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2023-8マレー縦断
 KTM Intercity


ES42 ジョホールバル発−グマス行き
JB SENTRAL8:30発−GEMAS13:14着

早朝にシンガポールチャンギ空港に着き、空港発MRTの初電は5:31発、それから乗り継いでMarsiling駅まで行きバスに乗換えウッドランズ検問所を通りジョホールバル検問所へ。
ここから駅は隣接していたのだが、勘違いと勢いでバスターミナル行きのバスに乗ってしまい、慌ててタクシーで戻るという失敗をしてしまったが、どうにか8:30発の列車に間に合った。

ジョホールバルからクアラルンプールまで直通する列車は無くなっていて、途中のグマスまでジョホールバルから走る列車は1日4本、そのなかでも同日中にクアラルンプールまで乗り継ぐにはこの8:30発の列車に乗るるしかなかった。
前回来た2006年当時はシンガポールからジョホールバルを経由してクアラルンプールまで直通の列車が昼行2本、夜行1本、他にシンガポール発グマス行きの列車が3本あり、朝にシンガポールを出るER/2列車だと、ジョホールバル9:21発-グマス12:36着だったので1時間半も時間が掛かる様になっていた。

チケットは事前にインターネットで公式ページから購入、座席表には販売済座席の乗客の性別まで表示される様になっていた。



ジョホールバル-グマス間195km程の距離で料金は21マレーシアリンギット(約660円)。
チケットはQRコード付きのもので、購入後の画面で表示・印刷が可能なほかPDFファイルがメール添付で送られてくる。



機関車は24型ディーゼル機関車、軸配置CCの電気式ディーゼル機関車で1987年東芝・川崎重工製で側面のプレートには「TUN BIAJID」と愛称らしい文字が入っていた。
以前は灰色で客車に合わせた塗装だったが、塗色が変更されかえって古くさく見える。



機関車の後ろは電源車PCC212。



折り返しの列車で見られた妻面。、窓は無く梯子が付いている。



機関車+電源車+座席車2両+食堂車+座席車3両という編成で一番前の座席車はF号車。



その前はE号車、この2両は番号を確認していなかった。



E号車の次に連結されていたのは食堂車、ABC4013。



号車表示器にはCAFEと表示されていた。



食堂車の後はD号車でASC2165。



その後ろはC号車でASC2132、今回私はこの車両に乗車した。
インターネットで予約する際にはA〜Cの3両分しか表示されていなかった。



その後ろはB号車ASC2407、食堂車とこの車両だけ塗装が違い、コルゲートなしの車体だった。



最後尾となるA号車ASC2161。



車内はリクライニングシート2+2配列で方向は変えられない、このタイプの客車編成は以前にも乗った事があるが、座席が新しくなり全車同じタイプの物にかわっていた(A号車)。



並び席間には肘掛が無く、通路側の肘掛けは跳ね上げられる様になっている(C号車)。



車両中央辺りで背中合わせになり、全席が車端の方を向いている形になっている(F号車)。



背中合わせの部分も結構な間隔があり背面のテーブルも付いている(A号車)。



B号車は荷棚を支える様に窓間の壁が曲線的に張り出し、照明も違っていた。



こちらの仕切扉は押しボタン式となっていた。



最後尾、片側は車掌室で反対側は蛇腹状に囲うことが出来るスペースとなっていた。



ここは貫通扉が内開きになっている車両もあった。



乗降扉も内開き、手動式の為開いたまま走っていた。



化粧室は通路を挟んで、しゃがみ式と洋式1ヶ所づつ。


化粧室の角にある手洗台、鏡は脇の壁にある。


4人用テーブルが並ぶ食堂車、座席は新しい物に変わっていて座面が跳ね上がる様になっている。


クーラーも付いているが、扇風機も設置されている。


片端にはカウンターと厨房がある。


テーブルの向こうにショーケース状の棚があり、カフェテリアの様に取れる構造になっているが、トレーが無く、価格の表記も無いので聞きながら頼む事になる。


カウンターと反対側に業務用の扉があった。


やきそばを購入、レンジで温めてもらえた。


以前利用したジョホールバルの旧駅舎とホームは鉄道博物館となっていた。


新しい建物のジョホールバルセントラル駅を出発。


路線の改良工事が進められていて、線路脇で路盤工事や新しい線路が敷かれていた。
列車本数が減り、所要時間も大幅に長くなっているのは、この工事の影響と思われる。


すれ違い列車は少なく、貨物列車は全く見掛けなかった。


架線柱が立てられている所もあった。


途中停車駅は仮設のような駅が多かった。


真新しい駅は、まだ完成前の様で通過してゆく。


高架となっている区間もあり、車窓の街並みとアンバランス感がある。


線路が付け変えられ、駅舎だけ元の位置で使われている様であった。


沿線には様々な保線・工事車両(機械)が見られた。


運転台と作業用アームが付いた台車状の車両。


工事車両編成、PESTECHと書かれていたので調べるとマレーシアの総合電力技術企業グループだった。


ホッパー貨車や大形の機関車の姿もあった。


終点Gemasに到着前、右側に留置車両群が見えた。
ここまで徐行が多く、しばらく停車した事も続いていたが、これらが織り込み済みだったのであろう、到着が時刻表通りだったのは驚きであった。



その先に日本で走っていた寝台客車もつながれていた。
これらの車両は斜めの塗り分けで両端が橙色になっている。
最初に見えたのはオハネフ25 47、JR時代からと思われるが25系でも白帯になっている。



スハネフ15-3001と書かれていた車両。
扉上にはA寝台と表示されておりシングルDXのオロネ153000番台と思われる。
改造車は錆び方が激しい。



スハネフ15-1246、こちはオハネと思われる。白で書かれた番号には「-」が入っていた。



オハネ15 1102、1000番台は記憶に無かったがオハネ25から編入された車両だった。



オハネ15-2004、1人用個室B寝台で、こちらも改造車のため負傷区が激しい。



スハネフ14-204、寝台車でないのでスハフからの誤記と思われる。



オハフ15 42、切り文字番号には「-」が付かない。



スハネフ14-257、こちらはオハ14で、シュプール号用改造車200番台で窓が1つ埋められていた。



スハネフ15 2、寝台車の中で状態が一番良い様に見えた。



スハネフ14-6、こちらは大改造なしの車両では傷みが一番激しかった。



スハネフ14-202、これはスハフ14でシュプール号用。



下車後ホーム端からみると、この様な状態。



駅より先、クアラルンプール寄りにも留置された14系車が見えた。



博物館となっている旧駅の跨線橋から望遠で・・・。
レール運搬用の貨車と連結されているので、こちらは工事作業員用として使われているのかも知れない。



博物館エリアの奥からは草むらに遮られていた。



Gemas駅を出た列車の車窓から、
オハ14 185、方向幕が「京都」になっていた。



スハフ14 11、こちらの3両はオリジナルの3形式だった。



オハフ15 23、元国鉄〜JRの客車はあわせて14両見られた。



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