約3ヶ月前にEuropa-Spezialという特別料金でインターネット予約したEチケット。
シャワー付き寝台車の2人使用は1等扱いで、1等乗車券+寝台料金2人あわせ298EUR(約38,000円)。
コペンハーゲンから終点アムステルダムまででも同じ料金。
ユトレヒトに早く着きたかったが、途中でICEに乗り継ぐ行程を出せなかったので
デュイスブルクまでにした。
オランダ・アムステルダム行き、ドイツ・ミュンヘン行き、スイスバーゼル行きの併結編成。
推進運転でコペンハーゲン中央駅のホームに入線。
最後尾は中央寄りに新しい扉が設けられ自転車積み込みスペースがあるBDcm形簡易寝台車。
客車12両すべて赤白ツートンのDB車両。
寝台車は担当の車掌が乗降扉の脇に立つ。
バーゼル行きとミュンヘン行きに1両づつ2階建てのWLABm形寝台車が連結されている。
DB AutoZugというロゴが入ったクシエット車両もある。
WRm形食堂車は乗車する寝台車の隣だが、途中で分割されミュンヘン行きとなる。
牽引するのは軸配置BBの電気機関車EA型。
前から4両の客車がアムステルダム行き。
機関車の次は座席車で6人コンパートメントの客車。
2両目は簡易寝台クシェット。
3両目もクシェットだが、車椅子対応個室付の客車。
乗車するアムステルダム行きの寝台車は平屋タイプの新型WLABmz。
なぜか通路側の窓が少ない。
個室側は窓が多いが変則的に並ぶ。
窓に号車札と行先票が入る。
寝台車のコンパートメント、出発時は座席状態。
窓は上部が内側に倒れ少しだけ開くタイプ。
窓側には折畳み椅子も用意されていて、向かい合わせで座る事もできる。
通路側の壁には窓が無い。
座席側の壁には3段分のベットが折畳まれている。
窓側のトイレ・シャワー室奥には隣室との仕切り扉があり、
両室側のロックを外せば部屋を接続できる。
窓際はパイプ組のドリンクホルダーがあり、
チリ産ワインとミネラルウォーター2本づつとプラスチック製のワイングラスが用意されていた。
窓上には、窓側2席の座席用読書灯があり、
非常時脱出するために窓ガラスを割るためのハンマーが上に用意されている。
扉の上には個室の温度調節ツマミ、車内放送のボリューム、室内照明のスイッチ、非常用のレバーなどがある。
シャワー室の上も荷物置き場になっていて落下防止のワイヤーやベルトが掛かっている。
コンパートメントの扉にも窓は無く、ドアスコープのみ。
前にはシャワー室の壁が張り出しているので通路側の座席は圧迫感を感じる。
扉を開けると、通路にちょうど窓があった。
車内放送のコントロールパネル。
、ピクトグラム表示だけで試す事も出来ず使い方が良くわからなかったが、
車掌室とのインターホンにもなりそう。
目覚ましの時間は検札の時に聞かれた。
扉はオートロック式で、外からは穴あきカードキーで開ける様になっていて、
更にダブルロックが掛けられる。
通路側の壁に並ぶ読書灯、
横長の物は寝台用で、中程の丸いのが通路側座席用。
仕切り側の足元にはPC電源用コンセント。
シャワー・トイレ室は楕円を半分にしたスペースでシャワー無しの
隣室側にも張り出した格好になっている。
鏡の前に3段の棚があり、
3人分のタオルと石鹸、うがい薬がセットされ、
扉の内側にはバスタオルが3つ掛かっている。
通路寄り側にトイレあり、その前にトイレットペーパホルダやゴミ箱が埋め込まれている。
化粧室にもコンセントが用意され、シャワートイレ室の温度調節のツマミもある。
シャワー室はカーテン仕切りで、
揺れた時の為にパイプ状の手摺が下りる様になっている。
洗面台は配水管のパイプが支柱になっていて、スイングさせ移動可能。
専用の蛇口は無く、シャワーをちょうど良い高さにセットして使う。
ブラインドは窓の外側にレールがあり、隙間無く遮光できる。
ハンブルクからの渡り鳥ラインでは連絡船による列車航送が行なわれているが、
コペンハーゲンのあるシェラン島からオーデンセのあるフュン島を経てユトランド半島に渡る
この列車のルートは海底トンネルと橋によって線路が結ばれている。
アンデルセンのふるさとオーデンセで流線形の新型IC4とすれ違い。
通路、部屋はオートロック式なので開いた状態で固定しておく事も出来る。
個室側の壁が波を打つようにカーブしていて、通路上ですれ違う時に便利。
1両にトイレ・シャワー付き3室と洗面台付き9室のコンパートメントがあり。
寝台番号の下1桁1・3・5と2・4・6が同じ個室になって、
2桁目が同じ2室同士は直接行き来できる扉があり接続する事もできる。
