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2015-1 台糖めぐり
渓湖糖廠鐡道文化区 五分車
Xihu Sugar Refinery

廠区工場駅-濁水駅

員林から鹿港行きのバスに乗って渓湖で下車。


渓湖バスターミナルの時刻表を見ると
台中や彰化からもアクセスできた様である。


渓湖バスターミナルから彰水路を南に1km程歩いたところに
台湾製糖公司渓湖糖廠と書かれた正門がある。


掲示されている敷地内の地図。


五分車は工場の手前を横切っていて、
人が入り込まない様にだろうか、線路側に遮断機があった。


すぐ10時発の列車が出発するので、
まずは園内のカーブで撮影する事にした。


第1便は空いていて客車10両の編成だった。


貨車を改造した五分車の切符売り場。
休日は10:00、11:00、13:00、14:00、15:00、16:00発で
日曜日の11:00と14:00の列車が蒸気機関車。
全行程7kmで往復45分と書かれていた。


料金は大人100NT$(約370円)


外に掲示されていた路線図。
売り場にあったのと若干の差があり
全長3.6km、往復50分と書かれていた。

蒸気機関車346号は乗り場の向こうで煙を上げていた。


キャブ側を前にした機関車を先頭に第1便が45分で戻って来た。



SLとDLのすれちがい。
どちらも動輪3軸である。


客車を16両に増やしSLに交替。


牽引するのは、貨車から改造された
トロッコ風客車。


ベンチが背中合わせの向きで線路と平行に配置されている。


車内に貼られていた旅客安全注意事項には注音符號が付けられていた。


編成の中程に、マイクを持ったスタッフが
場を盛り上げながらガイドをする。


1本目より増結しているのに、ほぼ満席だった。。


線路上に渓湖糖廠観光小火車という文字が付いた門構え。


交通量が多い彰水路を横切る。


連結器はピン式。


線路に沿って道路か遊歩道がほぼ全区間通っている。


20分弱走ったところにポイントがあり線路が分岐。
線路の周りはアスファルトで固められ併用軌道状態になっている。


コンクリート製の小屋に濁水駅という表示があった。


ここが折り返し点で、菓子類などを売る出店があった。


乗客は列車から降りて記念撮影。


記念撮影中に、片側だけブローオフ。。


7角形をしたSAFBというメーカーズプレートと
台糖、そして渓湖を示す
「湖」の文字を丸で囲んだ銘版が取り付けられている。


キャブ後方にスライド式の蓋が付いた
石炭取り出し口が見えた。


ボイラーに向かって左側に
逆転機やブレーキハンドルがある。


間もなく、連結が離され機関車だけ前進。


昔はこの先、二水や王功という所まで線路が続いていた。


客車は2軸で、乗降口は片側だけ1カ所のみ。


機回し線に入り、客車の横を通過。


乗客の多くは客車に戻っていた。
端にいたのでわからなかったが、
機関車が通り危ないので乗る様に促されていたのだろう。


代わりに物売りが客車に近付いて来ていた。


帰りはボイラー側を客車に向けて連結された。


今回は出発から50分で帰着。
必要がある場合は、乗降口にスロープが掛けられる。


機関車が交替し、次はDL牽引となる。


乗り場より線路沿いに進んだ所に蒸汽火車展示館がある。


604号 説明板に1920年日本雨宮製とある。
1979年まで岸内糖廠で働いた後、埔里で展示され
2008年からこちらに保存される様になった。


1940年製で生産国日本とだけ書かれていた。
最初は虎尾糖廠で1977年まで月眉糖廠で使われた後
2008年にこちらに保存される様になった。


364号 1949年ベルギーTUBIZE製。
最初は南投糖廠で1976年に渓湖糖廠で使われた。

現在動いている346号の以前のボイラー。
346号は1948年ベルギーTUBIZE製で
1954年まで渓州糖廠1977年まで渓湖糖廠で使われ、
2007年に動態復元された。


