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2019-7 仲夏寶島號撮影の旅

 太平山蹦蹦車 撮影
Taipingshan Bong-Bong Train

太平山-茂興


羅東駅東側にあるバスターミナル。
乗車するバス国光客運1750路は宜蘭始発で羅東を経由して太平山へ向かう。


窓口はチケットではなく整理券を受け取る。
公共交通機関で大平山を観光して日帰りできるのはこのバスしかない。


定刻は8:30であるが20分くらい遅れて来た。
満席だが都市間バスの様な車両で快適だった。
料金は片道243元。


バスの座面脇にはUSB電源が用意されていた。


1時間20分くらい走り、途中料金所の様な所でバスは停車。


大平山森林遊楽区の入園料が必要で、バスの乗客降りて買いに行かなければならない。
下に「蹦蹦車 今日車位已售完」と絶望的な掲示があったが、ここまで来ているので仕方ない。



入園料は1人150元。


バスの車窓から見えた吊り橋。


終点、大平山まではホームページの案内とおり出発から2時間半掛かった。


バスを降りた場所から、更に道を進みトロッコ列車の切符売り場に行ったが、やはり売り切れ。
自動車やタクシーでなければ、太平山地区に宿泊するか、トロッコに乗車するツアーに申し込むしかなかった様だ。


時刻表としては大平山駅発が7:30~15:30(夏季の日曜以外は14:30)で茂興駅発9:00~16:00(夏季の日曜以外は15:00)となっていて、向こう側で1時間少々滞在するコースの様であった。


始発の大平山駅は高架駅の様になっていた。


券売所の手前に客車が2台展示されていた。


2両で雨樋の形は異なるが、現在使われているのと変わらない車両に見える。


駅より奥の方には、森林鉄道時代に使われていた各種機械が展示されている場所があった。


この貨車に大割機の説明板があったが、イラストは一つ上の写真一番右にある滑車形で、木材を四角い断面に切る機械という事なので、これとの組み合わせで大割機なのかもしれない。


加藤製作所製のディーゼル機関車。


運材車を引いた形になっているが線路周りはウッドデッキに覆われている。


柴油(ディーゼル)集材機、樹木を支柱にワイヤー張って材木を運ぶ。


蒸気集材機、木を燃料とした蒸気機関で1916~1953年の間使われていたという。


蒸気集材機と駅内を回送するディーゼル機関車。


太平山駅から出発する列車を狙う。


静態保存のKATO機との並び、列車が出発しても駅に人が並んでいる。


線路際には木製の柵があって、アップして撮るには難がある。


列車は続行運転が行われていた。


線路はカーブしていて、出発を見送ってからしばらく後で遠方に見える。


最長編成の客車10両と機関車に書かれていたが、その10両編成で走っていた。


どんどん遠ざかり、この辺りから先は列車が見えなかった。


戻って来る頃になると同じ辺りを見て待つ。
時折、霧が立ち込めていた。


引いて見ると、凄い所に線路が敷かれているとわかる。

下の方に滝が見えた。


帰りはキャブが前側になる。


使われない客車は大平山駅の先に留置されていた。


その脇から戻ってきた列車が顔を現した。


留置客車の前に置かれた1700(R.P.M)は機関車のエンジン回転数を表しているのだろうか?。


大平山駅に到着する列車。


大平山駅のホームは1面1線で機回し線も無い。


そして列車は時刻表では1時間1本であるが、2本続行して来る事が多い。


最初に到着した列車は、乗客を降ろした後、そのまま先の方に進んで・・・。


続行して来た列車が同じ線路のホームに入ってくる。


続行してきた列車を牽引してきた機関車は切り離されて少し前進し、先に着いた列車の客車と連結された。


後に着いてホームに停まっていた客車は反対側に別の機関車が連結され、折り返しは先行列車として出発。


それから次の列車がホームに入るが、この時はまだ後ろの機関車は切り離されずプッシュプル編成状態でホームに入り、ホームで停まってから切り離されていた。


この日、見られた機関車は3台で、この1番が他の2台との違いが多かったが、タイミングが悪くつながれていない状態の前側は撮影出来なかった。
ボンネットには
機車自重:2頓
全負載時最大負荷 牽引子車十輛;10.85頓
総計:12.85頓
と書かれたプレートが付いていて、これは3,5番も同じだった。


キャブ側は平面顔。


3番はボンネットが低く、キャブの前側にも上に番号が書かれている。


後も窓が低い位置にあり縦幅が大きい。


5番は3番と同じ形。
各車ともフクロウのキャラクターが描かれたプレートがバックミラーの前側に取り付けられている。


うしろ姿も3番と同じ形だが、番号が斜体になっているのが目に付く。


運転室内、運転台はボネット側にある。


引き上げ線の脇は通路状のウッドデッキになっている。


ここに車両が入って来た時は間近で。


客車は2軸で連結はピン式。


側面はパイプが3本立っているだけで転換式の座席が3列並んでいる。


サイドブレーキが付いている。


この周辺の遊覧地図。


引き上げ線の先にも線路は続いているが、上面が平な貨車が止められていた。


更に進むと地図で蹦蹦車修理工廠と書かれてた建物があった。


シャッターが開いていて中が見られた。
修理中の車両や機械類は見られず、スペースがあり機関庫としても使われている感じ。


列車は毎時30分から2本続けて出ていき、10分頃から帰って来る列車が見えるのであまり時間は無いが、階段を上ったエリアにある見どころへも行ってみた。


上にある鎭安宮という所まで登ったが列車が見える方向の視界は効かなかった。


階段の途中にレストランがあったが、最初に見た時は混んでいて、後で行くと営業終了となっていた。何も食べられないかと思ったが線路より下にあるの土産物屋へ行くと魚丸湯というつみれ汁があって助かった。


帰りのバスは15:30発、バス乗り場はトロッコ駅から数百メートル離れた駐車場にあるので、茂興15:00発の列車が見え始めたところだけ撮ってから急いでバス停へ向かった。


帰りのバスはほぼ満席だったが少し空席があった。
霧の中、曲がりくねった細道を下っていく。


行きは撮れなかったがバスから保存車輛が見えたのを思い出し、その辺りで車窓に注目していた。


車両は2個所に分かれて、1つはDPC1+DPC2の2両編成、色は違うが阿里山鉄道の中興號DPC7+DPC8と同形の様である。


もう一つはタンク型蒸気機関車先頭の運材車とオープンデッキ客車という北海道の丸瀬布が連想される編成。
背後には木組みの給水塔が見える。


帰国後に調べると土場駅跡という所だった。


2時間ほどで宜蘭に到着、夜市で何か食べる為に駅より手前の市街地にあるバス停で下車した。


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