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1996-4 アメリカ経由イギリス


イギリス夜行寝台列車

ロンドン発-エジンバラ行
The Night Scottsman
London Euston23:30発-Edinburgh8:00着

グラスゴー発-ロンドン行
The Night Caledonian
Glassgow 23:55発-London Euston6:56着

この旅では4日間有効の1等用で29,000円だったBRITRAIL PASSを利用、
寝台の追加料金はシングルユースで£50(約5000円)。


乗車するホームに降りる時、最初に見えたのはRoyal Mali郵便列車塗装の90形電気機関車。
しかし、この機関車は頭端式ホームへの入線までの回送用だった。


エジンバラで降りると、すぐに機関車は切り離されていて、少し離れたところに87形電気機関車が停まっていた。


その後、反対側に回送用の機関車が連結され、機番は違うがこちらも87形電気機関車だった。


エジンバラでは前面3枚窓の86形電気機関車に牽かれて入線してきた。


ロンドンに到着時の牽引機は87形電気機関車。
軸配置BBで1970年代に製造された機関車でパンタグラフは1つしかない。


編成の片側には荷物車が連結されていた。
片側につき5カ所も扉がある。


その次から寝台車、2つずつ並んだ窓が特徴で1両に12室のコンパートメントがある
窓に取り付けられた号車札は”M”。


最後尾も寝台車で”G”号車。
両端に乗降扉があり、外開きになっている。


貫通扉が両開きで幅広く、客車端部は幅が絞られているので妻面の占める割合が大きい。
両サイドにバッファがあり機関車側を見るとターンバックルで連結されていた様だが、下を向いた自動連結器が見える。


入口側から見た寝台個室内。
窓側は全幅にテーブルが付いている。


テーブルを跳ね上げ式で、窓側の部分を開けるとると大きな洗面台になっている


座面上の部分はベットとして使う為に跳ね上げられる。
また、背もたれ部分にも折り畳みテーブルが内蔵されている。


2回目の乗車時は前回と対称なレイアウトの部屋だった。
窓側にテーブルがあり、車窓は眺め辛いが日中走行がほとんど無いイギリスでは問題ないのかも知れない。


ベットと反対側の壁はハンガーが並んでいて、その下に揺れ防止のベルトが付いている。
通路に近い写真奥のスパンはコネクティングルームに出来る扉になっていて、ノブが見える


コンパートメントに出入りする扉はドアノブがある半分が木目調で、残り縦長の鏡張りになっていて視覚的に狭さが緩和される様になっている


前の写真と対称な2回目に乗車した部屋。
右側の白い壁中程に見える金具は折り畳まれている上段寝台のストッパで、壁と扉の間にある黒い部分にスイッチ類があるが、上下段客別に2組用意されている。


廊下は狭く折り畳み椅子も無く、窓はコンパートメントへの扉が無い部分に配置されている。


フリースペースのラウンジカーという車両も連結されている。
シャワーは無いが、公衆電話もあり北斗星のロビーカーみたいだと当時は思った。


寝台料金に含まれる朝食、
クロワッサンとジャム、ジュース、紅茶のコンチネンタルスタイルであるが、紅茶がポットなのは嬉しい。


2回目の乗車ではベッド側のテーブルに置いてみた。
後でパンフレットを見ると、ラウンジカーで朝食をとる事も可能だったらしい。
英国の寝台列車は始発駅では出発時刻の1時間前から乗車可能で、早い時間に終点に到着する列車でも8:00までは車内で過ごす事が出来る様になっていて、寝台追加料金も安く朝食付きで、大変お得だった。

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