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'08-3 ベトナム縦断

統一鉄道急行列車
SE1
ハノイ発 − サイゴン(ホーチミンシティ)行き
フエ8:17発−サイゴン5:40着

定刻より30分以上遅れフエ駅に到着、
牽引機は4軸の液体式ディーゼル機関車D11H。


ハノイ-フエ間のチケットと表記項目が似ていたので
この列車もソフトベットと思っていたがハードベット。
額面は653000ドン(約4250円)、後で調べると同じ列車の
ソフトベット(2段寝台)上段が655000、下段が665000ドンで
1・2%しか料金差が無く早い者勝ちという感じがする。
ちなみにハードベット(3段寝台)の中段は610000、下段が517000ドン、
WEBで予め手配し旅行会社に支払った代金は区間別
列車等級均一で86.6US$(約8700円)とほぼ倍額で
そのほかに定額手数料10US$と日本までの送料20US$がかった。


ソフトベットと思い込んていたので個室内が3段ベットで少し驚いた。


自分のところもフエまで乗客がいた様子で、
他の同室のベットも下車した人がいたと思ったら、
その駅から別の乗客が空いた寝台に乗って来たりする。
中国と違いチケット販売システムが進んいて
効率的に同じ席を区間毎に販売している。


日中も横になる人が多く、上中段の人は座る場所が無く、
下段も頭がつかえ普通には座れない。
ベットも板上に薄手の生地とシーツが敷かれているだけで名前どおりのハードベット。

通路の人は何処かからプラスチック製の椅子を持ってきて通路で談笑していたが、
この椅子は乗客用に備えられている物ではなく他の場所では見掛けなかった。


中段は折りたたみ式、写真は昇降ステップを出して引っ掛けている状態だが、
本来のストッパもステップの近くにあり60度くらいまでしか上げられない感じ。


寝台に上がるための折り畳みステップが仕切り側にあって梯子は無し。
個室扉には鏡と中国国鉄風の頑丈そうなノブがついていて、
その上の通路上スペースは荷物置き場になっている。


窓側にあるテーブルは木製の折りたたみ式、
各寝台には読書灯と冷房の吹き出し口がある。


通路、長時間走る列車なので車内販売の種類も多い。


峠の手前でて停車した駅には物売りで大勢。


停まっている列車の床下をくぐる物売りもいる。


この列車は通路側1両につき2箇所の窓しか開かず
停車時間も少ないので見向きされない。


駅を出るといよいよベトナム統一鉄道のハイライトの車窓区間ハイヴァン峠に差し掛かる、
白砂のビーチを湾の対岸に見ながらぐんぐんと高度を上げてゆく。


通路側が海岸になっていて立って車窓を楽しむ乗客が多い。
通路際の開くことができる窓は1両に3箇所ある。
断崖となっている海岸沿いをくねくねと走ってゆく。


振り返ると後ろにも機関車が連結されプッシュプル編成になっていた。
客車は15両連結され前から食堂車、1等座席車3両、2等寝台車4両、
1等寝台車4両、その後ろ2両が不明だが寝台車より屋根が低い車両で
一番後ろが電源・乗務員用車両、この区間の後補機もD11H型の様だった。

前方を良く見ると車端クーラー部の屋根に人が上がっていた。
全席指定車で車内は余裕があるし検札が厳しい訳でもないので
タダ乗りというより景色を見るためにふざけて登っていると思われる。


峠の区間はトンネルも多く見ていてハラハラする。


峠を越え海岸の高さまで下がって渡った川には
円形の小舟が係留されていた。


留められた貨車の床下で陽射しをしのぐ物売り。
このあとダナンで進行方向が変わる。


乗降扉は内開きでステップの蓋付き、貫通扉は両開きになっていた。


独立した洗面所は車両の片端にあり、
トイレは両端で計2箇所で洋式としゃがむタイプがある。


前方にはソフトクラスの座席車が3両連結されている。
2+2列リクライニングシート、
方向固定で中央部に向かい席があり、それに続くすべての席が車体中央の方をむいている。


ソフトシート1号車の前に連結されていた食堂車。


向かい合わせで7つのテーブルがあるがカウンタの向かいは荷物置き場となっていて、
その奥は厨房、車内で販売している弁当もここで作っている様である。


コム・ガー(鶏ごはん)を頼んだが、骨ばかりで鶏の身が少なく
スープもぬるくなっていた。
車販では売っていたがベトナム製ビールは無いと言われ
缶のハイネケンとあわせ計VND35000(約230円)
午後1時過ぎという事もあり従業員のたまり場になっていた。


午後3時ごろ乗務員が夕食の弁当注文をとりに来た。
VND20000(約130円)を払い食券を受け取る。


5時過ぎに弁当が配られた。弁当箱の一区画にスープを入れられたのは驚いた。
ご飯ばかりだったので、後ろに続いて着たワゴンでおかずを3品購入したら
これも20000ドン、333ビールは11000ドン。


スープはバケツ状の容器で別に運ばれ
弁当箱の一角に注がれる。


朝6時前、定刻より十数分だけ遅れてサイゴン駅に到着、
牽引機は電気式F級DL、D19E型ドイモイ号に替わっていた。
尚、ホーチミンシティにある鉄道駅の駅名はSaiGonのままとなっている。


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