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'08-9 中国東北地方

特快 T545次

大連発 − 瀋陽行き
定刻 19:36大連発−瀋陽北23:08着

この区間は中国が開発したというICE3に似た外観の長白山号に乗ろうと思っていた。
大連駅の切符売り場には各列車の空席状況を表示する電光掲示があり、
ここ2・3日のこの列車はすべて軟座(1等座席)が”無”、硬座(2等座席)”有”
となっていて、他は軟座/硬座とも”有”、
確か長白山号は全席軟座だった筈で疑問が残ったが、
他の列車は2クラス制なので格下げになったのかとも思い切符を購入。
料金は55元(約800円)、切符は意外にも10年前から大きな変化は無い。


遅れの表示も無く出発時間が1時間くらい先になっていて、その後20:25に変わった。
自動改札機が導入されているが列車毎の改札であまり意味が無い様に思う。
20:05改札前の窓からホームに列車が入ってきたのが見えたが、
屋根にパンタグラフらしいものが見え無い。


それから数分後に改札が始まってホームに降りる。
停まっている車両はお馴染みのカラーをした客車でガッカリ。


しかし、指定された2号車は硬臥(B寝台)車。
高速走行可能な客車をかき集めた結果なのであろうか。
終点瀋陽北駅までノンストップで0:10到着、大連を出たのが20:25だったので
この列車の所要時間としては10分余計にかかっただけ。
時刻表を見ると折り返し時間が短い運用で
機回し時間なども累積して1時間の遅れとなった様である。


160km/h対応の新しい硬臥車、
固定式の3段ベッドで通路との仕切りもカーテンも無く丸見え状態。
通路側に梯子があるのは邪魔にならず便利。


かっての硬臥車は通路を挟んだ向かい側にも
寝台が壁沿いに1列並んでいただけあって、通路が広く天井が高い。
寝台1ボックスあたり通路に2席づつ補助椅子があり、
窓下に長めのテーブルが設けられその下に栓抜きが用意されている。


窓上に液晶テレビがあるが、上・中段寝台からしか見えなさそう。


座席扱いで発行されている切符に合わせ座席番号が書かれた紙が貼られていた。
硬座扱いとは言え4人掛けは厳しい。
この列車は空いていて下段に1人づつ横になれる程度で
遅れもあって夜遅い時間だったので眠ることが出来て良かった。


3段ベットでも下段は辛うじて腰掛けられる高さがあったが、
クッションが無い仕切りが背もたれ。
荷棚は通路側の壁沿いのみ、ベット下にも物が置けるが
満席なら荷物の置き場が不足しそう。


デッキ部、小さな灰皿があり走行中は喫煙所と化す。


トイレはしゃがみ式で、別に洗面室がある。


隣は硬座車、2+3列向かい合わせのボックス席。


座席車は洗面台が壁向き、空いていて
ひじ掛けが無いので3人掛けシートで横になっている人も多い。


座席料金で硬臥で横になる事ができたのは良かったが、
和階CRHシリーズが主流となり試作のみで終わりそうな
車両に乗り損ねたのは心残りである。


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