヨルドクルーズも良さそうだが、
往復列車でも退屈はしない。