天津駅で、天津-北京南、北京南-南京、南京-上海の切符をいっぺんに購入。
東北新幹線のクランクラス級の商務座で438元(約5300円)
滬杭高速鉄道の開業に向けて2010年に作られたCRH380A。
先頭の鼻が長くなり、ICE3の様に乗降扉よりも運転室よりにも客室が設けられた。
車内に用意されていた冊子に各種動車組の編成設備図が載っていた。
このCRH380ALは商務座1両、一等座(両端2両は観光区付)4両、食堂車(二等扱)1両、
2等座10両の16両編成。
2等座は新幹線的な回転リクライニングシート3+2配列。
座席はこれまでの通し番号から、日本と同じ様な数字とアルファベットの組み合わせになり、
アルファベットはA・B・C/D・Fと付けられていて横6列も想定されている。
荷棚はICE3の様な形だが、壁際の間接照明が無くなり簡素化されている。
下車後に窓越しで撮影した9号車食堂車の車内。
ソファ椅子で一テーブル4人掛け、
多客期には2等座席として販売する為に座席番号表示が付けられている。
化粧室とは別に洗面台があるが、1箇所づつになった。
洗面台の並びに給湯器とゴミ箱が並んでいる。
デッキと客室との間の仕切扉はガラス製。
洋式のトイレ、
E2系と同じレイアウトだが簡略化されている。
手摺は扉脇の縦1本しか無い。
手洗台の蛇口はセンサーからプッシュ式に変わり、
下のゴミ箱は足踏みペダル式の蓋付きになった。
1等座は2+2配列。
グリーン車シートだが窓割が合ってなく、窓の無い席が多い。
両端の仕切と、天井から吊り下げで所々に液晶モニタが付いている。
座席番号は数字+アルファベット式になり、
A・C/D・Fと付けられていた。
両端の車両は狭めの客室で、
”観光区”がある先頭寄りの仕切扉が片方に寄っている。
3号車の商務座、2+1配列。
座席番号のアルファベットはA・Cが2人掛けで1人掛けはF
後ろから見ると卵型をした座席で、
リクライニングさせても後ろに影響は無い。
肘掛内に折畳みテーブル、液晶モニタが格納され、
後方には読書灯がついている。
電動操作により、フルフラットにも出来る。
背もたれを大きく倒したときは、
卵形をした外側の殻が衝立の役割をする。
2号車と1号車の間にあるギャレー。
小さな流し台や冷蔵ケースがある。
1号車の観光区と1等客室の間のデッキにも備品収納を兼ねたちょっとした台があり、
電源コンセントが複数用意されている。
先頭車のデッキより運転室寄りにある観光区。
2列で5人分の座席があり、
前列は商務座、後列は一等座扱い。
ここの客室だけ間接照明では無い。
一等座扱いの後列は2+1配列で座席番号2Fが一人掛け。
ゆったりとしてはいるけれど、リクライニング無しのソファ席。
肘掛内に折畳テーブルがあるが、液晶モニターは共用の物すら無い。
前列の商務座席と比べると付き人用みたい。
2F番席に座った眺め、
短距離移動で運転室との仕切ガラスにスモークが掛からないのなら
展望席としての価値はあるかもしれない。
後列の2人掛けの方は間に肘掛も無い。
しかも、予約システムではこのエリアの席から売られている様で、
他は空席が多いのに、この部屋は満席。
2人掛けの2Aは男1人で、男女カップルが2Cと2Fと分かれた席に割り当てられていた。
さすがにその2人連れは空いている普通の一等座に移っていた。
前列の商務座は3号車と同じ座席だが、
車体幅が絞られているので1+1配列。
液晶モニター側の肘掛先端にはPC用コンセントもある。
もちろんフルフラットにも出来る。
しかし2列目は固定で、人が居たら対面となってフラットにも出来なさそう。
これで全面展望が眺められれば最高だが、
前の仕切ガラスは、ずっとスモーク状態にされていた。
速度表示も後ろを振り返らなければ見られない。
北京-上海など長距離列車ではレトルト弁当が配られる様だが、
短距離のこの列車では、何故かクラッカーだった。
奥にあるボタンは室内照明と放送のスイッチ。
この客室だけ、壁際周辺が台状になっていて、
天板は漆塗り風の塗装が施されていた。
座席前方の壁際に大きなテーブルが収納されていたが座席から遠すぎ、
座席を回転させたときの物置台として使うのだろうか?
座席真横の壁際がマガジンラックになっていた。
背もたれやフットレストは電動式で、ワンプッシュで変換できるボタンも付いている。
収納されたテーブル、肘掛の裏に説明図がある。
反対側の肘掛には個人用液晶モニターが収納されている。
個人用モニタはタッチパネル式で番組はオンデマンド方式。
映画の他、車内設備を紹介するチャンネルもあった。
フルフラットにした時の上の眺め、
中央の丸い物は室内照明のLED。