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2017-8 スリランカ

 INTERCITY EXPRESS、EXPRESS 客車編成

コロンボ発-バドゥーラ行き
EXPRESS1007列車
Kadugannawa12:09発-Perdeniya12:30着

キャンディ発−コロンボ行き
INTERCITY EXPRESS1010列車
Kandy15:00発-Colombo Fort17:36着



窓口で買った乗車券、硬券で日本の切符と同じくらいの大きさ。
KadugannawaからPerdeniyaまでの3等運賃は5LKR(約4円)


かっての英国の様の時計の針で
出発時刻が示される駅の発車案内板。


コロンボの前売り券売り場の空席状況表示は発売期間中ほぼすべてFull。
みんな2週間前から計画を立てている国民性とは考えにくく、
転売目的で買い占められている様に思える。


当日の発売開始に並び数人目で
インターシティエクスプレス1010列車コロンボまで2等の1人というメモを見せ購入。
しかし、売り切れか当日販売の設定が無いか、
後で切符を確認すると3等の切符だった。
120kmの距離インターシティエクスプレス3等の料金は180LKR(約130円)。


Kadugannawa駅で列車を待っていたら貨物列車が通過。
機関車は1979年から導入された日立製のM5型、
窓から乗り出してタブレットが渡されていた。


駅事務室の扉が開いていた。


その向こうに閉塞機が見えた。
大きさが違うベルも並んでいる。


Expressを下車したPerdeniyaは
Badulla方面とKandyとの分岐駅で沢山の腕木信号機が並んでいた。


分岐したところにホームがあり、駅舎は間にある。


こちらは4台見えた。




Kadugannawa駅で乗車した列車。
当然停車するがタブレットの受け渡しは動いている間に行われ、
距離(時間)をおき、向こうで機関車からホームへ、
手前でホームから機関車へ渡されていた。


牽引機は1979年に導入された当時西ドイツのThyssen-Henschel製M6型794番。


EXPRESS1007列車は機関車の次に「VICEROY II」と書かれた特別車両が連結されていた。


元々扉だった部分と思われるが下から上まで大きな窓ガラスの部分があり、
中はソファー席の豪華車両だった。


その次は半室荷物室の合造車TV-15639。


扉上の2と書かれた部分の上に3と貼られていた。


短区間だがこの車両に立って乗車。
1席づつ独立した背もたれのクロスシートだった。


3両目の客車TC-8421、扉の上はEと表示されていた。
その隣に書かれている
「TRAVELLING ON FOOTEOARD IS PROHIBITED」
とは屋根に乗るなという事だった。


4両目の客車はSC-15638、2という表示。


5両目はSC-15628、この車両だけツートンカラーで
扉上は2という表示のみになっていた。


最後尾はOFV-15952、
サイドにOBSERVATION SALOONと書かれた展望車。


終点近くに三角線でもあるのだろうか、
見掛けた展望車は回送列車以外必ず最後尾に連結されていた。


前の日にコロンボ・フォート駅で見た
15:35発キャンディ行きINTERCITY EXPRESS1029列車。
展望車を見比べやすい様に後ろからの編成紹介にする。
こちらの展望席の顔は2平面構成されていた。


OFV-8326、展望窓の後ろは小窓が並んでいた。


中央より前寄りにある乗降扉の後ろ上には1の表記がある。
前方は車掌室の様で出窓がある。


後ろから2両目は真っ赤sc-15579。
扉の脇は2の下にHの表記もある。


後ろから3両目、SC-15879。
ツートンカラーで扉脇の表記は2とB。


後ろから4両目、SC-15574。
ツートンカラーで扉脇の表記は2とC。
トイレの窓が鎧戸になっている。


後ろから5両目、SC-15571。
ツートンカラーで扉脇の表記は2とD。


後ろから6両目、SC-15563。
ツートンカラーで扉脇の表記は2とG。


後ろから7両目、機関車のすぐ後ろとなるTV-15932。
赤い車体で扉脇の表記はE。


荷物室がある合造車で車掌が前後を見る為の出窓が付いている。


コロンボ・フォート駅の1・2番線は頭端ホームになっているが、
端部にポイントがあり機回しができる。


INTERCITY EXPRESS1029列車を牽引するのはM6型790番。
主にボンネットが短い側を前側にされている。
扉脇の表記を並べるとE-2G-2D-2C-2B-2H-1という客車7両編成だった。