801号 1967年日立製
ホルスタイン柄の塗装になっている。


隣線は空いていて、ピットもあるが、
五分車機関車庫は別にある様だった。


屋外に止められていた829号DL(岸)。
色褪せているが彰化縣 地方文化館と書かれた明るい塗装で
1967年日立の銘版が付いていた。


手前や隣は入換で車両が出入りしていた場所なので、
動かせる状態なのかも知れない。


ガラス窓がある客車も止められていた。


扉は1両に1カ所のみ、
「汽06」、「汽07」・・・と番号が付けられ、
座位:12人、立位:8人、限乗:20人と書かれていた。


縦列で多くの機関車が並んでいた。
機関車の先頭は 827号DL(湖)
1967年日立の銘版が付いていた。


827と同じく 花が描かれていた807号DL(湖)1967年日立製。


850号DL(仁)
1969年日立の銘版が付いていた。


847号DL(湖)
1969年日立の銘版が付いていた。


848号DL(湖)
1969年日立の銘版が付いていた。


ナンバープレートは無いが4204-00842とペンキで書かれていたので
842号と思われる1967年日立製。
台糖や(湖)のプレートは残っていた。


ナンバープレート無し1967年日立製。


この並びの先頭は保線用車両だった。


エンジンを搭載している。


水用だろうか、ボギー式のタンク車。


遠くに保線用車両や気動車の姿が確認できた。


815号。
ナンバープレートや、日立1967の銘版は複製の様な物だった。

甘蔗車、
説明板によると
「黒台」と呼ばれ1980年台までの主力形だったらしい。


低邊車、
汎用の無蓋貨車で様々な物を運んた様である。

糖車、
復路詰めの製品を運ぶ車両。


卸石車。


単車専運車、
観光五分車を初めてから自転車を運ぶために改造された。


儲油車。
説明板に民国18年(昭和4年)明治製糖株式會社製造と書かれていた。

平車、ボギー式になっている。


蔗廂車。


一番後ろは菅厩舎にあたる、守車。


846号DL(湖)
1967年日立の銘版が付いていた。


線路が3線になっている所があり台鉄やJRと同じ1067mmの
車両も展示されていた。
11号1969年三菱公司製造とあったが日立の銘版が付いていた。
762mmの五分車に対し、1067mmは七分車と呼ばれるという説明書きがあった。


併結車。
三線区間fで七分車と五分車を連結する為の車両だった。


1948年自社製の客車。
1974年からは守車に改造されたと書かれていた。


甘蔗轉装機。
サトウキビの積み替えに使われていた様である。


客餐車。
鹿港五分車を観光園化される時に貨車から改造された様である。


道班車259号。


協力板車、
手押しトロッコ。


説明板などは無いが、工場側にも機関車と貨車が並べられていた。


上の写真の左側の機関車は
日立の銘版だけ残っていたが、
ナンバープレートや台糖のエンブレムが外されていた。


もう1台は824号(湖)、日立1967の銘版が付いていた。


その後ろにつながれていた貨車の多くは
錆びていたが何台か黒く塗られた車両があった。


00351と番号が書かれていた木造貨車。


製糖工場の内部まで入る事は出来ないが、周辺から見る事ができた。


卸蔗と説明があった設備。
荷卸の為に車輪を固定し貨車ごと横倒しさせる。


その先にトラバーサーがあった。
まだ新しそうに見える。


自転車やバイクが停められているが、
放置状態な物もありそう。


扇形の転車台があった。


大きな建物に展示物が並べられていた。
渓湖糖廠文物館の入口に
木造の台車があった。


午後は沿線で撮影しようと
線路沿いの道を歩いた。


樹々がトンネル状になっていたところで、
13:00発の往路を撮影。


837号 日立1967の銘版が付いていた。。


客車16両で、ほぼ満席状態だった。


復路を撮影する場所を探しながら進んで行ったら
折り返しの濁水駅が見える所まで来てしまった。


若干線路から離れられる場所で復路を撮影。


交差点になるが、真横も狙える。


最後尾に台糖のエンブレムが付いていた。


そのまま濁水駅近くで14:00発の蒸機列車を待った。


自転車が並走して来ているのが見えたので反対側に回った。


気温が高いせいもあるが、
石炭炊きに関わらず、ほとんど煙が出ない。


自転車が先に行ったので、再び反対側に回った。


機関士は立ち乗り。


終点へ向けてラストスパート。


機まわしの様子も見られた。


濁水駅を発車し奮濁水渓を渡る。


復路は1時間前のDLと同じ場所で撮影。


ボイラーの下が抜ける、蒸気機関車のサイド。


客車は26両に増えて
ミラーにも客車が映った。


列車が通った後、線路間の枯草が焦げていた。


戻る方向で線路沿いを歩いている途中で15:00発の列車を撮影。


線路脇にサボテンが育っていた。


この列車も客車26両の長編成。


糖廠に戻ると本日の運行を終えたSL346号がホースで給水中。


暑いので、こちらも給水が必要。
園内にはお土産や氷菓子屋があり
台糖ブランドのデーザートを味わえる。


アイスクリームには渓湖糖廠のパッケージもあり
346号SLやDLが描かれていた。


15:00便の戻りは彰水路に掛かる歩道橋から。


最後に16:00発の便も同じ歩道橋から撮影。
最終列車は客車20両となったが結構な賑わい。
園内では凧揚げが行われていた。


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