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'10-4ハルツ地方&デンマーク

NSJV
 NORDSJAELLANDS VETERANTOG
ヴィンテージ列車



Rungsted Kyst12:06発-Helsingoer12:31着


コペンハーゲン中央駅に蒸気機関車が入って来た。


2つの大きな動輪を持つ古典機、
デンマークの蒸気機関車は煙突に赤白のラインが入っている。


客車は6両、様々だが20世紀前半に造られたオープンデッキの2軸車。
一番コペンハーゲン寄りは1924年製 SB C 32 板の目がある木造客車。


1916年製KHB M4 気品を感じる外観。


1900年製OHJ Qa 304 窓が少なく貨車みたいに見える。


1908年製OHJ C 216
赤い車体で窓下にOdsherreds Jernbaneという当時の鉄道名が書かれている。

この日は修復拠点になっているRungsted機関区のオープンハウスが開催され
蒸気列車はアクセス列車を兼ねてコペンハーゲン-Rungsted Kyst間を2往復運転。
この時はその前の送りこみ回送だった。


後ろの客車は1907年製KSB C40。
編成中唯一のダブルルーフ車だった。

通常列車でRungstedに先行して一般公開中の修理拠点を訪問。
1910年ドイツ ヘンシェル製の1C1タンク機OKMJ Nr.14をはじめ
修復中の機関車や工事車両が並べられていた。


機関庫の中では模型の展示やグッズ販売があり、
以前のイベント運転時の切符や特別ラベルのビールを購入。


東の港町Helsingoerとの間は旧型ディーゼルカーの特別列車が運行され、
オープンハウスの会場まで乗り入れて来た。


その脇の本線をコペンハーゲン発の蒸機列車が通過。
最高速度180km/hの電車が頻繁に行き交う本線を走ってきた。


最後部は展望デッキ状態となり人気がある。


蒸気機関車を見に駅に戻ると、
ホームには人だかりが出来ていた。


1900年イタリアブレダ車製DSB K 582、
軸配置2Bで動輪径は1,866mmとC62以上。


正面から見ると、ガニ股に見える。


折り返してHelsingoerへ行く特別列車がホームに入ってきた
1954年のスウェーデン製HTJS 50形。
17m級の車両だがパンフレットの時刻表には
蒸機列車がdamptog蒸気機関車と書かれているのに対して
この列車はskinnebusレールバスになっていた。


乗車券は硬券タイプ、
Helsingoer行きディーゼル列車で片道50krで列車内で支払う。
コペンハーゲン方面の蒸気機関車列車は70kr。


車内はクロスシート2+3配列の向かい合わせ。
イベントが開かれているRungsted Kystを昼に発つ列車であるが、
コペンハーゲン発の蒸機列車からの接続もあり乗客は少なくない。


車両中央辺りに仕切り壁があり、客室が2つに分けられている。


仕切り扉は中央にあって、壁際は2+2になっている。


軸と自在継ぎ手でつながれ機械的な空調レバー。


窓際には中央にテーブル、その両側に吸殻入れ。
そして肘掛も壁側に付いている。


窓にはレール式のブラインドがあり、ロックするつまみが蝶の様な形をしていた。


運転室とデッキとの間には仕切りが無く、Helsingoerに向かって後ろ側の運転席横には
エンジンなどがカバーされている。
弧を描く様な先頭形状だが、貫通扉がある。


貫通扉側から見た運転席、排気管が柱のように中央を貫き、
カバーの上面はテーブル状になっている。


Rungsted Kystsyを離れる際、後ろの運転室から、隣ホームの蒸気機関車が見えた。
運転台には後ろとなる時の操作機器カバーが用意されている。


前側は排気管やエンジン類のカバーが無くて広く、
右側には壁沿いに3席分の座席がある。


IR/4タイプ電車とのすれ違い。


頭端式ホームの先に風格がある駅舎が建っている
終着駅ヘルシンオア。


オースレン大橋が出来るまで、ここからの列車航送がスウェーデンへのメインルートだった。
ヘルシンボリ行きのフェリーへ向かっていた線路は途中で切れていた。


折り返しRungsted Kyst行きのヴィンテージ列車を見送る。
ホームに人影は見えず、往復で乗車する乗客が多かった様だ。

Nordsjællands Veterantog 公式サイト
www.veterantoget.dk






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