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2018-4 Espania


Trenhotel Talgo7

TRENHGOTEL00921列車 ア・コルーニャ発-バルセロナ行き
A Coruna17:49(18:04)発-Zaeagoza6:29着

チケットはRenfeホームページで購入。
グランクラス2人利用の割引料金”Doble Familiar Promo”で74.35x2名=148.7EUR(約19,700円)
Promo料金は払い戻しや変更の制限の他、座席選択できない不便があるが
個室なので問題ない。
ちなみに正規料金なら1人当たり123.9EUR、
一人部屋にする場合はPromoで113.75EUR、正規料金で189.6EURとなる


チケットはインターネット決済後にメール添付で送られてきた
pdfファイルを印刷した物。
1人づつ2枚になっている。


始発駅なのに定刻になってもホームに列車は無く、
それらしい編成が引き込み線に停まっていた。


予想が当たり、その編成が一旦遠ざかり推進運転で入線してきた。
短い連節客車であるが12両編成だった。
定時を過ぎてからの入線し、5分程で発車した。


牽引機は軸配置BBの334型、
2006年に登場した最高速度200km/hの電気式ディーゼル機関車である。


最後尾はTGA71-761 021。
Talgo7で電源車とリクライニング座席客室の合造車。
妻面が曲線状に彫り込まれたデザインだが、片窓は塞がれ
貫通扉の窓も小さくされている。


後ろから2両目はTA7-731 ---リクライニング座席の客車。
片側は乗降扉が一つも無い。


下車時に撮影した反対サイド
号車表示は002になっていた。


3両目は乗車した7号車でTWL7d-723 084。
乗車時のホームに乗降扉があり、
戸窓にGran Claseと書かれている。


扉があり規則的に窓が並んでいる側が通路になっている。


下車時に撮影した逆サイド。
乗降扉は無く窓はシャワー室の関係で間隔が空き5つある。


後ろから4両目はTWL7d-723 063。
同じくグランクラスだが、乗車時のホーム側が客室。


後ろのTWL7d-723 084とは逆向きではなく
左右対称な客車になっている。
その次もグランクラス寝台車のTWL7d-723 086で
084と同じ向きになっていた。


後ろから6両目はTR7-710 011。



テーブル席のみの食堂車でこちら側には扉が無い。


その前はTC7-706 060
ビュッフェ車両で窓が高く、この車両だけ
左右とも乗降扉が同じ位置にある。


後ろから8両目はTWL7dh-733 010。
バリアフリー対応のグランクラス個室とリクライニング座席の合造車。


後ろより9両目はTWL7d-723
全部で12車体の編成だったが、
入線した時点で出発時刻を過ぎ、停車時間が短い途中駅で下車した
ので全車チェックする事は出来なかった。
食堂車・ビュッフェより前方のグランクラス寝台車は
組合せが逆向きで乗車駅でホーム側に来る扉は前方に来ていた。


