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2019-4 旧ユーゴスラビアの国々


近郊用2階建て客車
シティシャトル
City Shurttle

ウイーン発 - チェスケー・ヴェレニツェ行
REX2102列車
Wien Spittelau6:31発-Gmünd NÖ10:00着

チェスケー・ヴェレニツェ発 - ウイーン行
REX2127列車
Gmünd NÖ17:12発-Wien Spittelau19:28着

チケットは旅行前にインターネットで購入、ザグレブからウイーンまでと、
さらに乗り継いで翌朝ウイーンからチェコとの国境グミュンドまで行くチケットはウイーンの駅間を結ぶ地下鉄料金分の違いしかなかった。
列車指定の割引料金で2等1人29.2EUR(約3,600円)+地下鉄2.4EUR。の2枚に分かれそれぞれ2次元コードが付いている。


当日、グミュンドで購入した帰地のチケットは24.9EUR、ザグレブ~ウイーン間が5EUR以下?という感じ。


オーストリア国内からチェコの国境駅まで行くローカル列車であるが、機関車はハンガリーMÁVの470形。


シーメンス社のユーロスプリンターと呼ばれれるシリーズで最高速度230km/hを誇る軸配置BBの複電圧電気機関車。


470 006番はMÁV150周年を記念した特別塗装機で、trainを意味する各国語の文字が書かれている。


帰りに乗った列車は同じ470 006が最後尾に付き押していた。


ただ、帰りの列車は2編成併結で編成の中央にも機関車が連結されていた。
この機関車もハンガリーMÁVの470形で1番違いの005番、こちらはMÁVの標準塗装だった。
それにしてもほとんどオーストリア国内を走り1駅だけチェコの国境駅まで行くこの列車をハンガリーの機関車で運転しているのは不思議に感じる。


反対側、帰りの先頭は86-33形」の制御客車、車端の赤い部分にCity Shurttleのロゴが入っている。


1階中程の窓だけラッピングが掛かっている様に塗装されているが、バリアフリー対応化粧室のある部分で窓は無い。


制御客車を含め2階建て客車3両編成、全て2等のモノクラス編成。


乗降扉は1階部分にあり低いホームから乗降するにはちょうどよい高さ。


デッキの床はスロープになっていて乗降扉から中央の通路に向かって下がっている。


デッキと1階客室の間は扉の無い簡易的な仕切がある。


1階客室、クロスシート2+2配列で座席の方向は変則的に固定されている。


向かい合わせ席の間にテーブルは無い。


制御客車の運転台側1階は壁沿いの折畳み椅子だけの床面が広いスペース。


低い天井に付くまで跳ね上がる、リコ式の様な吊り手が付いていた。


中央付近にはバリアフリー対応の広い化粧室があり、その反対側にある通路は幅が広いが窓下に張出しがある。


手洗台は入口脇の隅に斜めに配置されている。


外観ではこの部分に窓枠が見えたが、窓は無い。


入口からの突き当り部にはオムツ交換台が折り畳まれていて、中にペーパーがセットされていた。


デッキには旋回して倒す構造のスロープが用意されていた。


デッキの車端側は半分階段、もう半分は案内表示器や屑物入れがある壁になっている。


5段ほど階段を上った先に台車上にあたる車端部の客室になっている。


階段と車端部客室の間にも簡易仕切がある。


階段側のスペースは窓下に屑物入れが2つずつ並び4種類の分別になっている。


階段の踊り場的なこの部分は天井が高く窓が2段になっている。


2階から見た踊り場スペース。


台車上の片側が機器スペースで片方だけ横向きに座席が並んでいるところもある。


貫通扉は手動の開き戸、ここまでも階段を上る必要があるので車両間の行き来は多くないと考えられている様である。


車端部に客室が無く化粧室になっている所もある。


こちらは狭めな化粧室でトイレは若干斜めに配置され、大きな明かり取り窓がある。


トイレと手洗台が向かい合っている。
全体がFRP地の内装でバリアフリー化粧室と雰囲気が全然違う。


制御客車の運転台後ろは窓が無く踊り場だけになっている。


反対側、機関車と連結する方の貫通扉にも窓があり機関車の顔が見えた。


階段を上った2階席の入り口部分は横向き席になっている。


階段と反対側の部分はガラス製の簡易仕切になっていて、階段の先の上部分に案内表示器が付いている。


この部分は階段から遠い片側にだけ荷棚がある。


横向き席より中央寄りの1列は通路を挟み1人掛けの席が並んでいた。


窓際には張り出しがあり、ちょうど下にある乗降扉の機器かと思われる。


その他は2+2配列で方向は変則的に固定されているが、向かい合わせ席が多い。


座席は座面をスライドさせ少しだけリクライニングする事ができる。


遮光はブラインド式で外掛けタイプ。


乗車したウィーン・シュピッテラウ駅のすぐそばにフンデルトヴァッサーが手掛けたシュピッテラウ焼却場がある。


シュピッテラウ駅ではÖGEGオーストリア鉄道史協会が保有する1010形電気機関車が先頭の保存車輛の編成も見られた。


隣のHeiligenstadt駅には50形などの蒸気機関車や客車が並んでいるのが見えた。


1時間少々後に通ったsigmundsherbergでは古風な2軸客車や1040形電気機関車が見られた。


テンダーに乗務員扉がある52形蒸気機関車も停まっていた。


更にタンク機の93形も確認でき、奥に鉄道博物館を意味するEISENBAHNMUSEUMと書かれた建物があった。



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