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2012-4 ベネルクスと周辺


VSM
Veluwsche Stoomtrein Maatschappij
蒸気機関車列車

アペルドールン - エールベーク - ディーレン


Apeldoorn 13:25発 - Eerbeek 14:47着
Eerbeek 15:15発 - Apeldoorn 16:04着


出発駅停車中に車掌から購入した切符は硬券タイプ。
Heel traject 全区間 Retour往復で14EUR(約1,550円)。
パンフレットによると、他に片道や1駅間だけという料金設定があった。


アペルドールン到着後の機回し、
牽引機はドイツの64型 軸配置1C1のタンク機。
奥にゲンコツスタイルの1700型電気機関車が停まっていた。


往路はテンダーファストでの運転となる。


客車のオープンデッキは連結作業を見るベストポジション。


シリンダにARN・JUNG1937という銘鈑があった。


機関車+客車8両の編成。


1両目 B274。


2両目は編成唯一のボギー客車 WR8527。


車体は長いが、断面は2軸車より小さめ。


乗降扉は外開きで少し奥まって付いている。
両開きに見えるが、両方開けても間の柱は残る。


板張りで背もたれが低く、
大きなテーブルがあり荷棚は無い。


片側にカウンターがあり飲食物やグッツを販売している。


おなかが空いていたが食べ物はお菓子ワッフル程度。
コーヒーと小物入れも購入した。


幌枠付きとオープンデッキという異種な客車間でも
行き来出来るようにつながっている。


3両目 B261。


背もたれの後ろがが仕切の様に高い。


4両目B276。


同じ様な座席で、荷棚が残っている。


荷棚は座席の真上にある。


片端を支えるステーが天井から下がっている。
写真奥に置かれているトランクはディスプレイだった。


5両目 B272。


仕切り添いの所を以外の荷棚が無い。


電気暖房だろうか、仕切り部分に存在感のあるスイッチがあった。


化粧室の反対側のボックスは、通路側の肘掛部にも仕切り板があり、
セミコンパートメント的になっていた。。


化粧室内、トイレも手洗い台も角にあり、対角の位置にあった。


昔の客車であるが、蓋のデザインが素晴らしい。


6両目 B275。


デッキ部、ステップの手前に
鉄棒で組まれた折畳み式の柵が付いている。


屋根はデッキの上まで張り出し、2本のパイプで支えられている。


各座席の上にプレートが貼られていた。


車両を修復したスポンサーの名前が刻まれている様だ。


座席の枕部分の両端部は
大きく張り出ていて頭をもたれられる様になっている。


側面に大きくRESTARTTEと書かれた7両目 BR271。


標準的な2等車から改造された様で、
背もたれは他の客車の下部分だけになっていて、
座席間にテーブルが設けられている。


片隅にカウンターがあるが、こちらは営業していなかった。


連結部の柵は菱形で伸縮に対応し、
根元が蝶番になっていて、最後尾の時も柵になる。


8両目最後尾は荷物室を備えたBD251。


かっての荷物扉には車椅子用リフトが装備され、客室との間の通路が拡げられている。


扉脇に連結部の柵やサボが差されていた。


客室側も片側の座席を外している。


始発アペルドールンを出た列車は右にカーブし本線と離れる。


それから列車は運河沿いを走る。


運河から離れた後、脇に保存車輛が置かれていた場所があった。


カバーが掛けられた蒸気機関車もあった。


窓は下げる方向で開き、
閉める時やストッパとして使われる革のベルトが付いている。


腕木式信号機も保存されている。


隣にディーゼル機関車が停まっている大き目の駅に停車。


停車したのはBeekbergen駅、
40分の停車で時計形の板に発車時刻が表示されている。


ここには機関区があり、VSMの拠点となっている。


進行方向が変わるわけではないが、機関車が一旦切り離された。


そして機関区の方に入って行った。


まずは給炭作業。


鉄道クレーンで石炭が載せられる。


続いて給水、
水タンクの蓋に合う様に停車。


巨大な給水パイプだった。


Beekbergenには沢山の車両が置かれていた。


44 1085、蒸気機関車は軸配置1Eの貨物機が多い。


50 0073-2、シリンダ上までランボードが渡っている。


52 8139
52型は7000両以上生産されたうち8000番台は大戦後の生産。


52 8091、大型のスノープラウが付いていた。


奥には転車台があり、周りにディーゼル機関車が並んでいた。


2200型2299号。


2200型2233番。


2200型の後ろ顔。


2200型2203号、近年のNSカラーになっていた。


2400型2459番。


2400型2530番、
ボンネットが低くキャブ窓が上にある。


511形532番
ロッド式の3軸機関車。


511型550番。


200型225番。


200型309番、NSカラーでマークの跡も残っていた。
上の225番と同形で前後で雰囲気が違う。


更に小型の入換機。
開放キャブで前後面がイチョウ形をしている。


Essoのマークが入った入換機。


2軸ロッド連結でDEUTZの銘板が付いていた。


アント的な入換機だろうかTm565という番号が入っていた。


妻面が曲線の優美な客車。
扉まで曲面になっている。


こちらは1/2等号合造車だった。


オリエント急行ふうに塗装された食堂車。
他にサロンカーや座席車もあった。


乗車した列車の2両目に連結されていた食堂車と同タイプの客車。


オリエント急行風の塗装ななった座席車。


ミトローパ塗装の寝台車。


機関庫内にも蒸気機関車があり修繕を受けていた。
23 076

23型はもう1両ありこちらは23 071。

軸配置1C1の旅客用機関車で第2次大戦後の1950年生まれ。


テンダーが切り離され、ボイラーを修繕中だった50 3564。


キャブ側もボイラーがむき出しになっていた。


火室の中に照明が入っていた。


煙室内では溶接作業が行われていた。


2台の52型が煙室扉を開けた状態で並んでいた。


52 8053。


52 3879。


機関庫の窓から今日の牽引機64型が見えた。


中間デッキも視界が開け眺めが良い。


春風が心地よい。


馬が走っていた。


最後尾の展望。


この列車の終点はEerbeek。
機関車は機回しのため切り離される。


7・8月にはこの先、オランダ鉄道と接続もあるDierenまで走る日もある。


15分程で機回しを終え、正向きの編成が見られた。


それから15分程で
折り返しアペルドールンに向かって発車する。


開けた窓から前方を眺める。


復路のBeekbergenでは多くの乗客が下車した。


遮断機のある踏切では、列車は一旦停車し
乗務員が降りて踏切を操作していた。


オランダ鉄道と合流し、まもなくApeldoornだが、
踏切発車後なので白煙を上げている。


VSMと関係がないかも知れないが、
Apeldoorn駅の外れにも古そうなディーゼル機関車が置かれていた。


Aoeldoorn到着後、運河沿いの区間まで急ぎ
Beekbergenに戻る折り返しの列車を撮影。




この列車は機関区があるBeekbergen行きで回送を兼ねた運転で
乗客は多くない。


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