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2016-4 バルチック・フィンランド

夜行インターシティ
(サンタクロース・エクスプレス)
VR Night Trains

クミヤルヴィ発-ヘルシンキ行き
IC274列車 Rovaniemi21:15発-Toijala6:40着


寝台券はユーレイル・フィンランドパスと同時に日本の旅行会社のサイトで購入しておいた。
シャワー無し寝台2人利用パスホルダー料金2人分で13,100円
往復で変化を付けようとシャワー無しの寝台をとったが、
チケットの額面は72EUR (約9,200円)で額面以上にシャワー付きデラックス寝台との
差額が小さいのでシャワー付きの方がお得に思える。
乗車区間の関係だろうか行きの寝台券はスウェーデンSJのロゴが入っていのに対し、
今回のはフランスのSNCF、手配ルートが違う様である。


列車はロヴァニエミより北東83kmの所にあるKemijarviが始発で
ロヴァニエミには30分停車との事で駅から1.5kmほど手前にある
ケミ川に架かる鉄橋で到着するを撮影した。


列車は定刻に来た。
ここを通る旅客列車は
このケミヤルヴィとヘルシンキを結ぶ夜行列車
1日1往復しか走っていない。


この橋は下に車が通る併用橋で歩道もあった。


1日1往復なので編成の一部だけで来るかと思ったが、長編成で来た。


後ろは2階建て客車で車運車は連結されていなかった。
この列車に乗るので急ぎ足で駅に戻る。


Sr2型電気機関車3215号が客車9両と車運車3組を牽引。
寝台車7両を主体とした夜行列車らしい編成。


機関車の後ろ1両目の客車は
平屋の2等座席車で荷物室扉があるEFits形客車
EFits 55 10 8237 002-6
22号車となっていた。


2両目の23号車は1階がレストランとカフェ、
2階がDuetto Plusという2等特別席になっているERd形客車。
Fi-VR 5010 8897723-3 ERd


途中駅なのでもうカフェに客がいた。


3両目24号車は寝台車のEdm形客車
この車両だけ赤ラインの旧塗装だった。
他の車両と同じ場所に番号が書かれていなかったが
妻面にかかれていた番号28515から他の車両の法則をあてはめると、
FI-VR 7010 7576515 と思われる。


4両目25号車は寝台車のEdm形客車。
FI-VR 7010 7576531-6 Edm


5両目26号車は寝台車のEdm形客車。
FI-VR 7010 7576504-3 Edm


6両目が私が乗車した27号車で寝台車のEdm形客車。
FI-VR 70107 576510-0 Edm


7両目28号車は寝台車のEdm形客車。
多くの寝台車は2階が個室、1階が通路が
ロヴァニエミのホーム側になっていた。
FI-VR 7010 7576525-8 Edm


8両目29号車は寝台車のEdm形客車。
この車両は2階が大窓の通路、1階が小窓で個室で
他のEdm形客車と逆を向いている。
FI-VR 70107 576511-8 Edm