3つめの編成紹介。
キャンディ発−コロンボ行き
INTERCITY EXPRESS1010列車
全区間乗車し、自由席で始発駅では機関車が連結される前に乗り、
コロンボ到着後は速やかに切り離され、
回送に向けた機回しを終えた状態の撮影。
牽引はM6型791番。


機関車は切り離された後であるが、
機関車の後ろ1両目の客車は半分荷物室の合造車SV-15958。


赤一色の車体で扉脇の表記は2とF。


その車内は独立した背もたれのクロスシート。
照明は天井に埋め込まれ、カバーで平らになっている。


座席背面は平らで赤く塗装されている。
方向は変えられず最前列以外は荷物室側を背にした向きで
展望車を連結した編成では後ろ向きになる。


化粧室は中央のデッキ脇にある。


荷物室、早い時間だったのかもしれないが何も無く広々としていた。
客室と同様の埋め込まれた車内照明もあるが、
鉄網で囲われた白熱灯も付いている。


荷物室より前にある車掌室。
出窓部分が椅子になっていて横を向けば
前方や後方を見渡す事が出来る。


2両目の客車SC-15570、
ツートンカラーで扉脇の表記は2とD。


この車両は座席もツートーン。


座席背面には折り畳みテーブルもマガジンラックも無く一色
壁も天井も荷棚も白で落ち着いた雰囲気になっている。


座席の向きは固定され、両端の列以外は
中央のデッキに背を向ける向きになっている。


真横から見た車内、
座席番号は数字のみで奇数が窓側になっていた。


バネが無いリンク式の窓ストッパ。


化粧室は意外に広い。


3両目の客車SC-15573、
ツートンカラーで扉脇には号車札受けがあるが空で、
見え難いが2の数字の下に白でCと書かれていた。


この車両は青系の座席。
照明は張り出したカバー付きの蛍光灯が
千鳥状に配置されている。


座席背面は赤色、窓が4つの
片側の客室で座席が7列並んでいて、
ほとんど車窓が見られない窓側席もある。


4両目の客車SC-15578、
ツートンカラーで扉脇の表記は2とB。


5両目の客車SC-15555、
赤一色で扉脇の表記はEというアルファベットのみ。


貫通扉が奥まっているので通路が長く感じる。
連結部はゴムチューブで囲われる様になっている。


この車両はクロスシート向かい合わせ。
肘掛けなど境目は無いが写真右側の席の方が長く
3人掛けとなっている、
ボックスと窓枠が合っているのは良い。


照明は鉄枠で囲われた白熱灯で、
旋回する扇風機も付いている。


オリジナルの物が壊れた様で
窓枠側に単純な造りの窓ストッパが付いていた。


6両目の客車SC-15773も
扉脇の表記はEというアルファベットのみだった。


7両目最後尾はOBSERVATION SALOON(展望車)AC-OFV-15554。
型番表記と開かない窓から冷房車の様で
扉と出窓の間に発電エンジンが積まれていると思われる。


大きな窓で、開かないのでピカピカに洗われていて、
冷房故障時に備えてだろうか各窓の上に通気口が並んでいる。
扉脇の表記を並べると2F-2D-2C-2B-E-E-1という客車7両編成だった。


展望室面は上部に角度が付き、左右にも折れている4面構成。
屋根は真っ直ぐ延びていてヒサシの様になっていた。


窓から覗いた展望車車内。
折り畳みテーブルやフットレストが付いたリクライニングシートで
窓下に電源コンセントがある。


最後列は荷棚が無いが足元が広くなっている。
展望窓や窓枠が木目で落ち着いた内装になっている。


行きとは反対側となる進行方向左側の席に座った。


全体的にこちら側の車窓の方が良いと思った。


線路脇に仏塔があった。


遠くに変わった形の山が見える。


金色の仏像も立っていた。


意外と川沿いを走る区間は少なく平坦区間になってからになる。


ニゴンボ方面からの線路と合流し
ケラニ川を渡りコロンボに入る。


陽が低くなり間もなく到着。


Dematagoda駅の先にある車両基地。


機関車と集中動力のDMU編成が並んで停まっていた。


その先、屋根も壁も無くなった建物の中に
錆びた蒸気機関車が置かれていて、
ガーラット式蒸気機関車も見えた。


終着フォート駅の手前にも水辺がある。


定刻より5分ほど遅れ、終点、コロンボ・フォート駅に到着。
下車した後、前方に急いだが機関車は切り離され
先に進んで行った。


フォート駅の駅舎とは反対側の事務所前に
蒸機機関車が静態保存されていた。
イギリスHunslet社製で1908年に輸入され
1970年まで活躍したB-9型135号。


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