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2019-4 旧ユーゴスラビアの国々


SAVA

ヴィンコヴチ発 - フィラッハ行
EC/D 210列車 SAVA
Zagreb12:36発-Zidani Most14:20着


チケットは旅行前にインターネットで購入、ザグレブからウイーンまでと、
さらに乗り継いで翌朝ウイーンからチェコとの国境グミュンドまで行くチケットはウイーンの駅間を結ぶ地下鉄料金分の違いしかなかった。
列車指定の割引料金で2等1人29.2EUR(約3,600円)+地下鉄2.4EUR。の2枚に分かれそれぞれ2次元コードが付いている。


ホームに編成表があった。
一見機関車以外みんな同じに見えるが、号車番号、等級、運行区間が各車に書かれている。
ただ、IC210列車は客車間に空間が開いた4両編成でベオグラード発で寝台車が入っているなど実際とは全然違っていた。


定刻の12:36から45分過ぎているのにまだ列車が来ていない。
案内板にはこの時点で60分遅れと表示されていた。


それから30分近く経ってから列車がホームに入って来た。
1983年から活躍されている1142型電気機関車の牽引だった。


出発時刻を完全に過ぎていてすぐに乗り込んだが7・8分停車し、ザグレブ到着時とは反対方向に動き出し、赤一色の機関車に変わっていた。


乗車区間の牽引機はスロベニア鉄道SZの541型。
乗った列車はすぐ出発して撮れず、写真は反対方向へ向かう別の541型牽引の列車。


401~405号車の客車5両編成で機関車の後ろが405号車
HR-HZPP61 78 20-70 057-4 Bee。
クロアチア HZPPの2等コンパート客車。


その後ろ404号車HR-HZPP61 61 78 20-70 060-8 Bee。
同じくクロアチア HZPPの2等コンパート客車。


3両目、403号車番号の記録を忘れてしまった。
スロベニア SZの自転車スペース付2等コンパート客車。


3人掛け向かい合わせの6人コンパートメント。


両サイドが盛り上がった枕や大きな肘掛け、荷棚下には読書灯もあり、以前の1等並み。


片端から2室分は座席や通路との仕切が撤去され、自転車スペースになっていて、
その先の通路上に仕切扉が移されている。


可部にはステンレス板が貼られ、自転車を縦にして置くためのフックとガイドが取り付けられている。


化粧室なども撤去されデッキまわりが広くなっている。


4両目402号車SLO SZ 51 79 20-70 063-3 RIC Bl。
スロベニア SZの2等コンパート客車。


同じく3人掛け向かい合わせの6人用コンパートメント。
この車両は壁が白くカジュアルな雰囲気で枕カバーも掛かっていなかった。


こちらの車両には読書灯が付いてなかった。


通路の壁も白い。


一番後ろが401号車SLO SZ 51 79 39-70 017-8 RIC ABl。
スロベニア SZの1/2等合造コンパート客車


窓上に黄帯が入っているところが1等客室になっている。


同じく3人掛け向かい合わせの6人用コンパートメント。
座席は402号車と同じであるが、壁は木目調になっている。


通路との仕切はガラス面が広いが、四角い模様がプリントされ、通路側の車窓は見えにくい。


座面を前方に引き出す事が出来、ほぼフラットになる。


荷棚は2段式で下は帽子置きの様だ。


部屋の入口上には、温度と放送のボリューム、室内照明のスイッチとと緊急停止用のコックがある。


窓際には固定テーブルがあり、その下は以前屑物入れが付いていた金具を覆う為の板だろうか。


通路側の肘掛けにはテーブルが折り畳まれていた。


手前に引き出し90°ひねると2本のピンでロックされる。


テーブルを下から見たところ。


昼時を走るが、この列車に食堂車は無さそうだったので駅周辺で食べ物を購入しておいた。


1/2等合造なので通路の途中にも仕切扉がある。


列車はザグレブからリュブリャナの数km手前までサバ川に沿って走る。


通路の壁も木目調、通路に補助椅子は無い。


1/2等の間の通路上にも仕切扉がある。


化粧室は入口がデッキ側にある。


トイレと手洗い台が対角のコーナにある。


手拭き用の紙は高い位置に設置されていた。


通路沿いにも、手を洗うピクトグラムが付いた別な扉があった。


こちらは手洗台のみの小部屋で、髭剃り用のコンセントがあった。


列車扉の窓に行先表示と号車番号が貼られている。
列車番号はチケットではD210だが、この表示はEC210となっていた。


最後部のデッキ、乗降扉以外は木目調になっている。


両開きの貫通扉には丸い窓が付いている。


途中SEVNICAという駅に62-360という番号のC形タンクの静態保存蒸気機関車があった。


Zidani Most駅の手前でサバ川にサビンジャ川が合流し、どちらも川沿いに鉄道が通っていて、三角線が川の合流点に形成されている。


下車したZidani Mostには1という番号を付けたD形タンク機が静態保存されていた。


VALKCAN-WERKE STETTIN F.No2907 1913という銘版が付いていた。


後ろ姿、奥の方で線路が分岐し右が4ザグレブ方面、左がマリボルやグラーツ方面となる。



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