8両目の客車も寝台車のEdm形客車。
FI-VR 70107 576506-8 Edm
何両かは番号のスペースの位置が異なっていた。


その後ろは此処ロバニエミから連結された
乗用車2段積みのGd形車運車。
2軸車2車体が1組になっている。
FIN-VR 65 10 98-76 009-3 Gd


2組目のGd形車運車。
Gd形車運車は3組とも同じ方向でつながれていた。
FIN-VR 65 10 98-76 001-0 Gd


最後尾となる3組目のGd形車運車。
FIN-VR 65 10 98-76 003-6 Gd


乗車した27号車の乗降扉。


指定された113/114の個室は1階部分にあった。


2段ベットの2人用個室。


通路側には窓は無い。


上段寝台、シートベルト状の転落防止ベルトが掛かっている。


2階建て寝台車の2段ベットなので天井は低い。


上から見た個室内全体。


正面の中央にある扉はコネクティングルームにする為の物。


仕切りの壁には4つのフックが並んでいて、
騒音源にならない様にハンガーは縦に掛かっていた。


通路側には電源コンセントや寝台灯、
アラーム付き時計、イヤホン式オーディオのコントロールパネルが
まとめられている。


下段寝台、枕や掛け布団は
寝台車のキャラクターになっているフクロウが描かれている。


寝台ごとにはカーテンが無い。


入り口側には幅の狭い仕切がある。


その仕切の寝台側に電気系のパネルがある。


荷物はベッド下に置くことになる。


壁側にはヒーターがあった。

寝台と反対側の仕切壁。


洗面台の扉を開け、折畳み椅子を上げたところ。
洗面台カバーの裏は鏡になっている。


コネクティングルームにする扉は車掌の鍵が必要な様になっていた。


洗面台の張り出しは、カバーをした状態では小さなテーブルになる。


洗面台はボウル状で蛇口はセンサー式。


上は棚になっていて紙コップと
ボデーソープが置かれていた。


紙コップは、スーパーで買っておいたビールを飲むのにちょうど良かった。


洗面台の張り出しの脇に電源コンセントや
パンチ穴式のカードキーのホルダーがあり、
カードキーは部屋の鍵と共用シャワールームの鍵が入っている。


洗面台の下はゴミ箱になっている。


折畳み椅子には背もたれが無く、3方向に座ることが出来る。


上段寝台への梯子は1段目は面積が広く
2・3段目はオフセットしていて、
その上に上段ベットを支えるステーが付いている。


窓上には非常ブレーキ用のコックと
緊急時脱出用のハンマーがある。


車窓の白樺、
北緯66度ではまだ葉が出ていない。


タオル用だろうか窓際に突起が2つ付いていた。


室温調整スイッチは入口脇の仕切にある。
注意書きは3か国語で書かれていた。


その下には緊急用設備が書かれた
車両の見取り図と室内灯がある。
2階にはシャワー付きの個室が8室、
シャワー無しの個室は1階に8室、
台車上にあたる車端に3室ある。


通路は窓が少なめで、窓と窓の間に折畳み椅子がある。


隣の部屋は対称になっている。


通路にはシャワー室の利用がわかる表示器がある。


反対側の台車上通路からも見える位置にもシャワー室表示灯がある。


117/118の部屋はデッキに面して入口の扉がある。


車椅子でも入りやすい押しボタン式のスライド扉になっている。


設備は同じだが、車椅子利用を考慮して
床面積が広い。


デッキ側の台車上階にある119/120の部屋。


各車両のこの部屋はペット可の部屋になっている。


階段下のスペースが切り抜かれていて、
荷物き場やペット用に使える様になっている。


その隣、車端部にある121/122の個室は通路がクランクする
斜めになった部分に入口の扉がある。


入口が斜めになった分だけ床が狭い様だ。


反対側の台車上にある101/102号室。


こちらも階段下のスペースが使える様になっていて、
アレルギー対応の部屋とされている。


同車両の2階にあるシャワー付き寝台は、
往路のトゥルク発-ロバニエミ行きをご覧ください。


デッキ脇の117/118室の向かいには、バリアフリー対応の化粧室がある。


中は広く大きな鏡は下向きに傾斜が付いている。


幼児用のオマルも備えられていた。


高い棚の上にあった器具は
ベビーボトルウォーマーだった。


たらい状の手洗い台。


車椅子の人が使いやすい様にだろうか、
大きくスイング出来るような構造になっていた。


横から見た手洗い台、
鏡の下にはハンドドライヤ、ペーパーホルダ、
液体せっけんが内蔵されている。


入口の開閉やロック、フラッシュも押しボタン式、
手摺は格納できる様になっていた。


トイレの背面にはオムツ交換台がある。


両側にある格納式の手摺がステーになる。


デッキと反対側には台車上の高さに上がった所に化粧室がある。


こちらは幅が狭く細長い空間になっている。


デッキと反対側の車端にある共用のシャワー室。


扉の脇にカードキーを差し込む場所があり、
シャワー無しの部屋に備えられている専用の鍵で開けられる。


入口は内開きで、
一旦奥のシャワールームまで入らないと扉を閉められない。



手前の三角な面積の場所が脱衣場所になり、
衣類を掛けられる様になっている。
2面に大きな鏡が張られていて
シャワールームとの間の扉を閉めると
ミラールームの様になるが、
脱衣場側に居てその扉を閉める必要は通常無い。


シャワールームとの間の扉を開けた状態では
シャワー部が扉でカバーされ使えない様になっている。


シャワーは上に固定されていて、
その下方の壁にある押しボタンで一定時間お湯が出て、
脇にあるノブで温度調整できる。


翌朝トイヤラ駅下車時も同じ機関車で編成の向きも同じだった。


後ろの車運車は1組減って2組になっていた。


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