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'04-4 クィーンズランド州縦断
ケアンズ・クランダ蒸気鉄道
Cairns・Kuranda Steam
クランダ(キュランダ)14:45発 − フレッシュウォーター16:20着
今年の3月から営業が始まった蒸気機関車牽引の新しい列車、
インターネットで初めて存在を知ったが、
元々この区間を走っているキュランダ観光鉄道とは別会社で事前情報は乏しかった。
念のため前日にケアンズ市内のの旅行デスクを通して予約を入れたが、
そこの職員もこの列車の事を知らず
印刷したホームページに載っていた電話番号が頼りになった。
私の場合は旅行デスクを通した為か微妙に異なってしまったが。
料金は通常、片道 AU$39.5(約3200円)、往復$60(約4900円)
フレッシュウォーター駅とケアンズ市内のホテルなどの間の連絡バスが
片道一人AU$12.5(約1000円)となる。
その後、公式サイトを見ると残念ながら運行が停止になっていた。
宣伝不足であまりにも乗客が少な過ぎた様である。
機関車は南アフリカ鉄道の24型
スコットランド グラスゴーのノースブリティッシュロコモーティブ社1949年製で、
ニュージーランドでレストアされオーストラリアに来た。
3620と0401という2つの車番を持っている。
往路は撮影。
スカイレールのレッドピーク駅木道から
鉄橋を渡る列車を300mmで。
上の写真でもとても小さく見えるが、更に少し引いて撮影。
その後スカイレールに乗ってバロン・フォールズへ向かうと
まだ蒸気列車が対岸の駅に停まっていた。
元々のキュランダ観光鉄道と同様に滝見物で10分の停車時間がある。
私はこのあとバロンフォールズでスカイレールを途中下車して
蒸機の出発を狙おうとしたが間に合わなかった。
しかし、発車時の音は素晴らしかった。
バークシャーと呼ばれる2−8−4の軸配置で動輪径は1295mm
帰りはテンダーを前にしたバック運転となる。
20トン位の水と9トンの燃料を積めるテンダー。
水タンクはタンク貨車のような円筒断面で、
元々は前方のホッパー形の部分に石炭が積まれたようだが、
今は石油タンクがあるのだろう。
バック運転時前が見やすいように小窓がついていた。
シリンダ駆動の逆転機。
帰りもバロンフォールズ駅で15分停車。
乗客が少ないので展望台も空いていてゆっくり見られる。
この停車時間にキャブ内を見せてもらえた。
オイル炊きなので炊口は塞がれ、小さなのぞき窓だけ開く。
運転席は右側にある。窓際にティーカップを置く台があるのが面白い。
テンダー横の窓から見た列車前方、
工具箱や消火器が置いてあり視界が狭い
機関士は側窓から身を乗り出して前を見ている事が多かった。
客車はステンレス製の元ブリスベン近郊用の通称SXカー。
電車の様な格好をしているが元から客車で1960年代前半に造られ、
昔は蒸気機関車が牽引する事こともあったらしい。
車内はセミクロス。床に絨毯が敷かれているが、オリジナルの面影が濃く残っている。
扉は編成中2カ所以外は締め切られている。
シートは転換式なので前向きに座れる人数は多い。
元々片側2カ所ある扉の一つは埋められボックス席になっている。
通勤用の為に扉の位置が高い。
列車が停車すると車掌がドアを開けこの階段を固定する。
客車の一番前は売店になっていた。
飲み物やスナック類が主で、オリジナルグッズの様な物はまだ無かった。
ガラス越しではあるが、客車前方の窓から蒸気機関車が見える。
SXカー5両の一番後ろ、放送設備やトイレがある部分。
飲用水の機械も設けられていた。
編成中1カ所のみのトイレは車椅子に対応できるよう広い。
最後尾は貨車改造の展望車両。
中心線上にベンチ形の椅子が3つ並び、
両側は立ち席で多くの人が良い景色を眺められる。
見通しの良いカーブでは機関車が見られる。
ストーニークリークの滝。
最後部からの眺めはこの列車ならではのもの。
この列車はケアンズまで行かず、フレッシュウォーター駅が終点。
フレッシュウォーターからケアンズの街までは事前予約制の有料シャトルバスがある。
一方、列車はフレッシュウォーターとケアンズの間、空港近くの車庫まで回送。
タイミング良く連絡バスと併走してくれた。
腕を固定したままの併走流し撮り。
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残念ながらこの後、運行されなくなった。
現地の観光案内所で尋ねても係員が電話で問い合わせければわからなかった程
知名度が低かったのが一因と思われる。
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リンク
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Cairns・Kuranda Steam 公式サイト
http://www.cairnssteam.com/