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2012-4 ベネルクスと周辺

Chemin de Fer de la Baie de Somme
ソンム湾鉄道

Noyelles-sur-Mer  -  St-Valey-sur-Somme
ノイエル シュル メール - サン ヴァルリー シュル ソンム

1日券17人EUR(約1,850円)、ノイエルから片方への片道が9EURなので2回以上乗ると元が取れる。
他に21.5EURの2日券もある。


給水設備や転車台があり、この駅から2つの路線がV字に延びている様に感じるが、
Le CrotoyからNoyellesを通ってSt-Valeyまでが、メインの路線で
フランス鉄道SNCFとの接続駅Noyellesはスイッチバックする中間駅である。
ここのターンテーブルは小型で、線路が十字に付いていた。


両側からの列車がこの駅で交換するダイヤになっていて
掲示やパンフレットの時刻表には出発時間しか書かれていないので、
どちらからの列車でも見られるSNCFのホームから先に到着する列車を待った。


10:22 最初に来たのはE332が牽引する板張り客車が多い編成。


到着した列車はすぐに機関車が切り離される。
SNCFとソンム湾鉄道CFBSの駅舎は観光会社の事務所を挟んで隣接していて
SNCFの線路とCFBSの線路の間にあり、
CFBSは低いホームで屋根も掛かってないので駅前に列車が来た様な感じになる。


切り離された機関車は給水、この列車が本日の初列車で
列車が来る前までは客らしい人を数組しか見ていなかったので心配だったが、
両列車とも多くの乗客を乗せて来た。


10:27もう1つの列車も到着、
小振りな機関車が牽引していた。


2本目の列車がホームに着く頃、最初の機関車はそのままバックしていった。


軸配置1CのNo.1 1906年フランスCorpet-Louvet製で2006年に復元された。


狭いホームだが、反対側からも乗降ができる。
一度間違えて最初に来た列車に乗り込んだが、
後に到着した方がSt-Valey行きとの事で乗換えた。


空席がある客車を見つけ、席に着くとN1が反対側に向かって行った。
この機関車は転車台で向きが変えられている。


乗車した列車の編成は貨車1両+客車7両。
一番うしろは両端デッキの他、車体側面にも扉がある2軸客車。
ノイエル駅で購入したガイドブックによると、
BDf-201 1911年製、スイスChemins de fer électriques veveysansで使われていた客車。


合造車で客室は4人向かい合わせ配置が6ボックスで定員24名
荷棚が壁とは直角に座席の上にあるのがスイスらしい。


その前は全客室の2軸客車、
Bf-204 1911年製、スイスChemins de fer électriques veveysansで使われていた。


こちらは10ボックスで40席、
椅子や荷棚は板張りで天井も板目が見える。


連結部は渡り板とデッキの柵から延びたステーに掛かる鎖のみ。


その前は元スイスBOB(Berner Oberland-Bahn)で使われていたAB-210、
ボギー式の1/2等合造車。


2等側の客室、座席は板張りで荷棚は壁と直角。
窓際にテーブルと肘掛がある。


その前は同じくスイスBOBのボギー車、B237。


その前も同形のB-236、これらは1956年製に対し、
写真を撮り忘れたが更に前のB-231は
同じくスイスBOBだが1952年製で形が違っていた。


B-231の車内、通路を広くとる為か背もたれの幅が狭く、通路側にひじ掛けが無い。


貨車の後ろは再び2軸車のBf31
スイスのYStC(Chemin de fer Yverdon-Sainte-Croix)で使われていた。1929年製
種類は様々だが客車は全てスイスで使われていた車両の編成だった。


往路はボックスに空きがあったこの客車に乗車、
窓は下方向に開く。


時刻表上では同時刻で10:30だが、
10:44にLe Crotoy行きの方が少し先に発車。


続いてこちらの列車も動き出す。
線路幅は基本的に1000mmだが、
ノイエルとサン ヴァルリーの間は標準軌1435mmにも対応し
4本の線路が敷かれていてポイントが複雑になっている。


