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2017-4 カナディアン ロッキー

 ブリタニア鉱山博物館
Britannia Mine Museum
Underground Tours
(Sea To Sky Gondola & Britannia Mine Museum Tour)



バンクーバから北へ40km程離れた所にトロッコにに乗れる鉱山博物館がある事を知った。
距離はあるが歩ける所にグレイハウンドのバス停があったので公共交通機関でも行く事は可能だったが、本数が少ないうえ帰りはリクエストストップで不安が多かった。
一方、この鉱山博物館とその北側にはあるSea to Skyゴンドラに乗る日帰りツアーがあり、
1人C$120(約9,800円)博物館を見る時間がどのくらいあるのか不明だったがバス代と入場料を考えるとそれ程変わらず、ゴンドラにも乗られるこのツアーに参加する事にした。
鉱山博物館はともかく山の上に行くゴンドラは天候が重要なので、天気予報を見てエドモントンのホテルから予約期限ギリギリにwifiタブレットを利用して申し込んだ。


郊外のホテルに宿泊していたのでパシフィック・セントラル駅から参加。
10:00発のツアーであるがピックアップの為に市内のホテルを廻る時間は含まれていなく集合時間は9:20だった。


10:35、Horseshoe Bayに立ち寄る。
ここはバンクーバー島などへ渡るフェリーが発着していて、ちょうど出航していった。


20分程休憩し更に北へ向かう。
道路と並行し線路も敷かれているが列車が走るのは見られなかった。


11:35、ブリタニア鉱山博物館に到着。
ホームページのツアー紹介ではSea To Skyゴンドラが先になっていたが、天候や混雑予想に応じてアレンジされているのかも知れない。
パンフレットによると1904年から70年間操業した銅鉱山で坑道は延長210kmに及ぶ。


