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'03-3
通集線 経棚峠
蒸機撮影 3日目

哈達山登頂

前日より少し早く起きた。
昨晩は部屋へ戻るとすぐ寝てしまったので
風呂へ入ろうとしたが、暖かいお湯が出ない。
「熱湯だけで水が出ず冷めるまで待つしかない」と本で読んだ記憶があったが
今はボイラー炊きしているかもしれない。
荷物をまとめ昨日より若干早く宿を出る。
昨晩白酒とビールを飲み過ぎたのか頭が軽く痛い。足がフラついていた。
昨日と同じように街の食堂へ行き盛り沢山の朝食を食べ
列車時刻を聞きに駅へ向かうと、また宇通客車のバスとすれ違い
欧米人団体のガイドから運転時刻のメモを借りて書き写した。

今日は早朝の列車は無いようで、最初に時間を掛けて哈達山に登ろうとガイド氏が提案。
薄曇りの天気だったが視界は良いので、そうする事にした。
宿を出るときは足がフラついていて心配だったが、登り口で車を降りる頃には良くなっていた。


経棚峠付近地図(あまり正確ではありません) クリックで拡大します

始めは昨日までに幾度と登っている丘と同じ様な感じだったが
足が滑るようになると一歩一歩に気を使いスピードが落ちる。
2・3センチの残雪、凍った砂地、堅い枯れ草のある場所、どれが安全か考えるが
結局、ガイド氏の後をそのまま付いて行く。立っているだけで疲れる急な勾配になると
比較的安定した所に足を置く毎に休憩。
ようやく尾根に辿り着いた。弟は靴に入った雪を掻き出す。
彼は一応アウトドア用とは言え通気メッシュ付きの靴でこの地へ来ていたのだ。
そういう事もあり、ここで撮影しましょうかとガイド氏は提案したが、
折角来たのだから上まで登る事にした。
この先は岩が多いが依然滑りやすい地面も多い。
それらの上に雪が積もっているので細心の注意が必要だった。
そして岩を触りながらその横を抜けると
180°線路を見渡せる場所に着いた。
そこは意外に場所は広く足場も全く問題の無い天然の展望台だった。
普通だと40分、ゆっくりで1時間とガイド氏が言っていたが、
我々は小型リュックのみの軽装にも関わらず1時間半も掛かってしまった。
移動中に列車が1本も来なかったのは幸いだった。

(O地点)

まず来たのは峠を下る西行き。

9:08 経棚方面に煙を確認。
9:24 下抗子駅(写真右上)を通過。

西側は2つのオメガ(Ω)カーブが一望出来る。
9:28 列車は司妙義大橋に差しかかる。

9:38 東行き列車は正面に見える哈達山駅で停車。
数分後、東方から汽笛が聞こえ西行き列車が向かってきた。

9:53 西行きの列車が哈達山駅を通過。

列車交換。下っている方があとで、登る列車が止まっていたので無煙。

9:56 西行き列車が哈達山駅発車。
動いている前進型重連の2列車を1枚に収めた。

正面に見えた列車は二地のオメガで遠ざかり、
一番奥にある初日に撮った橋を渡る。

トンネルを抜け列車は再び近き横を向く。

切り通しで山を抜け東へ進む。
機関車がカーブして崖の陰に消えたのはちょうど1時間後 10:08


帰りも慎重に下り40分かかった。
下山後は経棚駅へ移動。




経棚駅の上店寄りに着いた時、既に駅には上下各1本の列車が停まっていた。
この駅には重連用の給水施設が備わっている。
(S地点)

ここで東行き列車の発車を待つ。
2本の列車が停まっている経棚駅に更に西行き列車が到着。

機関車の並びを撮ろうと考えて車に乗り駅の反対側へ急行。(T地点)
ギリギリで間に合った。


先に着いていた列車がすぐに発車。
線路を渡れば4両の機関車が入ったが遅かった。


好魯庫方面へ出発。

東行き列車の発車は諦めていたが、構内で入換作業をしていて間に合った。(S地点)



その東行き列車を追いかける。まずは下抗子付近。(Q地点)

独特な形の井戸を入れて。



右側にも線路が見えるところまで旧道を少し東へ移動。(P地点)

この道の先に見えるのが哈達山、迫力のある山だった

そして列車はまた向かって来た。

長大な司明義大橋を渡る。



この辺りは動物の放し飼いが多く、豚式共同トイレもこの背後にあった。



哈達山駅に西行き列車が停車していたので、その手前で撮影。(K地点)

そして哈達山駅での列車交換。



次は二地のオメガを抜けたところで集落を入れて。(I地点)

三輪のバイクが併走、自動車でなくて良かった。



この列車の最後は上店駅発車。(G地点)



我々もサミットを越え東側へ来たが早速煙を発見。
三地踏切のカーブ内側で今まで存在に気付かなかった馬と一緒に撮影。(D地点)
欧米団体の宇通客車バスも直前に到着した。



次はサミット手前の段々畑のある所へ行った。(E地点)
列車が来る前に車内で昼食。
追いかけている列車を待つ間に昼食と摂らねばならない程
列車には最後まで恵まれていた。



もう帰ろうというところで、またも列車が来てアンダークロス手前で撮影。(C地点)

もう追っかけはしないで時間に余裕を持って帰路へ、西林を経て赤峰へ向かった。



下調べもなく現地の事をほとんど知らないまま訪れてしまった私達を、
大変効率良く案内して頂いたガイド氏に心より感謝致します。

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