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'03-3
通集線 経棚峠
蒸機撮影 2日目
実感・熱水

昨日の吹雪が3日続くかと思っていたが、快晴!!
視界が良いと1カ所だけで多数のシーンを目撃できる。
昨晩の勉強?のお陰で線路の流れもわかってきて、
ここ熱水は、だだ前進が重連で走っているだけのところでは無く
素晴らしいロケーションを実感した1日であった。


経棚峠付近地図(あまり正確ではありません) クリックで拡大します

朝5時半に汽笛の音で目を覚ます。
外は真っ暗だが前進型の物と思われる灯りが左から右へ動いていくのが
ホテルの窓から見えた。
空が少し白くなり始めた6時、既に車とガイド氏の準備は整っていて
車は我々を乗せるとすぐにホテルの駐車場を出て
街の中にある食堂の前に停まる。
まだ中は暗かったが、店の人が出てきて
奥の丸テーブルがある部屋に案内してくれた。
出てきたのはお粥と蒸しパン、
昨晩も腹の限界以上に飲み食いしていたのでこれで充分だと思っていたが
ひえのお粥、揚げパン、あんパン、卵焼きと次々出てきて歩ける限界まで食べた。

それからガラデスタイの駅に今日の運転時刻を聞きに向かったが
熱水の踏切を過ぎた辺りで欧米ツアーの宇通客車バスとすれ違う
まだ乗っていたのは運転手とガイドの女性だけで
運転手同士で話をしたあと私達の車はUターンしてバスの後ろに止まり
ガイド氏がバスの方へ歩いて行った。
たった今彼らが駅で聞いてきた紙を借りる事が出来て
ガイド氏がそれを書き写す。大変有り難い。
宿の前でメモを返し車はそのまま東へ向かった。
今日は本数が多い様だ、特に午前中は遅れていた昨日分の列車もある。




まずは昨日も2度撮った三地の踏切へ、
間もなく宇通客車のバスも来てこの辺りに停車。
出たばかりの太陽の光りが機関車の正面に当たる。
(D地点)

後追い、朝日を入れて。



次はサミットの手前、昨日の夕方スリップして登れず仕方なく撮った道路脇と同じ場所だが
視界が良い今日は手前の段々畑が美しい撮影地になっていた。(E地点)
だだ、ここで車を止めるとまた登れなくなるので、
車はサミットのトンネル上まで登りきった所までゆき歩いて戻る。
ここでも同様に外国人部隊(我々も外国人だけど)が大展開した。




撮影後、上に停まっている車に戻り更に西へ進もうとしたが
すぐ見えてきた上店駅に反対向きの列車を発見。先程まで追いかけていた列車と交換した様だ。
先に着いてスタンバイしていた欧米人グループの後ろでカメラを構えた。
(G地点)
上店駅を出て間もなく入るトンネルの中がサミットなのでここから先は東行きが煙を出す。



次に向かったのは第一鉄橋、昨日も行った場所だが視界が良いと全然違って見える。(R地点)
今日は線路を越え奥の丘に上がった。遠く経棚駅まで確認でき煙が近付いて来るのがわかる。

それからコンクリート橋を渡る機関車を正面俯瞰で捕える。
下の雪面に映った橋と煙のシルエットが美しかった。




昨日同様、この列車を追い掛け司明義大橋の見える場所へ、
旧道の左側築堤上を併走するように走っていた列車はその先で道路を跨ぎ
Uターンして今度は道の右側をこちらへ向かってやって来て、
そしてこの曲がった大コンクリート橋で方向を反転させる。
(Q地点)

その後もう一度この列車を勝負しようと昨日も行った三地隧道の所へ向かったが
溶け掛けた川を渡った先の坂で対向車と出会い止まったきり
スリップして坂を登れなくなった。3人降りて車を押したが全く登れない。
この時、タイヤが溝も殆ど無くツルツルだった事に気付いた。
下部が膨らみが大きく空気も少ない様だが、パンクではなくこれが標準のようだ。
時間も過ぎたので、先へ行くのを諦め別の場所で次の列車を待つことにした。




今度は新道から少し脇道に出たところで車を止め、南側の斜面をどんどん登る。
線路を2度渡った丘で哈達山駅の手前に当たる場所。(L地点)
新旧道路の向こう側、下抗子の駅から2つの大きなオメガΩカーブが全て見渡せ
更に振り向けば真下の哈達山駅構内やその先、ゴロンとした岩山・哈達山に隠れるまで列車が見える。

まず来たのは哈達山駅側からで、峠を下る西行きの列車。
ほとんど無煙だが、司明義大橋を渡る姿が前気味に撮れる。

その列車が見えなくなって間もなく、司明義大橋より奥に見える線路上に白煙を発見。
見通しの良い場所で視界も良好な為、ズームレンズを活かす。
上の写真から8カット全て同じ場所で立っての撮影。


築堤を行き編成全体のサイド、集落を入れて機関車のアップ、

大カーブ俯瞰。

司妙義大橋を渡るところを後追い気味に、

築堤カーブの爆煙。

渡って来た司明義大橋を背景に入れて、

背後の駅を発車して暫く経ち、列車が哈達山の陰に隠れるところ。
実にバラエティに富んだカットを1カ所に立っているだけで撮影できた。
(翌日、よくこんな山に登ったもんだ・・・)



次に行ったのも同じ位の高さから司明義大橋を見下ろす所だが今度は
大橋からのカーブ外側、コンクリート橋を登ってくる列車を正面気味に狙える。
(M地点)

もちろん、ここからも旧道より奥の線路が見え、下抗子駅辺りの直線を行での編成全体を撮影。

列車は一度そのまま東へ直進、やがて手前のカーブに来る。

いちばん奥、道路とクロスする橋を渡りこちらへ向け反転。

明日登る事となる哈達山を背景に。
一つ前のカットは右端奥に見える橋を渡っていたところ。

列車が司明義大橋に近付く頃、眼下の新道に宇通客車のバスが停車、
降りてきた欧米人の一人が大橋付け根の築堤に這い上がってきた。
写真では気にならないが、その時はドキドキ!!

この撮影場所での最大のみどころ、司明義大橋を渡る。

列車は再び東へと向きを変える。

列車が視界の陰に入ってから、背後へ30秒程駆けるとトンネルに入るところまで見えた。



次は司明義大橋真下の新道際、先程欧米人団体が撮っていた辺り。(N地点)
坂を登る東行きの列車はまず背後を通過してゆく。

橋脚の間から。

今まで俯瞰していたコンクリート橋を今度は見上げる。




上店駅手前(西寄り)の丘。(H地点)
この場所に着いた頃羊の群が線路近くにいたが丘をどんどん登っていってしまった。



もう日暮れまで東行きの列車は無い様なので、サミットを越え熱水側へ行く。
移動中、運転手が「来了!」と一言、煙を発見したらしい。
三地の踏切は既に閉まっていたので、またここで撮った。
(D地点)



その列車を追いかけサミットのトンネルへ車を止め、
今回はトンネル下のカーブで撮った。
(F地点)

サミットのトンネルへ入っていく。



次も西行き狙い。熱水の踏切から
ガラデスタイの駅が見えてくるまでカーブを少し歩いたところ。
(B地点)

ギラリ 後追い。



この列車も追っかけ、西方面に走り道路が線路をアンダークロスする場所で。(C地点)



更に、すぐ近く三地の踏切で撮影。踏切は閉まっていたのでイン側より。(D地点)



最後は昨日と同じサミット近くの道路際、
雪が溶け段々畑がはっきりしてきた。
(E地点)

3日目 哈達山登頂 へ 


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