入口へ向かう道を線路が横切っていて、ここが乗り場かと思ったが違った。


その向こうに止められていたのは3台の静態保存機。
機関車、ナベトロ、バケットローダーが編成の様に並べられていた。


蒸気ではなく貯めた圧縮空気で走る機関車。
アメリカのH.K.Porter社1912年製でアルバータ州Canrnore炭鉱で使われていた。


頑強なタンクで5515kPa(800Psi)という空気では超高圧。
シリンダ側を前と考えると右後ろに運転装置がある。


入口の看板、カメラのマークの横にDon't foget your camera! と書かれていた。


最初に歴史的な映像を見た施設の入り口にもトロッコがディスプレイされていた。


トロッコ乗り場はCOPPER SULPHATEを抜けたところにある。


12:00発TOURのチケットが渡された。


大きな工場は斜面に沿って建っているのがわかる。


トロッコの乗り場は高い場所にある。


手前のテラスから見たトロッコ乗り場の建屋。


斜面にはインクラインの線路が残っていた。


道路の隣に線路があり、その向こうにはフィヨルド状になっている海と対岸の山が見える。


専用便では無くバスツアー以外の乗客もいる。


乗り場の向こう側はすぐ行き止まりになっていた。


3分前になって向かって来る車両が見えた。


客車を先頭にしてトンネルから出て来た。


ライトはあるが運転台も車掌席も無い。


座席は全て前方向を向いていた。


12:09全員が乗車して列車が動き出した。


岩肌がすぐ傍まで迫っている。


トンネルの途中で一旦停車し、坑道内の設備説明がある。


鉄で組まれた設備も間近。


5分少々経って停まった所で下車となる。


機関車は2軸でバッテリ式と思われる。


客車は2両、1両目の後部にはライトは無く固定編成の様だった。


客車はボギー車で1両に4列の座席がある。


脇の坑道に掘削機が置かれていた。


それを使うガイドによる実演がある。
ほんの少しの間であるが、大きな音が出て迫力を感じる。


線路がありナベトロなどが見える別の坑道に進む。


バケットローダー(Mucking Machine)と貨車が連結されていた。


バケットローダーにはホースが接続されていた。


驚くことにバケットローダーの実演走行も行われる。


折角動いているので流し撮り。


目の前を通り過ぎる時。


走りながらバケットが上がっていた。


バケットは反転し、入っていた石が貨車に積まれた。


後退し元の位置に戻る。


電気を消して真っ暗にするという実演もある。


入口の看板に写っていた坑道の補強。


元の線路側に戻ると、すぐトンネルの出口が見えた。


トンネルには木の柵があり、上に刻まれた文字は「立ち入り禁止」だった。


出口の脇に汽笛があり、それを鳴らす実演も行われた。


出口近くにバッテリー式機関車が置かれていた。


部品が取られていて判りにくい姿になっているが、写真を見比べると今回乗ったトロッコを牽引した機関車と同じ様な形だった。


その後ろにはタイヤ式のローダーが置かれていた。


アーティキュレート式で後ろは一般的なホイルローダーの様な構成であるが。


下の方に下りて工場内に入る。


中に入ると急角度な線路が最初に見えた。


ジェットコースター並みの急角度。


インクラインと思われるが貨車はボギー台車を備え連結器も付いていた。


工場内の鉱石の選別方法の説明があり
12:50過ぎに博物館ツアーは解散されあとは自由見学となる。


その後20分少々が自由散策、
カフェやミュージアムショップ、砂金取りの体験コーナもある。


金色をした小さな欠片が見つかった。


他にも見学できる設備や展示館。
至る所にある車両の写真を撮るのに忙しかった。


LIME TANKと書かれた施設。


タンクが木製だった。


建屋内から下を見ると十字形の櫛が回る様になっているのが見えた。


その前に2軸車の人車があった。


車内空間を確保するために裾より上の幅が拡がっている。


脇に案内板があり、MAN CARと書かれていた


中央部両側に扉があり、扉に付いたエキスパンドメタル以外、窓は無い。


12人との事で3人掛けづつの様で、仕事場まで45分以上乗ったと書かれていた。


床に車軸の突起がある。


その後ろにあったバケットローダー。


別の所にあったバケットローダー。


大きな銘版が付いていた。


また別のバケットローダー、
同じメーカーの様だが細部に違いが多い。


こちらは真上からも見る事が出来た。


Machine Shopという建物に各種車両が保存展示されていた。


人車、外にあったのとは扉の構造などが異なる。


2軸のディーゼル機関車。


横向きの座席もある。


Ruston & Hornsbyというイギリスメーカーの銘版が付いていた。

エンジンにもRUSTONの文字がある。


その前は大きなタンク。


蓄圧式の機関車の様で片端に操作レバーがある。


EIMCO AIR LOCOMOTIVEと書かれた銘版があり、
アメリカ生まれの空気機関車だった。


その前は2軸のナベトロ。


木製無蓋車。貨車も様々ある。


極端にホイルベースが短いトロッコ。


楕円形断面のタンク貨車。


こちらは人車かと思ったが・・・。


前よりから見ると、サイドダンプした状態の貨車だった。


有蓋貨車に見えるが・・・。


反対側は妻面が観音開きになり小窓が付いている。


説明書きがあり救急車との事だった。


古風なバケットローダー。説明書きではMucking Machineとあ書かれていた。


側面の鋼板にはリベットが見える。


Gardner Denverと大きく書かれ、メリカのメーカー製だった。


建物脇には軌道が敷かれ車両が展示されている。


Ruston製のディーゼル機関車。


後ろに頑丈そうなタンクがあり、太い配管が伸びている。


木製台車、車輪のスポークが羽根車状になっていた。


箱型のバケットがサイドダンプする。
写真手前側がアオリで開き止めの丸棒が下に見える。


アオリが後ろに付いていて、線路上にダンプしそうだが、旋回機構が付いているのかもしれない。


別の場所にあった箱型トロッコ。
写真手前にレバーがあるので向こう側にダンプする様だ。


花壇になったトロッコ。


木製フレームの台車状トロッコ。


バケットローダは特に数多い。


これは旋回機能付きだった。
でも旋回した状態でバケットを反転させたら大変な事になる。


なんとなくロボットの様に見える。


一部に屋根が掛かるMystery Machinesというコーナがあった。


集電装置があったのかバッテリかわからないが、電気機関車の様だった。


クレーンの様な2本のアームを持つ台車。


先端にアタッチメントが付けられる様だ。


このナベトロはミステリーという程では無いと思うが、シャフトでなく円弧状のプレートで傾くのは珍しい。


屋根の下には蒸気機関車のボイラー。


こちらが焚口側だろう。


凸型のトロッコ。


近寄ってみると丸い穴。


洋式トイレが背中合わせになったトロッコだった。


他にもブルドーザーの車体やポンプなど機械類もあった。


トロッコに乗る前に見えたが巨大なダンプカーも展示されている。


横から見ると入り江の対岸にあたる山々が背後に見える。
大きさを比較できる様、傍らに等身大の人型看板がある。


Sea To Sky Gondolaを見た帰りの車窓から博物館全景が見られた。



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