少しの区間だけ併走。


向こうの列車の前方の客車からは、走行する蒸機を前から見られただろう。


広々とした平地を走る。


沿線は水辺が多く湿地帯の様だ。


パンフレットには記載されていないが車両工場のあるSt-Valery-Canal駅でも一旦停車した。


St-Valery-Canal駅を出るとカーブにさし掛かる。


間もなく下に水門がある鉄橋でソンム川の運河を渡る。


運河を渡るとすぐSt-Valery-Ville駅が見えた。


線路は駅の手前で枝分かれしていて、乗った列車は駅前の感じの場所で停車、
終点と思ったが、降りる乗客は無く、すぐに動き出した。


ヨットハーバーになっている川沿いを少し走って
11:01終点St-Valery-Portに到着。


その先に併用軌道並みにフラットなターンテーブルがあり、
機回し用のポイントも兼ねられていた。


ここまでバック運転で来たのに何故か方向転換。


機関車の後ろに連結されていた貨車は自転車を運ぶために使われていた。


方向転換してまた後ろ向きになった。


E-332 1909年フランスFive-Lille製 軸配置 2Cのタンク機 2009年に復元されCFBSで一番大きい。


引き返して客車の反対側に連結かと思ったが、そのまま向こうに行ってしまった。


単機で運河の鉄橋を渡っていった。


しばらく列車が無いので、早めに昼食。
駅前にあったレストランの店先にL'Expressという定食が書いてあり、
空いていたので入った。


ランチマットがソンム湾周辺の絵地図になっていた。


最初にチーズオムレツ、その後に大量のムール貝とポテトが来て16.5EUR。
店を出る頃には満席になっていた。


昼食を終えCayeux方面へ行く14:00発の列車を撮影後、川の対岸渡った。


川越しにSt-Valery-Port14:30発の列車を撮影。


St-Valery-Villeに一旦停車してから川を渡ってくる。


牽引機は先程と同じE232でバック運転だった。


その後、歩いてSt-Valery-Canal駅まで行ったが、まだ遠くに列車が見えた。


ここでは様々な車両が置かれ、標準軌のSNCFの1等クシエット客車まであった。


後ろ側にクレーン付きの荷台がある保線車両。


ディーゼルno.2は1953年ドイツ製でドイツで働いた後、
2010年にスイスのMOBから移ってきた。


ボンネットが張り出してなく広いデッキのあるNo.21は、
元スイスのRhBレイテッシュ鉄道の車両。


工場の外にはピカピカのボイラーが2機。


その脇の線路にはサドルタンクや運転席の屋根、車輪が並んでいた。
形から1889年フランスCail製の2番機関車と思われる。


貨物駅風の建物の脇には古そうなボイラーが2基置かれていた。


先程の列車とノイエルで入れ替わる形で、こちらへ向かってくる列車が見えてきた。


上空に米軍塗装のプロペラ機が飛来。


ツーショットはどちらも小さくなってしまった。


遮るものがほとんど無いので長い間列車を見られる。


近付くと煙は出なくなった。


遠景を撮った後は橋の手前にある踏切に移動。


機関車は同じNo.232、ノイエルで機関車を交換する様である。


水門がある橋を渡る。


今度は板張り客車が多い編成。


St-Valery-Ville駅の方に戻ると
ターンテーブルで方向転換した後、機回しする機関車が見えた。
私はこの後、ディーゼル機関車牽引の列車でCayeuxを往復した。


Cayeuxから17:25着の列車でSt-Valery-Ville駅に帰ってくると
17:30発の列車がまだ機回し中だったのが見えた。
この列車はVille駅の前にも停まると思うがパンフレットに記載が無く、
最終列車で停まらなかったら大変なので始発のPort駅まで走って乗った。
列車は17:32にSt-Valery-Portを発車。


またSt-Valery-Portで方向転換した様でバック運転になっていた。
ちゃんとSt-Valery-Ville駅前にも停車し、
多くの乗客が乗車してたので待っていても問題なかったが、
先に乗れたので良かった。


歩いても渡った水門の橋を渡る。


帰りはBOBボギー客車に乗った。


17:58Noyelles-sur-Merが見えた。
SNCFの18:00発パリ行きは既にホームに停まっていて、
ホームに着くと同時のタイミングで出発していった。


Le Crotoyからの列車も到着していて、機関車は給水していた。


よく見るとホームに行き先表示があり、SNCFの線路側がLe Crotoyとなっていた。


下車後、最後にこの駅を出発する列車を撮影、
違う機関車のLe Crotoy行きを撮りたかったが、
時間的にSt-Valery方面への踏切までが精一杯で
その場所からまず、Le Crotoy行きの列車が見えた。


ここまで乗ってきたLe Crotoy行きの
客車がまだ見えるうちにSt-Valery行きの列車も姿を現した。


やはりNoyellesで機関車を交換されて、牽引機はE.232、
今度は前向きになっていて、どうやらこの機関車は
Noyellesの転車台に載せられない様だ。


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