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まるせっぷ いこいの森
雨宮21号
卆寿記念雪中特別運行

2018年12月8日、9日

21

森林鉄道蒸気機関車・雨宮 21号雪中特別運行が催された。
6年前の2012年に続く2回目となる。

2年前にも雪中運行が企画されていたが
2016年8月下旬の台風による災害で
いこいの森全体が甚大な被害を受け、遠軽町により
3億6千万円もの工費を掛け2018年7月に全面復興。

昭和3年(1928年)に製造された雨宮21号は
今年卆寿を迎え、それを記念する雪中特別が行われた。

今年は開催直前に天からの恵みがあるまでは無雪で
風が強いエリアでは雪が無い部分も目立ったが、
6年前の様に雪が多いと列車の下部分が雪で隠れてしまう。
積雪状況によって撮影ポイントが変わるのも面白い。

2012年に行われた雨宮21号雪中特別運行と見比べてみて下さい。
(別ウインドウで開きます)

2018年12月8日
6年前と同じく、この2日間、通常は通過するオホーツク1号が
丸瀬布駅に臨時停車。
行き違いの列車が特快 きたみ だったのが特急 大雪に変わっている。
交換もあり、スピード重視の特急でもないので普段も停車してくれればと思う。


丸瀬布駅と会場の間約9kmの間に無料シャトルバスが運行され
この2日間は町営バスの定期便も無料で乗車出来た。
私が乗車した臨時便は大型バスの
ほぼ満席状態で補助席も使用されていた。


更にJR利用者特典として、リリアファイルのセットがプレゼントされた。


定期便と合わせ5往復のバスが運行された。


シャトルバスが、いこいの森に到着する時、
半周を終えた10:30発の列車とすれ違った。


バスを降りて、とりあえず駅の先まで急いだ。
その列車の到着を撮影。
ここまでが一般の観覧エリアで、
この先は特別運行協力金を納めた
人だけ立ち入る事が出来る撮影エリアとなる。


ここまで急ぎ足で来て雨宮21号を撮影して
ほっとしていところでDL編成が続行してやって来た。


それから運行本部のあるテントに戻り
運行協力金を納る列に並ぶ。


今回の運行協力金は2000円で、
引き換えに戴けるバッチを付ける事で撮影エリアに
立ち入る事ができる。

この協力金により雪中特別運行が支えられ、
乗車やテントでのイベントが目当てのファミリー客と
撮影が目的として来た人をエリアで分ける事により
意図しない人の写り込み等の心配やトラブルを避ける事も出来る。

バッチの他に運行プログラム、特製硬券切符、、飲み物引換券
食事割引券、と別途追加料金が必要となる特設撮影ポイントの
予約ができる引換券が封筒に入れられ渡された。


前回は食事が出来るのは向かいに建つやまびこ温泉の
フォレストやまびこ店だけだったが、
休憩東屋にテントが掛けられフードコーナーが設けられ
スープカレーやそばが食べられる様になった。



− 雪中運行1日目 −


























































-特設撮影ポイント-
各特設撮影ポイントは撮影する列車時刻により定員が設けられていて、
引換券を持って運行本部へ行き特設撮影ポイントの予約を行った。
徒歩での追っかけ撮影を30分毎に繰り返すと疲れ、
1時間あまり動かないでいるのも冷えるので1本空けて
13:30発撮影用の資料館雛壇2段目の整理券300円と
14:30発撮影用の資料館屋上の整理券500円を購入。

この区間は路線内一番の撮影ポイントで、
もし普通に開放しておいたら、ずっと同じ場所で粘ったり
長時間並んだ一部の人しか撮影出来なくなる事が考えられ、
雛壇際では何本も同じ場所で構えている人もいたので、
追加料金制と申込み回数制限は良い考えだと思う。
ただ、雛壇の下が空いているのは勿体なく感じ
正面からのローアングルなどが撮影出来る様、
そういう撮影ポイントも設定してほしかった。



資料館雛壇2段目
特設撮影地を申し込むと
撮影する列車の出発時刻より15分前までに撮影ポイント前へ
集合しなければならないが、
雛壇から8の字コースに入るところが撮影できた。











資料館屋上
6年前は屋上へは高所作業車で上がる様になっていたが、
今回は階段で上がれる様に足場が組まれていた。













15:00発最終列車の運行が終わり乗客を降ろした後、
編成ごとバックして行った。


機関庫脇の本線上で客車を切り離し前進。




雨宮21号は一旦入庫した。



ライトアップ撮影会

15時発の運行終了後、場所取り防止の為、
鉄橋より奥の立ち入りが一旦禁止され、
暗くなり始める午後4時頃から奥のゴーカートカーブにて
ライトアップ撮影会が行われた。

再び客車を連結し、
ライトアップ撮影地点に向け発車。


・・・と思ったら、橋の上で停車。
川からの給水が行われた。


鉄橋に給水の為のパイプが用意されていた。


それから撮影会場へと向かい走って行った。


列車は様々な角度で撮影できる場所に停車。




時折、汽笛やドレーンなどの演出が行われた。








6年前は定置でのライトアップ撮影後、走り去って終了であったが、
今回は数回のフォトランが行われた。
列車は真っ暗な場所まで一旦バック。
参加者が構えているエリアまで力行し、踏切を過ぎた所で停車。














































最後は勢いを付け鉄橋の方へ走り去っていった。






列車は通常コースでもう半周し駅に戻り、
バックして客車をヤードに戻す。




















今回はライトアップ撮影会後の時間にも
臨時バスの設定をしていただき非常に助かった。
この便も出発時には補助席を使う程までになっていた。


6年前と同じ宿に宿泊。
6年経ち丸瀬布市街唯一の旅館となっていたが、
残念ながらこちらも来春で営業を終えるとの事。


食堂へ行くと、ちょうどTVで
雨宮21号雪中特別運行がニュースで映っていた。



2日目
12月9日
丸瀬布駅発8:10発の臨時バスに乗り会場に着くと
機関庫の煙突から煙が上がっていた。
写真に写っている時計は冬期間止まっている様で
ずっと11:30を示していた。


機関庫から出て来るまでどうしようかと思っていたところ、
人車を押したDLが通過して行ったので、急いで追いかけ
ダム湖バックの撮影地で撮影できた。




エンジンブロワで線路上の雪を吹き飛ばす
ブロワ除雪車だった。










雨宮21号は灰落としの為、機関庫からバック。








駅辺りで折り返して客車を連結しに行くと思ったが
そのまま走り去っていった。


通常コースを単機で一周していた。






それから客車を迎えにバック。













− 雪中運行2日目 −














































2日目は特に撮影の為に窓やデッキから
カメラや身を乗り出してしている姿が目に付いた。














最終運行後、客車の格納




更にその後、全ての客車を元の並びに戻す為の
入換作業が続けられ、林鉄編成を牽くシーンも撮影する事が出来た。














この後行われる蒸気吹き出し実演の位置で停められた。




− 蒸気噴出し見学会 −
今回はドレーンで蒸気圧を下げてから始められた事もあり、
前回より短く感じられたが、
それでも場所を代わりながら撮影できる程の長い時間、
蒸気が吹き出されていた。














DLに引かれて入庫。


帰りの特急大雪3号も丸瀬布に臨時停車してくれて楽に帰る事ができた。


前回と同様、とても素晴らしい最高の企画でした。
主催の遠軽町、企画運営の夢里塾
並びに協力・後援団体の方々、大変ありがとう御座いました。



写真の無断転載を禁止します。



雪中特別
運行2012