デッキから入って来たところにあるのは号車番号の表示。


通路に入ると部屋番号の表示が一見できる。


寝台部分は個室側の幅を確保し、
扉部分は少し凹んで行き違いできる様になっている。


個室の扉を開いたところ。
始発時は座席状態になっている。


様々な物が備わっている座席側から見た壁。

出入りの扉には全身鏡とフックがある。


窓側から見た座席。


座席側の壁には寝台が埋め込まれている。


2段寝台なので座席も2つで広々としている。


肘掛けの外側に格納されている折り畳みテーブル。


反対側は左右対称。


外側はゴムストッパが通る溝があった。


まずは、反転させるように縦に引き出す。


そして、全体を倒す。
まだ折り畳まれた状態で、
この状態では使わない様注意書きがあった。


その上面を反転させると完成。
テーブル裏面のクッションゴムが肘掛の上に当たる。


左右対称になっている通路側席のテーブル。


座席間にはオーディオコントローラと、
ドリンク用の丸い溝がある平板がある。


寝台部分の通路との壁の方が扉部分より張り出している。


扉には手動のダブルロックがある。


外から扉を開けるルームキーは
扉に備えられている。


室内放送のボリュームと温度センサ、
この張り出しは、上段寝台のステイにもなる。


背もたれより上の壁、ほぼ全体が折り畳まれた上段寝台。
頭の部分だけ少しくびれている。


座席に向かいになっている壁。


奥の窓上辺りにに緊急レバーと脱出用ハンマーがある。


その上に温度調整スイッチがあった。


窓際に下が屑物入れになっている小物置きがあり
イヤホンが置かれていた。


少し窪んだ部分に掛かっているハンガー。
全体が樹脂でコーティングされるなど、
総音源にならない様配慮されている。


室内照明はLEDが天井に分散配置されている。


折り畳まれた寝台の上は間接照明が組み込まれている。


向かい側の壁、シャワールールの上に当たる空間に
荷物が置けるスペースとなっている。


液晶モニタでは映画などのビデオ番組の他
列車設備の説明も見ることが出来る。


モニタの脇と下にある木目調の張り出し。


傍らに階段のステッカーが貼られていた。


矢印部分を手で引き上げると階段が展開される。


下辺と1段目で支持される3段のステップになる。


格納時に縁が接触する部分の壁には
樹脂製のライナーが張られていて騒音を防止している。


上段寝台から手が届く位置にも
梯子を展開するグリップが設けられている。


足元等は青いLED。


検札時にリクエストした時間になると
車掌が寝台をセットしに来る。


背もたれが付いている壁を倒すと下段寝台になる。


寝台がセットされた状態。


ベッドメイク後、チョコレートとカードを置いていってくれる。


階段を出すと、この様な位置関係になる。


窓側から見た寝台セット状態。


上段寝台、
遮光が低いタルゴ客車であるが、2段ベットで天井がフラットなので狭さは感じにくい。

間接照明が上にあるので明るい。


上段寝台からの眺め。
荷物置き場もあるので広く感じる。


上段から下方を見たところ。


階段と寝台の位置関係は悪くないが、
転落防止柵は邪魔に感じた。


通路側が頭になる様に作られていて、
寝台灯やインターホン、室内灯スイッチ、
220Vの電源コンセントが備わっている。


寝台収納スペース内上面が平らになり始めた辺りに寝台時の
オーディオコントローラとイヤホンジャックがある。


寝転がった時、腰が来る辺りの側面に小物が置ける台がある。


寝台を支えるリンクとダンパー。

上段寝台にある転落防止柵は低めで長い。


下段寝台は上段が覆い被さるので暗め。


寝台時の空間としては上下段同じ様な感じになる。


読書灯とインターホン。
3号室下段の寝台番号は31、上段は35になっていた。


下段寝台を畳みかけた状態。
シーツはあらかじめセットされている。


座席向かい面にある扉の向こうは化粧室とシャワーがある。


様々な設備が効率的にレイアウトされている。


シャワーは固定式で。


こちらの扉も内側は全身鏡になっていて、
上部にフックがついている。


トイレは固定式で両側面が壁になっているが窮屈さは感じない。


トイレのフラッシュボタン。


トイレの上はタオル置き場でハンガー用フックもある。


ハンドタオル、バスタオル、足マットの他に
シャワー室用の使い捨てマットも備えられていた。


大きな鏡の両脇に小棚が縦並びになっている。


洗面台のコンセントは230V/115V切替式。


下の段には両側にペットボトルの水と
プラスチックのカップが置かれていた。


上段にはアメニティグッズのポーチ、
rennfeのロゴがは入ったプレートも付いている。


アメニティポーチの中身。
靴磨きのせいかも知れないが、全体が石油臭かったのが残念。


蛇口はセンサ式で後ろのレバーで水温調整できる。


洗面台の下、屑物入れ、
トイレットペーパホルダー、
予備のトイレットペーパーと並んでいた。

アコルーニャを出発して間もなくの車窓。
リアス式海岸で入り組んでいて少しだけ海が見える。


対岸は入り江に面して大きな建物が立ち並んでいた。


2時間半ほど走ったMonforte de Lemosには
鉄道博物館Muferga - Museo do Ferrocarril de Galiciaがある。
閉館時間を過ぎている事もあり車両は見られなかった。


連接部の通路。


隣の8号車は7号車とは対照パターンのレイアウト。


乗降扉は押しボタン開閉式で
戸窓にGran Claseと大きく掛かれている。


食堂車、ビュッフェ車の向こうに連結されていたバリアフリー車両。
寝台個室は1号室1室のみ。

寝台個室の先は更に通路が広くなりバリアフリー対応の
共用化粧室がある。


化粧室の入口はスライド式の平板で、とても大きい。


入口から入って突き当りの両隅にトイレと手洗い台がある。


手洗い台にはコーナを利用した大きな3面鏡がある。


その先はリクライニング座席。
広い片通路で座席は2席並び、車端側には車椅子を固定する設備もある。

乗車した7号車の後ろ隣の2号車はリクライニング座席車。
戸窓に書かれているButaca Gran Confortを直訳すると
快適なアームチェアとなった。


航空機のビジネスクラス並みのゆったりさがあるが、
料金はPromo割引で67.15EUR(約8,200円)と
個室寝台の1人利用と比べ1000円程しか変わらない。


ゆりかご形の座席でリクライニングとレッグレストは電動で
テーブルと電源コンセント、オーディオが装備されていて、
ブランケットが置かれていた。


ビュフェ車両はAVANTなど昼行列車のカフェテリアとほぼ同じ。


両壁に沿ってスタンドテーブルが延び、中央辺りにカウンタがある。


隣はバリアフリー客車のリクライニング座席客室で
ガラス製の仕切扉が付いている。


ショーケースなどカウンター周りや
販売されているアイテムも昼行特急と同じ。


カウンターより奥は厨房になっていて、
通路際はカートが収納できそうな扉が並んでいた。


その手前の車両は食堂車であるが、ビュッフェで購入した
食事サービスは行われてなかった。


通路を挟んで2人テーブルと4人テーブルの1+2配列で
片端に新聞が並べられていた。


バリアフリー対応を考慮してだろうか
ビュッフェ側の2人テーブルは折り畳み拡張式になっていた。


ビュッフェで購入したものを食堂車でいただく。


スープが無いか?と聞いて買ったらカップ焼きそばだった。
Fideos Orientalesオリエンタルヌードル3.5EUR(約470円)。
スープと聞いたからかも知れないが
蓋に作り方が書かれているのに先にソースが入れられていた。
私はカップラーメン類が食べられないので妻に食べてもらった。


Bocadillo de pollo con camembert y cebolla caramelizada。
カマンベールとキャラメルオニオンのチキンサンドイッチ5.9EUR(約780円)
暖かい物を食べられるのはありがたい。


Cruzcampo Especial 2.6EUR(約350円)
ビールはクルスカンポビールとハイネケンで計4種類メニューに載っていた。


列車はバルセロナ行きであるが、途中のサラゴサで下車。
進行方向が変わり牽引機は
252形電気機関車の重連252-003、252-008になっていた。
軸配置BBで最高速度200km/hを示す表記があった。


後ろに、もう1編成連結されていた。
ビーゴ始発で同様に食堂車やビュフェ車も付いた
10車体の編成だった。


車体長が短いタルゴ客車とは言え、
22車体+機関車2両という長編成になっていた。


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