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'08-5 中欧巡り

インターシティ
コーペル発マリボル行き
IC502 POHORJE
Koper 14:45発−Ljubljana 17:04着


このタイプの車両でベネチアとリュブリャーナを結ぶユーロシティがあり、
これに トリエステ路面電車の終点に近いVilla Opicina駅から乗車しょうと考えていたが、
3月に時刻を調べるとこの列車がVilla Opicina始発・終点に変更になっていて、
旅行直前にSZスロベニア国鉄ホームページを見ると
”Due to the unilateral suspension of service by Italian Railways(一方的なイタリアの鉄道によるサービス中止のため)”
4月12日からイタリア側へは来ないでスロベニアのSezana発着となったと書かれていた。
念の為トリエステ駅でも聞いてみたが、その通りの様子そして、更にVilla Opicinaまでの市電も営業運転していなかった。


スロベニア版ペンドリーノICS車両、
チェコやスロバキアにもペンドリーノ型の高速車両が走っているが
今回の旅ではこのタイプの車両には乗る機会が無かった。


トリエステ駅の隣にバスターミナルがあったが、全体に日曜日で運転本数が少なく良い時間に無い。
そこでタクシーで国境越えする事にしたが時間が読めないので距離は遠くなるが、
乗換駅のSezanaではなく、早めに海沿いのKoperへ移動して街歩きで時間調整する事にした。
この日トリエステはマラソンやローラブレードなどの大会が開催されていた。


宿泊したホテルで呼んでもらったタクシー。
予約時、スポーツ大会の影響で市街地が交通規制がかかり他の道も渋滞しているとの話で
60ユーロ(約9800円)定額と料金提示され承諾したが
実際はスムースに移動出来、メータなら半分くらいかという感じ、
検問所は廃止され高速道路ノンストップでスロベニアに入った。


切符はカード2枚分程度の大きさ
コペールからリュブリャーナまでICの2等で18.44ユーロ(約3000円)。


牽引はゲンコツスタイルで軸配置CCのフランス製363型電気機関車。


kopper駅は頭端式でホームに屋根が無く駅舎から離れたところにある。


編成は客車10両
後ろから2等、1/2等、2等、1/2等、荷物車、1等、食堂車、2等、2等、2等、機関車の順番で、
号車番号は最後尾が28号車で順に増えて荷物車後が28号車、
荷物車前の1等車は20号車となって食堂車は無番でまた順に増え機関車後ろが23号車、
私は3両目の21号車に乗車した。


手動扉の1等・2等合造車、上に黄色いラインがあるのが1等室部分。
駅の編成表では後ろから2両目の半分と6両目が1等となっていたが、
4両目26号車も1/2等合造車が連結されていた。


通路中程に仕切りがあり、ここが1・2等の境界。


2等車側だが3人掛け向かい合わせの6人室と1等並み。


1等室もほぼ同じで読書灯があるのと座席の生地と枕カバーが掛かっている違い程度。
寝台車と違い通路上にあたる部分の荷物スペースは無い。


後ろから4両目26号車の1等室、
駅掲示の編成表では全室2等車となっていたが、他の1等同様枕カバーが掛かっていた。
窓が小ぶりで小テーブルは中央にあり固定式。


この26号車の2等室側は4人掛け向かい合わせ。


直角背もたれに2人ごとの肘掛け、。
この編成では1両の半分だけ少数派だが、
こちらがヨーロッパの標準的な2等コンパートメント。


その他の2等車も全車コンパートメントタイプで
1等並みの6人室。


トイレは1両2箇所、両端にありデッキ側が入り口で
中に洗面台もある。


なぜか編成の中程に連結されている荷物車。


車内は柵で仕切られコンパートメント車風に通路が確保されている。
荷物はなく、自転車が何台か積まれていた。


食堂車。


4人テーブルと2人テーブルが並ぶレストラン側、
窓上部分にだけ荷棚がある。


半室はバースタイル。


腰掛けは無いが、各所にテーブルがあって収容人数は多そう。


明るい色になった車両があるが、車両の新旧とは別の様、
食堂車から前寄りに連結されている4両は比較的新しい。


乗降扉、貫通扉ともレバーがスイッチになっている自動開き。


明るくて新しそうな感じがした全室1等車通路。


新しい車両に見えたが、壁や座席のカラーリング以外は違いが無く
リニューアル工事された車両かもしれない。


2等車も同様に白壁、個室内の照明は扉上のスイッチでON/OFFできる。


窓際には中央にゴミ箱とその両側に折り畳みテーブルがある。


仕切り側の折り畳みテーブル。
背もたれ側にスプリングが効いていて、引っ張り出したうえ
回転させて肘掛側の金具穴にボスをはめ固定される。


トイレは個室内のレイアウトが入れ替わっている。


片側は便器が撤去され洗面室になった車両もあった。


コーペルを出ると登り坂が連続、
ぐんぐんと高度が上がり山岳路線の様な感じ。
トリエステ方面からの幹線と合流してからも起伏が多く
大オメガカーブもあって全区間にわたって飽きない車窓。


振り返ると遠くに海と街が見えた。
出発したコーペルを見下ろすかたちになった。


沿線には世界遺産シュコツィヤン鍾乳洞をはじめ多くの鍾乳洞があり、
車窓からカルスト大地らしさが感じられる区間もある。



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