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2011-4 イタリア

InterCityNotte
インテルシティ ナイト
エクセルシオール4

レッチェ発 ミラノ行き
ICN780列車
Lecce 19:55発-Mirano Centrale7:10着


FSホームページで予約して、ローマ・テルミニ駅の自動券売機で発券したチケット
エクセルシオール2人使用、BASEという料金で2人で270EUR(約32500円)。



出発の1時間以上も前だが、
駅の外れにある一時預かり所に荷物を取りに行く時、ちょうど入線してきた。



入線して来た時とは反対側に機関車が付け替えられる。
牽引機はE444 111 軸配置BB 最高速度200km/hの直流電機。


機関車のすぐ後ろ11号車はプラグドアの客車だった。


11~8号車は2等座席、4両ともコンパートメント客車だった。


7号車は3段寝台が向かい合わせになった個室の
6人用クシェット(簡易寝台車)で車体にもCUCCETTEと書かれている。


7号車と5号車の間に連結されていた T2s寝台車。
標準的な寝台車より狭い個室だが、2等乗車券+寝台料金で2人利用できる。
車体にはTRENO NOTTE CLASSと書かれている。


5号車はTRENO NOTTE CLASSと書かれた寝台車。
板状に見える窓枠で、新しいそうな感じ。


今回乗車した6号車は車体にTRENO NOTTE CLASSと書かれた寝台車。
車番はWL Abm 618370-71514-5I-FS


この6号車は何故か4号車と5号車の間に連結されていた。
寝台車は車両毎に専属の車掌が居て、停車時は乗降扉の横に立つ。


4~1号車は車体にTRENO NOTTE COMFORTと書かれたT4クシェット。
プラグドアの客車は上2段のステップも扉で覆われる様になっている。


編成最後尾となる1号車。
4人用クシェットは2段ベットが向かい合わせに配置された4人用個室で、
6人用と比べ1両当たりの部屋数も少ない様でゆったりとしている。


シャワー付きのExcelsior 4。
既に寝台がセットされた状態になっていた。


一見2段寝台に見えるが上にもう1段あり、
標準的な寝台車と違って、2人利用の時も中段の高さが変えられない。


窓側から見た室内、
通路側を頭にして寝る様になっている。


個室の扉にはドアスコープが付いている。


緊急時非難案内用の車内見取り図、
この客車にはシャワー付き4人個室が4部屋、シャワー無しの3人個室が6室あり、
共用トイレはデッキと反対側の車端に2箇所で、その向かい合わせに車掌室がある。


上には両側にベットが並び、4人用個室となっている。


シャワー室の分だけ下より空間が広く、上段でも狭さを感じない。
個室扉の上に読書灯や照明のスイッチパネルがあり、
電源コンセントも各寝台に用意されている。


すっきりとした感じの上段寝台、パイプ式の転落防止柵が付いている。


中段寝台は天井が低く、その上の上段ベットの厚みが無駄に感じる。
2人利用の時もこの中段を使う様になって、
空いた2人分の空間がデットスペースになるのは勿体無い。


立った時にちょうど良い高さになる
中段のスイッチパネルはインターホンも一緒に組み込まれ縦長になっていて、
その上に夜間用の青ランプが備えられている。


転落防止柵は下段には無い。
下段も高さが低く、ベッドに腰掛ける事が出来ない。
2人利用時は下段と中段を使用する様に設定されているが、
向かい合わせの上段ベッドを使い、中下段を畳んで座席にして
メゾネット的に利用したほうがスペースを有効に使えて楽しそう。


中段の下面は折畳んだ時は壁になるので木目模様。
下段用も同じ柱状の突起に読書灯とスイッチ、コンセントのパネルが組み込まれている。


各ベットにある折畳み式小物置きとドリンクホルダーは便利。


シャワー室スペース奥の窓際に座席があり、
座席時には折畳んだ寝台側に3人と
この席で4人座る事が出来る。


寝台を畳み座席にした時は向かい合わせになる様になっていて、間にテーブルがある。
テーブルの上にはペットボトルのミネラルウォータが2本置かれていた。


列車で夕食をと思っていたが、
2人が座っていられる場所が無かったので下段を上げてみた。
ベットの底面が背もたれになり、肘掛もある。


ベットと背もたれの厚み分だけ座面が低くなり、かろうじて座る事が出来る様になった。
テーブルは折畳み部分を拡げると広さが倍増させられ、
付け根は車窓の邪魔にならない様な電気スタンドがある。
また、座席利用時用に窓際にも2ヶ所電源コンセントが用意されている。


イタリアを縦断する長距離寝台列車だが、残念ながら食堂車は無い。
イタリア各地のチーズや生ハムを取り揃えたカフェで買った盛り合わせと、
パンにワインで美味しい夕食。


翌朝の到着前、
預けていた切符の返却と一緒にコーヒーのサービスがあった。


ベット向かいにある扉は、シャワー・化粧室の入り口。


扉は蝶番式の外開きで裏にタオル掛けが付いている。


トイレ、シャワー、洗面台が狭いスペースに効率的に組み込まれている。


トイレは固定式で、奥の上が物置台になっている。


シャワーは透明樹脂製の弧を描くスライド扉でカバーされる。


シャワー室内は円筒状になっていて
扉の内側に手摺がある。


シャワーノズルは天井の隅にあり固定式。


洗面台の上にある鏡が開いて収納スペースになっていて、
機内食にセットされているようなカップ式のミネラルウォータが入っていた。
ひげそり用として、洗面台にも」電源コンセントが用意されている。


洗面台脇の白い袋に入っていたアメニティキット。
薄いスリッパ、石鹸に紙類と質素。


洗面台下の止め金の具合が悪く自然に開く状態になっていた。
ゴミ箱が内側に取り付けられ外せられる様な構造。


部屋の扉は外開き、デッキと反対側の突き当たりは車掌室の扉で、
車掌室から通路を見通せられる様になっている。


通路には折畳み式の補助椅子があるが、窓の無いスパンになっていて
座りながら景色を眺めるのは難しい。


こちらは、トイレ、シャワー無しの3人個室、
Excelsior4と違ってベットを上げると2人分の座席となり、。
3段ベッドの向かいにもう1席ある。
洗面台は写真左側、木目調の壁の奥にある。


昨晩の途中駅では20分程の遅れが出ていた様だったが、
定刻より3分ほど早く終点、ミラノ中央駅のホームが見えた。


同じ機関車で方向も変わってなかった。


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