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北京 前門有軌電車
珠市口 - 前門


チケットは停留所から少し離れた小屋で購入する。葉書幅の大きなサイズで
片面に現在、反対側に戦前の前門を背景にした路面電車の写真がある。
料金は1人片道20元、1時間近く乗車する長城和諧号よりも高い。
2009年撮影


再開発で整備された町並みの中にある複線の軌道、
車両は映画セットの様に見えるが、乗客を乗せて走る。
朝9時から夜10時までの営業で、時刻表や運転間隔の表示は無かった。
2009年撮影


車体のラインが路面近くまであるのに違和感があり、
正面下部には自動車的なナンバープレートまでついていて、
前門側は幅広2列書き、反対側は横長の1列書きで、
バスのナンバープレートを見て比べると、こちらの前門側が後ろに当たる。
2009年撮影


金網状のカバーがかかっているボギー台車、
ここが見えないとハリボテ電気自動車に見える。
尚、カーブは保管場所に向かう部分だけで、営業区間はすべて直線だった。2009年撮影


前門停留所から複線がYの字に離れた所にある車両の保管場所。
線路1線につき車両1両が単純往復する形。2009年撮影


軌道上には架線が無く、電車はバッテリ式でこの場所で、
写真反対側の屋根上にあるアンテナ状の部品を通して充電される様である。
この時、前門一号はずっと休んでいた。2009年撮影


車内は板張りのロングシート、
つり革もあり、中々それらしい感じ。2009年撮影


車端部には車椅子スペースまで用意されている。2009年撮影


乗降扉は最近のバスの様なプラグ式。
運転台後ろの衝立に
BRST 北京市地鉄運管有限公司車両廠
の大きな銘板が掲げられている。
2009年撮影


運転台、マスコンやブレーキハンドルは市電らしいが、
サイドに作業車の様な計器盤がある。2009年撮影


前門を目指しまっすぐに走る。
大連や長春の本物とは違って、運転手は男性だった。2009年撮影


走行中は乗務員によって案内放送が行われる。
高い料金で800mという短い区間、30分くらいの運転間隔なので乗客は他に1組。
乗務員は4人もいて皆不愛想、停留所標識の基部に公安の文字があったが、
関係者による運行なのだろうか。2009年撮影


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