シャワー・トイレ無しのコンパートメントは2種類のレイアウトがあり、
車端寄りの計6室は長方形の部屋で窓側の角に洗面台が配置されている。
シャワー付の個室とペアになった3室は、シャワー付きと同じ形の部屋で
隣ぼシャワー室部分の張り出しに洗面台だけが埋め込まれている。
車掌室の向かいにあるゴミ箱、
缶・瓶・プラスチック・その他に分別で4つ並ぶ。
車掌室やデッキと反対側の車端にある共用のトイレは
シャワー室と一体になっていて広い。
洗面台は小型でシャワー無し個室のものと似たデザイン。
シャワー室は扉仕切りが付き、着替え用の折畳み椅子があるが、
衣類をどこに置いているのか気になる。
海底トンネルも通るので、トンネル内の避難設備などが書かれた
安全のしおりが車内に置かれている。
脱出経路図として載せられていた食堂車と寝台車の車内見取り図。
食堂車はセルフサービスで、カウンターまで注文しに行かなければならない。
オーデンセ出発から何度か食堂車を覗いたが盛況でテーブルが埋まっている。
だた、本を積み上げドリンクだけでゆっくりしている人もいて、
後でウェイターに注意されていた。
遅くなると辛いのでカウンター奥の小テーブルに空きを見つけてカウンターで注文、
立席でも本格的な料理を頼む事が出来た。
早速来たのはヴァイツェンビール500ml、4.2EUR(約520円)
カウンター奥のその場所には、シティナイトラインのシンボルマークである
三日月顔のエンブレムが照らされていた。
込んでいたので車掌も片づけを手伝っていたが
食堂車の従業員は2人だけ、
1人は新人で何度もしくじって先輩に叱られていたが、
一生懸命かんばっている様子だった。
緩やかな弧を描くカウンター。
車内での調理はオーブンと電子レンジだけで行なわれる。
カウンターのテーブル席側サイドは丸くなっていて天井にシンボルマークが光り、
その周りにワイングラスが下げられている。
カウンターとテーブル席の間に円筒状の腰掛があるカフェスタイルのスペースがある。
沢山の小さな明かりが天の川をイメージさせる天井。
調理するのに時間が掛かったお陰で料理が出来る前にテーブル席に空きが出た。
”春のスープ”パン付きで4.9EUR(約600円)。
ドイツの春のご馳走Spargelは5月限定メニュー。
ホワイトアスパラのポテト添えで14.2EUR(約1800円)。
食堂車から戻ってくると寝台がセットされていた。
ダブル利用の場合は中段ベットが高い位置にセットされる。
2段寝台の時は起き上がっても頭をぶつけない高さが確保されている。
上方から見た個室内、写真左にあるのがシャワー・トイレ室の扉で
正面が通路から出入する扉。
梯子はフックの長さが伸縮出来、色々な所に掛けることができる。
2段セット時の上段は足元の高さが狭くなる。
コの字状に通路上とシャワー室上、窓上に荷物が置ける場所があるので、
上段は意外と広さを感じる。
屋根にカーブが掛かり端が狭くなっていて
3段寝台の時の上段は通路上部分まで掛かる様にオフセットしており、
荷物棚の隅に読書灯がある。
下段は座席の背もたれを倒した上にベットが載り、座席の時より幅が拡がる。
各寝台には網状の小物入れとドリンクホルダーが付いている。
ドリンクホルダは折りたたみ式で、下にプレートが出る様になっているので
缶など円筒状の物でも置くことが出来る。
目が覚めるとケルン到着前、大聖堂とは反対側だった。
モーニングコールの後、暫くすると車掌がベットを片付けに来た。
下段寝台と座席の背もたれは別々に折畳む様になっている。
下段ベットを収納した後、背もたれを上げて座席をセット。
折畳みテーブルは通路の壁下にある張り出しに格納されていた。
押り畳みテーブルの脚は1本だけで、
壁側はドリンクホルダーのパイプに引っ掛ける様になっている。
テーブルをセットした状態でもシャワー室の扉が開けられる様に
テーブル面は台形になっていて、3人利用時は通路側の人が
窓際の折畳み椅子に腰掛ける事でテーブルが利用できる様に考えられている。
2人分の朝食、ハムやチーズ、ヨーグルトまでありデラックス。
コーヒー、紅茶は陶器のカップで飲むことができる。
パンも盛りだくさん。
寝台コンパートメントで車窓を眺めながらゆっくりと食べられる。
隣はワルシャワ経由で来たロシアのWLABmee形寝台車がつながれていた。
機関車は軸配置BBのDBAG120型
次に連結されているのはENとしてプラハから来たチェコの寝台車。
チェコ・プラハ、ポーランド・ワルシャワ、ベラルーシ・ミンスク、ロシア・モスクワ、
そしてデンマーク、コペンハーゲンからの混結編成になっていた。