ベルリン行きの先頭は最高速度220km/hの101型電気機関車。
このICE列車用に専用機化しているが塗装は赤いDB標準色。
反対側は制御客車。床下がフルマウントされている。
ICの制御客車(左)と並んだ元MET車両ICE制御客車(右)。
前面窓まわりの塗装は違うが正面から見るとほぼ同じ形をしている。
側面は平たく上縁のカーブまで掛かっているプラグドア。
サイドビューはどのタイプのICEやICとも違う独特な雰囲気。
乗車した5号車、1+2列で座席の向きは車体中央方向に固定、
中央部だけ向かい合わせになっていて間に
折り畳みで更に拡張できる大テーブルが設けられている。
この車両MET時代Silenceというクラスの車両で
他に、Office、Clubというカテゴリーがあったが、後に設定されたTraveller以外は
座席方向のレイアウトに違いがある程度でほぼ同じ様な車内だった。
座席は革張りで背面などフレーム部分は木の表面、
背面は動かず座面が前へスライドする格好でリクライニングするがわずか数センチ程度。
写真手前(通路側)が立てた状態で奥(窓側)がいちばん寝かした状態、
フレームから出て見える革の部分の幅の違いで確認できる程度である。
座席背面のテーブルは2段折り畳みで幅を変える事ができる。
2等運賃でこの様な座席に座れるのはとても得した気分で嬉しい。
後付けで他に付けられる場所が無かったのだろうか、予約票入れは窓の隅。
座席の脚は中央にあり、ここにパソコン用電源コンセントが用意されている。
独特な雰囲気を創りだしている天井は金網状の素材が用いられ、
室内照明は荷棚根元上下の蛍光灯による。
下方の蛍光灯をカバーする透明アクリル板の固定が甘く、
振動によるビビリ音が静かな車内で気になった。
この5号車の車端にはサービス用品を収納する棚が並ぶエリアがあった。
デッキと連結部分、扉の内側はステンレス地のシルバー
客室とデッキの仕切はガラス製、座席の回転は出来ないので
一番端の座席背面には折り畳みテーブルが無い。
トイレはシルバーと黒でまとめられている。
3号車と6号車の車端にバー・コーナーの設備があるが、3号車の方はシャッターが降り、
6号車だけ営業されていた。販売されているのが飲み物が中心だったのが残念。
カウンターの前には丸形の立ちテーブルが5脚並んでいる。
機関車の次からの1,2号車は2001年新たに設定されたTravellerクラスの車両。
座席は2+2列の方向固定で革張りでは無いシートになっている。
それ以外のインテリアは他の車両と同一だった。
座席の背面のテーブルはアームを介した構造になっている。
シートピッチは他の車両と同じ様だがリクライニングの関係であろう。